第1章 手紙
初心者です。
国語力がないため、おかしな文があったりします。
それでもよろしい方はどうぞ!
第1章 - 手紙 -
本城 千景様
今の君は、人生について真面目に考えていないときだ
1年後の君は、将来について考え始めるけど真面目ではない
将来のことをちゃんと考えないと困るのは自分であり、何をやりたいのか見失う
これは未来の君からの忠告
未来の君は悩みを抱えすぎている
そうならないために、真面目に考えて欲しい
君を助けて
未来の君より
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登場人物 (メインの2人だけまず紹介)
主人公
本城 千景 16歳 高校1年生
性格: 怠け者(猫みたい)
特技: 特になし
得意教科: 国語
身長: 173cm
髪色: 明るい茶髪(地毛)で究極のくせっ毛
クラスの中で一番の怠け者。なんでもかんでも後回しにする傾向がある。いつか絶対に騙されそうなぐらいものすごく優しいし、お人好しである。
鴻原 暎臣 16歳 高校1年生
性格: 意外と真面目
特技: 暗記
得意教科: 英語&社会&理科(ほぼできると言ってよい)
身長: 178cm
髪色: 黒
中学からの一番の親友(腐れ縁とも言う)。千景のことを常に助けているが、怠け者であるため鬼になることもしばしば…。千景しか知らないが怒らせると怖いタイプであるが、最終的には優しくなる。
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昨日の朝、僕宛に手紙が届いた
差出人: 未来の君
一瞬怖くなった
最初は呪いの手紙かと思ったが、手紙の内容を読んだら違った
それでもこの手紙は謎のままだ
“君を助けて”
いったい何のことだろう?僕を助ける?
今の自分が怠けていることは認める
けど、なんでこんな手紙が僕に届くのか…
「はよ…何やってんだ?」
「あ、暎臣おはよー。んとね、手紙読んでる」
「手紙?」
「うん。未来の僕から送られて来た手紙を読んでるんだ」
「は?」
こいつは僕の親友の暎臣
僕が変なこと言ってるのはわかるけど、事実だからしょうがない
そんなあからさまに“こいつ大丈夫か?“って顔しないで欲しいな…(泣
「これ読んでみてよ。僕ですら意味がよくわからないんだから」
「おう…今の君は、人生について真面目に考えていない…当たってんなこの手紙。俺がいつも言ってることじゃねーか」
「はいはい」
暎臣はそう言うとまた手紙を読み始めた
次第に彼の表情が変わっていくのがわかる
多分最後の文章が気になるんだろう
“助けて”なんて何があったんだとしか思えない
でも、一番助けて欲しいのはこっちの方だ
僕には親がいない
母は僕が小さい頃に交通事故で亡くなった
父は中学2年の時に病気で…
もともと持病があったんだけどね
だから、高校入学するまで親戚の家を転々としていたが、入学後は一人暮らしを始めた
人の家に住むのは気を遣うからすごく疲れるし、自由がきかないから好きなことができない
何をやっても白い目で見られる
自分自身なんでこんな家にいるんだろうって思ったことは何回もあるぐらいに自由が本当にないんだ
「何ぼーっとしてんだよ、大丈夫か?」
「え?あ、うん…大丈夫」
つい数ヶ月前のことを思い出していたら、暎臣に呼ばれた
ぼーっとすることはよくあることだ
「お前本当に大丈夫かよ?無理すんじゃねーぞ」
暎臣って…本当にお母さんみたい…
将来いいお嫁さんになるね (絶対に本人には言えない)
みんなには未来がある
でも僕にはやりたいことも、これからの未来もない
頭で考えていても何も思いつかないし、誰に言えばいいのかわからない
「ねぇ暎臣」
「あ?なんだ」
「暎臣の将来の夢ってなに?」
暎臣は一瞬考えた
中学からの腐れ縁だっていうのに、僕は彼の夢を一度も聞いたことがない
いや、聞かなかったんだ
暎臣なら医者あたりになりそうだよね
理科得意だし
あ、それとも教授とか先生かな?
「そうだな…弁護士になることかな」
「…弁護士!?」
予想してたことが見事に外れた
まさか弁護士だったとは…
「なんで?」
「お前がいつか騙された時に助けるためだよ」
え、それって…
「僕が騙される前提の話かよ!」
「そう思われたくなかったら、ちゃんとしっかりしろ」
そう言い残して暎臣は自分の席へと戻っていった
まったく、なんなのあいつ
てかどうしようこの手紙…
助けてって言われても実際何すればいいのかわからないよ…
僕に何ができるっていうんだよ
授業中、ずっとこの手紙について考えていた
僕にいったい何ができるのか
差出人の“未来の君”とか意味不明すぎるし、やっぱりなんか怖すぎる
未来の僕は今頃何してるんだろうか…
僕の席は窓側の一番後ろにあるから、外の景色が見える
今日は天気がいい
絶好のお昼寝日和だ
僕は途中で考えることを放棄した
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1日の授業を終え帰る支度をしていたとき
「千景…お前いい加減に真面目に授業受けろよ」
暎臣が僕の席まで迎えにきてくれた
怒られてしまったが
まぁ、結局最後の授業まで寝てたからなんだけど…(お昼は食べたよ)
「だってこの席すごく眠いんだもん…日が当たるから」
「だったら席変えてもらうか?」
「それは絶対に嫌!!」
暎臣を怒らせると本当にやばい
来週の月曜日からちゃんと受けよ…
「帰るぞ」
「あ、うん」
そして僕らは帰路に着いた
いつもの僕なら寄り道しようっていうけど、今日は嫌な予感がするため、まっすぐ家に帰ろうと思った
暎臣は僕の家に来る気満々みたいだけど
「暎臣暎臣」
「人の名前連呼すんな。んで、なんだよ」
文句を言いつつも人の話を聞いてくれる彼はやっぱり優しい
僕が女だったら絶対に惹かれてただろう……冗談だけど
「つか、お前あの手紙どうしたんだよ」
「手紙…?」
はて、いったいなんのことか…?
「たく、忘れんなよな…。未来のお前からきた手紙だよ」
未来の僕からきた手紙……あ!
あの意味不明のやつか!!
すっかり忘れてた…
「その顔は忘れてたって顔だな」
「はは…寝てたからすっかり忘れてたよ」
「どうする気だ。放って置くのか?」
「うーん…今の僕が何をしろって話なんだよね、ほんと」
未来の僕に会えるわけでもないしなぁ
にしても面倒くさい手紙だよ
僕のことをちゃんと考えて欲しい、切実に
「お前さ……やっぱなんでもねーわ」
「?」
暎臣は何かを言いかけたみたいだが、よくわからなかった
聞き返そうとも思わない
本当に、今日は嫌な予感がしてたまらないからだ
あれから家に着き、僕らはいつも通り過ごした
ゲームをして、世間話をして、料理を作って…本当にいつも通り
何も変化などはない
「もう9時か」
「ほんとだ〜。暎臣泊まってけば?どうせ明日休みだし」
「あーそうだな。そうするわ。んじゃ家に連絡する」
お互い好きなことをやっているからか、時間を忘れるときがある
だから、たまに暎臣は僕の家に泊まる
それから僕たちは交互にお風呂に入り、夕方やっていたゲームの続きをし始めた
これもいつも通りであるが、今日はなぜかすごく眠たい
それは僕だけじゃなく、暎臣も同じだった
「そろそろ僕寝る…。ものすごく眠たいんだけど…」
「俺も同じぐらいスッゲー眠い…」
僕らはそれぞれ、ベッドと布団に入った
「暎臣ー」
「んー?」
「明日は何しようかね?」
「明日考えればいいだろ。それよりも早く寝ろ」
そう言って、暎臣に強制的に会話を終了させられた
次第に、彼から寝息の音が微かに聞こえてくる
どうやら本当に眠ってしまったらしい
「おやすみ、暎臣…(ボソッ」
そして、僕も眠りについた
『………げ……………いて。………………から………て』
意識が遠のく中、何かの声を聞きながら。。。
第1章を読んでくださりありがとうございます!
章と書いてあるのに文が短くてすみません…
まだ続く予定なので、よければそちらも読んでいただけるとありがたいです!