86話 3人のピエロと激突
お読み頂きありがとうございます
ギマンがイ・ロスと戦闘を始めていた頃、カオリ達の方でも魔神の側近3人と相手していた。
「キャハハハ!僕の名前はスマイリーだよ。ワイズウェイン様からの任務とはいえ、人を殺せるなんて楽しすぎて、笑っちゃうよね」
「スマイリーうるさい。真面目にやれ」
「おわっ!びっくりしたぁ。その真顔からいきなり喋らないでくれよベルム」
「いちいち驚きすぎ。プライスうざい」
笑い顔のスマイリー、驚き顔のプライス、真顔のベルム。
今の会話からそれぞれの名前が判明した。
「ギマンから任されたんだ。ギマンが来る前に私達で片をつけよう」
カオリは3人のピエロを注意深く観察しながら、仲間達を鼓舞する。
「あったり前よ!このカイル様の斧の錆にしてくれる!」
「複合魔法の実験体に丁度いいですね!」
「ギマン様から任された...やる気100倍。悪、即、死」
魔神の側近達が相手にも関わらず、カオリ達の戦意は高かった。
ガストロ戦を経て、自分達でもやれると自信がついたのもそうだが、ギマンから頼られて嬉しいという想いもあった。
「ねぇねぇなんかやる気なんだけどあの人間達。ちょーウケるよね! 少しは楽しくなりそうかな! キャハハハ」
「ナナシの部下がやられてるからな。注意しろよ」
「なんとそれは驚きだ!」
その言葉をかわきりに、スマイリーを先頭にプライス、ベルムがカオリ達に向かっていく。
「来るぞ!近づけさせるな!」
カオリとリーシャは接近されないように魔法を放つ。
「わお!すごい威力だね!キャハハハ!ベルム出番だよ〜」
「わかってるから笑うな」
真顔のピエロ、ベルムがスマイリーと場所を入れ替わり、魔法を受ける。
「《無痛化》」
カオリとリーシャの高火力の魔法を受けてもベルムは服が少し破けただけで平然としていた。
「さっすがー。じゃあ美味しいところ頂きまーす!キャハハハ」
「真顔の方は何かしらのスキルでダメージを無効化してくる!気をつけろ!」
前線のカイルとアザミがスマイリーと激突しようとした時、カオリはベルムのスキルを分析して皆に注意を促す。
「おっ!冷静に分析してるね!偉い偉い!じゃあこれはどうかな《伝播する笑い》!キャハハハ!」
スマイリーがスキルを発動すると、カイルとアザミが武器を地面に落とし、腹を抱えて笑いだした。
「ギャハハハハハハ!」
「クッ....ククッ......」
そんな無防備な2人にスマイリーの両手に握られたナイフが迫る。
「させるか!《暴風の矢》!」
すんでのところでカオリの嵐魔法を付与した矢が飛来する。
「おっと!危ない!」
スマイリーはその矢を後ろに宙返りしながら避ける。
「リーシャ!2人を回収してくれ!」
「わかりました!」
その隙にリーシャが風魔法でカイルとアザミ、武器も一緒に後ろに下がらせる。
「私も忘れてもらっては困りますよ。《不意打ちの爆撃》」
プライスがスキルを発動すると、カオリの足元が突然爆破した。
カオリは《超聴覚》によっていち早く気づき、その場から退避したが、爆破による砂煙が舞う。
「2人共大丈夫か!?」
その間に4人は1度集まり、カイルとアザミの様子を伺う。
「あぁ、すまない」
「不覚...」
カオリは2人の様子から、スマイリーという笑い顔のピエロの近くにいるとあの状態になると予測した。
砂煙がはれ、ピエロ達が姿を現す。
「おぉー!素晴らしい!私の爆撃から逃れるなんて、驚きましたよ!」
プライスは拍手をして、カオリを褒める。
「キャハハハ!こっちも仕留めきれなかった!人間のくせにやるねぇ!あっ、半分は耳長族だったか」
スマイリーは笑いながら両手のナイフを持ち替えては投げたりと遊んでいた。
「せっかく俺が体張ったのに仕留めろよ」
その2人にベルムはジト目を向ける。
そんなピエロ達を見ながら、カオリはさっきまでの戦闘を振り返り、作戦を練る。
「カイルとアザミはあの驚き顔のピエロを、リーシャは真顔のピエロを任せる。私は笑い顔のピエロを相手にする」
カオリは自分のスキル《不撓不屈》ならスマイリーのスキルの影響を受けないと思った。
いくら無効化出来るとはいえ限度はあると思い、ベルムの相手をリーシャに任せた。
あとは消去法で接近戦の2人には、プライスをという考えだ。
カオリの言葉に3人は自分達が相手にするピエロを睨み、気合いを入れた。
✩皆様にお願い✩
ページ下部にある★★★★★マークの所を1〜5まで評価して欲しいですଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧
執筆の励みになります!!
【ブックマーク】【感想】もお待ちしております。




