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3.フェロモンあるんだって

 普段から持ち歩いている晴雨兼用の日傘は、こちらに来て早々にさしている。日差しが強くて。後は、好かれるもの対策でもある。そんな日傘を持ち上げて、辺りを見回しても誰も動かない。人はいるにはいると思うけど・・・。多分。折角、門から街の中に入ったし、このまま中心部まで行ってみよう! お昼寝の時間が終わるまで待っていれば、きっと誰かにここは何処か聞けるだろう。それと遠くからでも見えるお城のような大きな建物を、折角だから見学していこう。楽しみ。中まで入れるといいなー。



 気を取り直して歩いていると、いつもの居酒屋で友人が考察していた事が思い出される。


「そんな面白い事になっているなんて、聞いた事も見た事も無かったんだけど?」

「ああ。気を付けてるから」

「気を付けてどうにかなるの?」

「たまに失敗するけどね」


 害も無い事も・・・いや無いはず。だから失敗してもそんなに気にした事は無い。但し、自分以外は巻き込まないように注意している。


「フェロモンみたいなのが出てるんじゃない?」

「フェロモンねー」


 友人がとうとう推論を出した。研究者としてはきちんと調べない事には結論、推論とも言えないし、只の個人的な感想とか想像の類だとは言っていたが・・・。フェロモンがあることは知っていたよ。生物の授業でやったかなーくらい。でもさ、自分から出ているって言うのは知らないよね? 思わないよね? フェロモン自体は人にもあるかもしれないけど、はっきりしていないと思うし。そんなフェロモンがあるなら、誰でも意図的にモテモテだよね。

 話は戻して、私から出ているフェロモン。対するのは人ではありませんでした。はい、残念。

 じゃあ何に対してかって気になるよね?

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