プロローグ
初めまして、はてなです。小説を書くのは初めてなので、バンバンダメ出ししてくれるとありがたいです。更新は遅めだとおもいます。
この世界には「神」がおり、神は絶対視とされている。
神がこうだといえば正義とされ、神がこうじゃないといえば悪になる。
神は魔神と敵対しており、魔物、魔人、魔王などを悪としている。そして、勇者と呼ばれる人間を神の使者にした。
人々は、ある勇者により、集い支え合いながら生きる為に国を築き、楽に生きたいが為に、王をつくり、王に自分達の人生を委ねた。
そして、勇者は小さな村をつくり、静かに眠っていった。後にその村は勇者の村と呼ばれ、50年に1回勇者が現れると、大昔から言い伝えられるようになった。
「はぁ〜…」
疲れた〜!と言わんばかりに机にうつ伏せになり、盛大にため息をはいた。少女は村の中央にある、図書館と呼ばれるところで、勇者について、お勉強中である。
少女の名前は、シュラザード・ミカエラ。赤い髪に、赤い瞳。顔立ちは、幼女でありながら、美がつくほど整っている。
「シュラザード様。だらしないですよ。」
そう言うと、ゆっくりとミカエラの体を無理矢理起こさせる。
「むぅ…勇者なのに、なんで勉強ばかりなのよ!本の勇者様みたいに、カッコイイ技をつかいたいー!」
さっきまで疲れていたたいうのに、今では、拗ねているという表現が正しいだろう。そんな、少女でも、一応、神の使者であり、勇者なのである。
「ミカエラ様、ミカエラ様は、魔王を倒したいんじゃないんですか?」
「倒したいけど、知識じゃ魔王には、勝てない。剣術とか、魔法みたいな力が欲しいの!」
さっき、体を起こしたばっかなのにもう机にうつ伏せになっている。
「お言葉ですが、知は力なりと言うように、知識は工夫次第で力になるのですよ?」
「………」
側から見れば、大人が子供を論破したように見えるが、少女と、関係が深ければそれが、ただ無視をして、聞く耳をもってないということが手に取るようにわかるだろう。ミカエラの、世話係的な女性も当然それが無視だということは、わかっていた。
「はぁ……わかりました。明日は、森に行きましょう。ガイムさんにも話しておきます。」
ガイムとは、村の中で剣術の達人と呼ばれている者である。ドラゴンを撃退したや、魔人の軍団を無傷で殲滅したなどの、噂がある。
ミカエラは、目を輝かせ、満面な笑顔を見せている。その姿は、天使を想像するくらい眩しかった。
少女は、本を元の位置に戻して、家に帰り明日が来るまで目を瞑りながら待つのであった。