06 この世界の摂理
「おはよー!彰君!」
「ゔっ’’!?」
この世界で初めての朝の迎え方がこうなるとは思わなかった。
朝早くからオレオは元気だ。
今だって勢いよく彰の上に乗り、朝の5時から起こしてくれた。
「お、おはよう……オレオ。後、お願いがある。朝から腹の上に勢いよく乗らないでくれ……」
「………?わかった!じゃあ寝坊してる時だけやるね!」
「話聞いてたか?後、とりあえずどいてくれ」
オレオは上に乗るのを辞めた後、凪の方に向かった。
「あ、起きましたか」
「おう。おはよう」
「何か………顔色悪いですね」
じっと顔を見られて出た言葉がそれか?、と言う言葉をしまって苦笑いをする。
「あはは………まぁ、詳細はオレオに聞いてくれ。悪いな。すぐ支度する」
「わかりました」
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今日は管理長室でこの世界の摂理について話を聞く。
「レティー。開けて下さーい」
「はいはい。鍵空いてるので入ってきて下さい」
「オッケー」
やっぱり何回見てもすごい部屋だ。
こっちの世界ではこんな綺麗じゃなかった。
「おはよう。彰、サイダー。よく眠れたかい?」
「おはようございます。はい。ぐっすり眠れました」
「もちろんです」
「ふふっ。それは良かった。後、今回はそんなに気をはらなくても大丈夫だよ。大雑把に説明するだけだから」
柔らかな笑顔にやっぱり安心する。
この人には、不思議な力がある。
そんな気がした。
「じゃあ早速だけど、説明をさせて貰うね。この世界は、色んな世界の欠片を寄せ集めて作られているんだ。彰がここに来るまでに吸い込まれた『次元の狭間』によってね。ちなみにここは至って普通の世界の欠片だ。他にもキノコの森や魔王城なんかがある」
突然発せられた魔王城と言う単語が引っかかる。
しかし、話を拗らせたくないため、黙っておこう。
「この事務所のある所の下にはコアがあってね。使える魔法や能力に制限が掛けられているんだ。そのことを悟られないために能力をあまり使わずに魔物などを討伐するために作られたのがこの事務所だ。……と言うことで説明は以上になるよ」
とても複雑な世界だ。
まぁ、色んな世界が入り混じっているからしょうがないと思うが。
「……とりあえず、魔王城にいる奴らに気づかれないようにこの世界の秩序を守ればいい、こういう事でいいんですよね」
「かなり大雑把になったけど、とりあえずそういう事だね。今回は以上だよ。任務ができたら知らせるね」
そしてまた二人、部屋に戻った。




