55話 嵐と焔
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短いやり取りだったが、体の中の魔力が強まっていくのを感じた。
私とリーシャが魔力を練っている中、ガストロの下卑た笑い声と、カイルとアザミの苦悶の声が聞こえる。
それでも私達は2人を信頼して集中を続ける。
そして、魔力が最大限まで練られたその時、私は身体の中の全ての魔力を放った。
「《天災起こす起源の嵐》!!」
放たれたその魔法は、カイルとアザミに降りかかろうとしていた死の灰を全て吹き飛ばしながらも、勢いは衰えずにガストロへと迫る。
「嵐魔法だと!? 複合魔法ですら単体で打ち消すなんてありえん!」
そう言いながらもガストロは、迫り来る嵐に対抗する為にも複合魔法を大量展開する。
「《断罪の劫火》!」
嵐とガストロの複合魔法が拮抗している所に、超高火力の火魔法が加わる。
嵐と炎が混ざり合い、火力を増してガストロへと迫る。
「「《複合魔法》《無限の焔嵐》!!」」
私とリーシャが放った複合魔法はガストロの魔法を打ち破った。
「バ、バカな! こんな短時間で儂の魔法を超えるだと!?ありえぬ!そんな事はあってはならぬ!! 《緊急離脱》!!」
ガストロは最後の悪足掻きなのか、スキルを発動させて私達の後ろに瞬間移動した。
その事にいち早く気づいたリーシャは行動に移す。
「付与魔術発動!! アザミちゃん!!任しました!」
複合魔法をアザミの双剣へと付与したのだ。
アザミはその言葉を聞く前に、一目散でガストロへと接近していた。
ガストロからしてみれば、瞬間移動した先に、膨大な魔力を付与している武器を携えた者が迫っているのだから笑えない。
「悪.即.死!!《双王連撃》!!」
退魔の魔力と複合魔法が付与された超高速の64連撃が、ガストロを襲う。
「ぐぁぁぁ!! やってくれたな小娘共がぁぁ!! 消えるてしまう!!存在が!賢者の死体である儂がこんな下等種族なん..か...に」
ガストロは最後切り刻まれながら、私達を方を見て怨嗟の声をあげながらも消えていった。
「はぁ、はぁ、まだ生きているのかもしれない。注意して」
私達は奴が消え去ってもけして警戒を怠らずに、周囲を見回した。
前線で死の灰の侵攻を耐えていた、カイルは左腕と脇腹が、アザミは右脚と左眼が灰になり、無くなっていた。
すぐさま、リーシャに回復魔法をかけてもらい元に戻す。
何時までたっても何も起こらないので、ひとまず地面に座り一息つく。
「完全に消滅したってことでいいのか? ってかカオリとリーシャの魔法凄かったな!感動したぜ!」
カイルは斧を地面に置き、大の字になる。
「そうだな。ここまで何も起きないという事は完全消滅したんだろう。皆ホントによく頑張ってくれた。ありがとう」
1度は諦めかけてしまったが、何とかガストロを倒せた。
「私もうダメです〜。魔力使いすぎで力が出ないです〜。」
今回の功労賞であるリーシャは完全にダウンしていた。
「魔族倒せた。この手で。」
アザミは初めての魔族の戦闘を乗り越え、トドメを自分で刺せたことが嬉しいのか、プルプル震えている。
――ギマン。こちらは何とかやり遂げたぞ。
私は、今も戦っているであろうギマンへと声援を送った。
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