雪

雪が、降っている。

ただしんしんと、降っている。

雪は道路に落ちるたび、

水滴となり消えていく。

儚いその運命。

そして、それに自分自身を重ね合わせてしまう。

自分がどんなに頑張ったって、その努力は、

雪のように、すぐに消え去ってしまうのではなかろうか。

だったら、何故頑張るのか。

自分は、儚い存在だというのに。

ふと気付くと、雪が積もっていた。

あんなに儚い雪でも、降り続ければ、

しっかりと積もっていくのだ。

もっと頑張っていこうと思えた。