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メキシコの伝説 その一 序文  作者: 三坂淳一
1/1

その一 序文

メキシコの伝説


序文(征服前のメキシコの伝説)


 メキシコは長きにわたるその巨大な文化的な豊かさにより特徴付けられてきました。

 その民族としての最初の精神的な表明は、どんなものであれ、空想と現実の狭間で本質的な部分を形作っている神話とか伝説であります。

 そして、それは歴史を保存する役目も果たしており、メキシコ人に誇りを与える一定の理由付けともなっています。

 その中味は世代を通して、最終的には口承伝統のおかげで民族全体に公表されています

 これらの物語は同時に我が民族に対するアイデンティティのシンボルとしての役割も果たしております。

 国内においてはどこでも、モクテスマ、ケツァルコワトル、クアウテモック等という名前は我々の過去の魅力を、私たちが何者でどこから来たのかを情報として与える財産的なメッセージとして我々の人種を結びつけるようにして、すぐに思い出させます。

 これは同時代の国がそう多くは持っていないもので、今も生き続けている過去であります。

 国家はその歴史を読むことによって、その広大さを発見できると共に、民族に対する生来の愛着無しには完璧には存在しないものです。

 この民族であることの誇りはこの文化に属する各人の中にあるとしても、現実は古代の歴史に関する情報的には、特に現住民族の神話・伝説に関する情報としては、巨大な空っぽという状況にあります。

 この本で紹介するそれらの伝説の幾つかは写本から救い出されたものであり、また別な伝説は口承伝統から取られておりますが、いずれにしても、世代間のコミュニケーションによって現在まで生き残ってきた伝説であります。



- 完 -


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