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これは罠か!?
森の中で眠っていた1人の少年は、それはもう泥のように眠った体を空腹を知らせるお腹の音で目を覚ました。
というか俺のことである。
なんというか、凄く体が重い....
感覚としては、他国の大臣の使いで現れたいけ好かない好青年に毒殺されそうになった時並みには体がだるい。
あぁ、思い出したら腹が立ってきた。
しかしまぁ、魔王と戦ったわけで、久しぶりに全力で戦って、5時間半も戦闘してたし、これくらいは疲れが抜けないのもしょうがないというもの。
魔王と戦うというのはそれを"可能"にできる体を作り全力を持って戦うのであり、その運動量に体が"耐えられる"かは別の話である。
分かりやすく表現するならばフルマラソンをする体を作れても本番で全力で走れて平常でいられる体は作れないってことだ。
まあ、戦闘とフルマラソンってーのはベクトルが違う例えなので多少のズレはあるがあくまでも分かりやすく言うと、という話であるのは理解してれれば助かる。
「あー、しかしどうやって帰るか....」
俺は重い体を起こし、背伸びしながら左右に上半身を伸ばす。
するとバキ?%