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(おまけ)光希くんと有栖ちゃん


「有栖ちゃんの家って、山の中にあるんやなぁ。」


「あの山は父方の祖父の物で、祖父が亡くなった時に遺産として引き継いだ物になります。まぁ、遺産相続で相続税とかなんとか言われて、色々やられましたが。」


「た、大変やなぁ」


「でも、家賃などは要らないので事実助かってはいます。」


「結構な山道やったから、街の方まで出るんは大変そうやけどねぇ」


「そうですね〜、正規ルートを辿れば安全でな普通の山でなんですが・・あっ、でも不審者とか撒きやすいのでおススメですよ?」


「不審者?不審者に狙われとるん??!」


「小学生の頃、知らない人によく後をつけられたりしたけど・・・この山に誘い込み、方向感覚を鈍らせ、薄暗くなった所で一気に突き放すと大体撒けます!そしたら、2度と私の前に姿を見せなくなるんですよね〜!」


「へ、へぇ〜、大変やったんやねぇ。ちなみになんやけど、その不審者って生きてはるの?」


「う〜ん、さぁ?でも白骨とか死体は見つかってないんで生きては、いるんじゃないですか?」


「生きては、いるんやね」


「多分?」


「曖昧な回答やなぁ・・・」


「やっぱり山、ってだけで色々と噂やオカルト話の舞台になったりしますからねぇ〜。この前も斧を持った男の子が山中に現れた、なんて噂されてたし」


「有栖ちゃん、それ、事実やで。」


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