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真殿様と美少女有栖の花嫁計画 その4

たくさんの雑談を繰り広げた後、放課後に生徒会長のところへ行き、再び部活動の申請をしよう、となったが、瀬戸内先輩が今日の放課後は別件がある、との事でお昼は解散となった。


瀬戸内先輩は一礼した後、ジュースの缶を抱えたまま、教室へと戻って行く。


それを見送った後、僕たちも教室へ・・・と思っていたら、真殿様がとんでもない事を言い出したのだ。


「今日の放課後、瀬戸内有栖の後を尾行するぞ」


「真殿先輩、ストーカーです、それ」


「僕も賛成〜、オモロそうやし、ちょっと気になら事もあるしなぁ」


意気揚々としている2人を前に、もう僕には止められない、と悟る。


何度目か分からないほどのため息をついて、心の中で瀬戸内先輩へと謝罪した。




放課後、真殿様たちと合流した僕は3年生の教室が終わるのをじっと眺めていた。

本当に、尾行するつもりなんだろうか・・・


だとしたら、わりと僕たち犯罪ギリギリに手を出しているのでは?そんな疑問が浮かんでは、消えて行く。



「よし、ターゲットが行動を開始したぞ。」


「一定の距離を保ちつつ、有栖ちゃんの目的地まで同行し、バレへんようにするんが最優先やな」


終礼が終わった後、クラスの誰よりも早くでできた瀬戸内先輩の後を、こっそりと追いかける男3人組。

警察の厄介にならない事を・・・あっ、真殿様がいらっしゃるから、なんとかしてくれるか?


瀬戸内先輩は、人通りを離れ、どんどん山の方へと歩いて行く。


「どこに行こうとしてるんでしょうか・・・女の子が一人でこんなところ歩いていたら危ないのに」


「ん〜、せやなぁ。関心はせぇへんわなぁ」


真殿先輩は真っ直ぐ黙ったまま瀬戸内先輩を見つめていた。


途中で、瀬戸内先輩は道を外れたり、草をかき分けたりしていたが、距離が離れている分、何をしているかまでは分からなかった。


パッと見た感じだと、何かを探している?ような雰囲気だ。


「昨日の菜の花も思ったんですが、瀬戸内先輩は何か自然な物が好きなのでしょうか?木とかも拾ってるみたいですし・・・」


僕の疑問を2人にぶつけた時、瀬戸内先輩の足が止まる。

その先は少し開けた場所になっており、小さな小屋の様なものが何個か並んでいたのだ。


キャンプ場などでよく見るロッジ、のような物だろうか?


「みなさん、よかったら上がっていってください。」


チラリと僕たちの方へ瀬戸内先輩は顔を向ける。どうやら、尾行は気がつかれていたらしい。


「気がついていたのか」


「う〜ん、流石に3人で尾行していたら気がつく、かな?」


狭い家ですが、どうぞ。

と、瀬戸内先輩に促され、僕たちはその小屋の中へと入って行った。

今回少し短くなりました。

後二話ぐらいで有栖編終わりかな?

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