91話 予感と大爆発
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「バカイル!」
アザミは吹き飛ばれたカイルを小さい身体で受け止める。
爆撃を受けたカイルは上半身に酷い火傷を負っていた。
「グゥッッ! 痛ってぇ! すまねぇなアザミ」
カイルは痛みに耐えながらも受け止めてくれたアザミに感謝する。
「嫌な予感がしたからまさかとは思ってたけど、空中にも設置出来るなんて」
アザミはカイルが飛び込んで行った時、漠然とたが危機を察知していた。
「その様子だと驚いてくれたみたいですね!良かったです」
プライスは2人の様子を観察し、自分の爆撃に対して驚いているとわかり喜ぶ。
「くっそ!もう怒った!こうなったら無理矢理にでも近づいてやる!アザミ、スキル使っていいか?」
カイルからの言葉にアザミはしばし熟考しようとしたが、また嫌な予感がする。
「バカイル!また爆撃が来るかも!その場から離れて!」
アザミの予想通り、先程まで2人がいた場所が爆破する。
「スキル名通り不意打ちですいませんね。でもその方が驚くでしょ?」
プライスは嫌味ったらしく言葉を投げかける。
「もうムカついたぜ!その驚き顔、恐怖に変えてやる!《金剛》!!」
カイルは度重なる爆撃とプライスの態度に限界を迎えて、スキルを使う。
10秒間ダメージも衝撃も効かないカイルが爆撃など構わずにプライスへと向かっていく。
アザミはこうなっては仕方ないとカイル後ろを着いていく。
「これは驚いた!私の爆撃を意に返さず突っ込んでくるとは!防御系のスキルですかな?先程まで使用しなかったのは、時間制限があるとみました。そのスキルが消えるまで逃げるとしましょう」
プライスは爆撃に突っ込んでくるカイルを見ながら、冷静に分析して、逃げの択をとる。
「くそが!逃げんじゃねぇ!戦え!」
10秒間しかない制限を知っているカイルは逃げるプライスを見て焦る。
「その様子だと当たりのようですね。果たして制限時間内に私を仕留められますか?」
カイルはプライスの挑発によって、頭に血が上り、ただひたすらに追う事しか出来ないでいた。
「バカイル1回止まれ!2人で追い詰めた方がいい!せっかくのスキルを無駄にするな!」
アザミが必死にカイルを説得するが、カイルはプライスしか見ておらず、爆撃による爆破音でアザミの声が聞こえにくいというのもあった。
《金剛》の残り時間2秒。
プライスは自分とカイルの間の地面を手動によって爆破し、砂煙を起こしカイルの視界を奪いながら逃げていた。
カイルはその砂煙を斧で払いながら、プライスの影を頼りに追い回す。
しかし、そんな攻防も終わりを告げる。
プライスはカイルに追いかけ回されていて、自分が設置した罠を踏んでしまった。
幸い直撃は避けたが、足をもたつかせて地面に倒れ込んでしまう。
地面に倒れ込んだプライスを見て、好機とばかりにカイルが斧を振りかぶる。
「やっと追い込んだぜ!《剛腕》!」
確実に仕留める為、カイルは《剛腕》も使用して自身の攻撃を100倍にした。
アザミは少し遅れてその光景を目撃する。
追い詰めているのは紛れもなくカイルなのに、先程のように、また嫌な予感がした。
「バカイル離れろ!!」
アザミは己の直感を信じて叫んだが遅かった。
カイルの斧がプライスの体を叩き切り、プライスは地面に崩れ落ちた。
そこで《金剛》のスキルがきれる。
「やってやったぜ! で、どうしたんだ?アザミ。離れろなんて」
カイルがアザミに疑問の表情を浮かべていると、無慈悲にもその声は響いた。
「《不意打ちの爆撃》」
たった今カイルが倒したプライスが大爆発を起こし、近くにいたカイルとアザミは吹き飛ばれた。
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