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黒秋桜は桃色のコスモスになりたかった

作者: きなこともちお

「姫様、お逃げください。もう裏口まで敵軍が迫っております。私がここを必ずお守りいたしますので。どうかお元気で。」

そう地が響きそうなほど小さくも力強く言い放ったのは、私よりも体の小さいこの国一番の騎士だった

敵は、私を落せばそれで終わり

味方は、私が落されればそれが終わり

目の前でその小さな体に次々と防具や武器を付けていく

その姿は無神経にも、かっこよく美しかった

遠かった喧騒はもうすぐそこまで来ている

その間も動かない私を見た貴方は、

「大丈夫です。私もあとから追いますから。」

それが嘘であることなど、視線が合わないことが表していた

「なのでお願いです。足は用意してあります。私の名前を出せば目的地に届けるようになっていますので、どうか。」

紡がれる言葉が終わる前に、その寂しそうな背中に顔を寄せる

「愛してる。」

私は分かってる

お揃いにしませんかと言って真っ黒に染めた髪も、私に着てほしいとくれた服も、全てこの日のためだったんでしょ?

この国の者だと分からないようにするために、遺伝である金髪を無くし、身分の低い服装をする

目的地は教えてくれなかったけど、

「お慕いしております。」

これが貴方との最後の会話だった

私が運ばれたのはいつの日が話した草木や花の多いのどかで小さな町

国にいる間はできなかったパン屋さんを始めた

戦いが終わったと知ったのはそれから2回春を超えたころ

そして国は滅び、敵国の支配下になったことを伝えてくれたのは、傷だらけの私だけの騎士だった


現実以外を舞台にするのは苦手のようです

ハッピーエンドでした

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