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第六話茶道部

 茶道部に向かう途中ほたるが話し始めた。

 今回が初めての活動なのでほたるは活動内容が気になっていた。


「茶道部ってどんな感じに活動してるのかな?」

「やっぱり礼儀作法とかかな?」

「でも部活紹介の時にお茶飲めてお菓子食べれます、って言ってたからきっとあんまり礼儀作法とかやらないでしょ」

「いや、茶道部の紹介の時に正しい礼儀作法を学べるって言ってたからきっと詳しい先生に教えてもらえるんだよ」

「そうかな~?」

「きっとそうだよ!」

「でもなんでそんなに礼儀作法を大切にしてるの?」

「それはね、家の旅館を継がないといけないからだよ」


「ええええ~!! そうだったの」

 ほたるは大声で言ったため廊下に声が響いた


「そんなに驚くことかな~」

「いや、確かに立ち振る舞いとかがおしとやかな感じだったから、そんな気もしてたけど本当にそうだとはね」

「どこで旅館やってるの?」

「金山温泉街でやってるよ、そこでお母さんが仲居さんをやってるんだ」

「すごいね、こんど行かせてよ~」

「今は予約が埋まってるからそのうちね!」

「やった~」「ふふ、まだ決まったわけじゃないのに」


 しばらく歩き部室の和室が見えてきた。

 そしてほたるから話し始めた。


「和室ってあれかな?」

「うん、あれだね」


 和室の方を見ると数人が和室を出入りしていて部活の準備をしているようだった。

 二人は中に入って行った。

 清雅高校の和室は内装に凝っていて、掛け軸や高そうな壺や日本人形などが飾られていた。


「わ~すごい! 立派な和室だね」

「そんなにすごいの?」

「うん、きちんと手入れされててすごくいいよ!」


 ゆりかは和室の豪華さに興奮していた。

 そうこうしていると茶道部員から話しかけられた。


「茶道部に入部する新入生ですか?」

「「はい」」

「では名前をお伺いしますね!」

「ほたるです」「ゆりかです」

「ほたるさんとゆりかさんですねこちらにどうぞ」


 出席の確認が終わるとほたるとゆりかは隣同士の座布団に案内された。

 横一列にならんでいるたくさんの座布団は一つの座布団を囲むように少しカーブした並びをしていた。


「では、先生が来るまでしばらくおまちください」

「思ってたより丁寧にしてくれるんだね」

「ここの茶道部は一部の界隈では有名だからね、評判も高いんだよ昔お母さんが茶道を学んだのもここの茶道部なんだよ」

「へ~そうなんだ、なんか何も知らずに入っちゃったのが悪い気がしてくる」

「そんなことないよ、茶道を学ぶ気持ちがあるなら大丈夫だよ!」

「ゆりかちゃん、今日はいつもより元気だね」

「好きなことだから興奮しちゃってるのかもね」


 二人が話しているうちに部員も集まり最後に先生がやってきた。

 先生は袴を着こなすクールな女性の先生であった。

 先生はみんなの前の座布団に座り話し始めた。


「とりあえず皆さん入部ありがとうございます、この茶道部では毎週月火水木金の週五回、部活をしにきてもらいます、一回一時間なのであまり時間はとりません。長期休みの間も変わらず週五回来てもらいます。学ぶのは茶道における礼儀作法です。私はやる気がある人にしか教える気はないので五分後ここに戻ってくるのでそれでもいい方だけここに残ってください」


 そう言うと先生は和室を後にした。


「ねえ本当に大丈夫なの? 怖そうな先生だったけど」

「あの先生は茶道では誰もが名前を聞いたことがある有名な先生なんだよ」

「でも週五回もあるのか、嫌になってきたかも……」

「あの先生に週五回も教えてもらえるなんて最高だよ」


 他の新入部員たちもざわざわしていたが誰も退出する人は居なかった。

 先生が戻ってきて茶道部の活動が始まった。

 茶道の先生はかなり厳しく教えた事が出来てないと即座に厳しい口調で注意した。

 だがどれだけ出来ていなくても大声でまくし立てたりすることは無かった。

 1時間活動し初めての部活が終わった。


「先生は怖いけど間違うと叱ってくる先生じゃなくてよかった、ゆりかちゃんはすごいよ一回も注意されてなかったじゃん」

「そんなこと無いよ、いつもどうりやってただけだし……」

「それに比べ私は何回注意されたことやら」

「ほたるちゃんはまわりばっかり見てるから間違っちゃうんだと思うよ」

「まだ覚えてないから不安になってつい見ちゃうんだよね」

「確かにわかるかも、私も最初に教えてもらった頃は先生の動きをずっと見て真似してたら、自分で覚えなさいって叱られちゃったから」

「ゆりかちゃんにもそういう頃があったんだね、なんか安心したよ」


 部活が終わり二人は仲良く下校していった。

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