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67話 団長の体質と王達のやる気

お読み頂きありがとうございます!!





翌朝、王城の近くに住んでいる俺達に出迎えなどいらないと思うが、律儀に第1近衛騎士団団長のユーリッドが訪れた。その後ろには、寝不足と心労で目の隈が酷いことになっているパーシヴァルもいた。




魔力認証の門を開けて玄関へと通す。




「英雄様方。おはようございます。本日はお忙しい中、戦闘訓練の指導をしていただけるなんて、ありがとうございます。訓練場所まで私達が案内致しますので、準備が出来たら言ってください」




朝なのにハキハキとよく通る声で話すユーリッド。



この人ホントに寝てるのか?と後ろにいる満身創痍のパーシヴァルを見てると思う。




俺達もユーリッドが来る30分前には準備していて、いつでも行ける状態にはしていた。1名を除いて。



カイルは昨日あんなに張り切っていたのに、いつまでたっても部屋から出てこなかったので、様子を見ると、いびきをかいて爆睡していたので、いつものように起こしてやった。



「俺はまだ眠いからもう少し...」



「お兄ちゃん?私の魔法の実験体になりたいの?」



「私も嵐魔法の威力を試したい気分だな」



「髭、即、死」



「じょ、冗談だって。ハハッ。よっしゃやるぞぉ〜」




カイルが2度寝しようとしていたのを女性陣のホントにやりかねない脅しによって阻止する。



「俺達はいつでも行ける。早速案内してくれ」




「おぉ!さすが英雄様方ですね。それでは案内致します」




ユーリッドはそう言って姿勢よく歩き出した。



その隙にパーシヴァルに話しかける。



「なぁ、お前んとこの団長さんってちゃんと寝てるのか?あの感じだと真面目に夜遅くまで仕事してるんじゃないのか?」




副団長のパーシヴァルがこんな姿なのに団長は元気がいいので気になって聞いてみた。



「あの人、体の作りがおかしいんですよ。本人が言うには2時間寝れば24時間行動できるとか。だから、団員には早く帰って自分が遅くまで仕事しようとするんですけど、流石に副団長である自分が帰るわけにはいかないので...」



覇気のないパーシヴァル。



「お前も大概真面目だよな。あんまり無理すんなよ」



上司が遅くまで仕事してると帰りづらいもんな。わかるぞ。



「お気遣いありがとうございます」と言ってパーシヴァルはユーリッドの後をついていく。




やはりあぁいうやつは好きだな俺は。




俺達もその後に続いていく。




王城に着くなり、まず王の間へと通される。




「よく来てくれた英雄達よ!今日はみっちりかっちりしごいてやってくれ!儂もだけど」



デノンハウザー王が、いつものきっちりとした服装ではなく、動きやすい格好をして出迎えてくれる。



他の4人の王も同じように服装チェンジしていた。



「えぇっと、王様達全員参加すんの?」



俺がそう聞くと



「もちろん!」



「おうよ!」



「そうよ」



「.....」



「よろしくお願いします」




獣人(じゅうじん)代表王ハイゼルは腕を組んで黙ったままだけど、参加するってことでいいんだな。




「わかったよ」




もうこなりゃやけだ。




「それで、此度の訓練参加者が予定よりかなり多くなってしまったから、英雄達にはそれぞれ1人1人で担当して欲しい」



「それは別に構わないけど、どれくらい集まったんだ?」




「ざっと400人くらいじゃな。だから1グループにつき100人担当してもらうことになる」




デノンハウザー王の言葉に俺は頭を抱える。多すぎだろ。指導とかのいろはも全く知らないのに、いきなり100人に教えるなんて先が思いやられる。




この事には皆も驚いている。



「俺達全く指導とかした事ないのに100人なんて大丈夫なのか?」



「大丈夫だ。今日ら教えるというより実戦形式をしてもらうからの。久しぶりに剣を握るからワクワクしておるぞ」



初老の王が大剣が持ちながら、子供のようにキラキラした目をするもんだから断りづらい。




まぁそれならと思いつつ、俺達は各自別れていく。



別れ際に1番心配なカイルに「真面目にやれよ」と釘を刺すと、サムズアップで返された。



なんかムカついたから、尻にキックしておいた。





✩皆様にお願い✩


ページ下部にある★★★★★マークの所を1〜5まで評価して欲しいですଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧



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