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【秋の文芸展2025】透明な親友 ― 見えない君と、最後の夏 ―

「見えない友達」が教えてくれた、“孤独の形を愛する”ということ。

小学五年生の少女・陽菜には、“透(とう)”という見えない友達がいた。
いつも一緒に絵を描き、雨の日に空を見上げ、誰にも話せないことを共有していた。
だが、母の転勤をきっかけに転校が決まり、陽菜の世界は音を失っていく。
新しい街で、透の声が少しずつ遠のく。孤独と不安が膨らむなか、同じ「雨の匂い」を感じ取る同級生・美月と出会う。
透を忘れたくない自分と、現実に馴染みたい自分。そのあいだで揺れる少女の心は、やがて「友情とは何か」という問いにたどり着く。
友情は、誰かと手をつなぐことだけではない。
一度手放した存在を、心の奥で温め続けることでもある。
「透」は消えたのではなく、陽菜の中に溶けた。
――それは「想像上の友達」ではなく、「孤独を理解してくれた最初の友達」。
時を経て、陽菜は美術室で“透明でない私”を描く。
友情とは、消えるために来て、残るために去る。
静かな余白と光の中に、心の成長と再生を描くヒューマンドラマ。
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