表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

 「おぉ〜!ここが都会か・・・」

脱力。その感覚が、ケイトを包んだ。今まで入れていた力がスッと抜けた。16歳での上京。若者にとっては夢のことだ。電車を降り、ホームに立つ。

「列車も、オレの列車とは違ったなぁ・・・。やっぱ、都会はいいなぁ」

無理矢理直した言葉が不自然だ。1つ、深呼吸をするケイト。

「やっぱ、田舎の方が、空気はうめぇ」

背負ってきた鞄に力を込め、歩き出す。ホームを抜けて、改札口の近くに出ると、そこは田舎のホームとは天と地、月と鼈・・・。いくつもの言葉が浮かぶ。

「はぁ!ついに、オレも来たぞぉ!」

改札口を抜けた瞬間、ケイトは叫んだ。どうみても、変質者だ。

「はっ!いけねぇ。早いトコアパートに行かねぇと」

テクテク走っていくケイトのファッションは周りから少し浮いていた。ケイト自身、そんあことに気がついていない。

 「こんちわぁ!オレ、ケイトって者ですぅ!今日から、お願いしますぅ」

都会の中心部からずれ、アパートの前に立ったケイト。『管理人室 元木慶子』と書いてある部屋の前でチャイムも押さないで大声をだす。

「なんだい?チャイムはついてるよ、うちはそんなにボロにみえるのかい?」

中から、70過ぎのおばあさんがノソリと現れた。

「あっ!失礼しましたぁ・・・。んで、オレの部屋はどこです?」

「こっち・・・」渋々顔で案内をする元木。

(やっぱ都会って、寒ぃんだなぁ)

ケイトは、心の中で抵抗しながらも、笑顔で部屋に入った・・・。そして…。

ケイトは女になった。

「都会って、いいわね」

そして…。

ケイトは遺体で発見された。

場所は動物園のおりの中である。

ちなみに母親は現在パプアニューギニアへ野球留学中である。

「…トマトオォォッ」ケイト(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ