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現実とものがたりの狭間で
フィリアのものがたりは歪みを直したという事で幕を閉じています。それに無理矢理人々は続きを描き、いつか忘れ去ってしまうのです。心の隅にしかフィリアは生きる事ができなくなってしまうのですね。
さて、私から語る事もなくなってしまいました。どうでしょうか。ものがたり、楽しんでいただけましたか?
ものがたりが一体どういうものなのか、それは語り手である私でさえもわかり得ないものなのです。それはわかっていただけたかと思います。
さあ、出口はそちらです。どうぞお気をつけてお帰りください。出ていった先が現実かものがたりかは分かりかねますが少なくとも生きて出ていける事は約束しましょう。
それでは、よいものがたりとよい今後を。