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ものがたりの合間に-2
私達はなんとなく生きているわけです。それは即ち私達が現実とものがたりの中に生きている証拠となるのです。
なぜならどちらにもなんとなくは存在しますからね。
この少女はどうやらものがたりでも現実でもない、なんとなくという次元の住人なのでしょう。なんとなくは氾濫しているわけではないのですから。
ものがたりは完全無欠、考えに考え抜いて語るもの……ですか? いえ、なんとなくは存在するのですよ。その考えのもっと前、ひらめきというやつに忍び寄るのがなんとなくですから。
さて、ではものがたりに生きるとどうなるのでしょうか? 考えた事はおありですか? 答えを見る前にひとまず考える事をおすすめしますよ。