47話 金策と新しい武器
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あの後、大ブーイングをくらい、ザイードの鍛冶屋に行って皆の分の武器もお願いしてきた。
火廣金の在庫が心配だったが、丁度人数分出来ると言われたので安心だ。その分、値段の方は、金額700枚になったが。
俺達は、金策と各々のスキルアップなどを兼ねて、魔の森に行った。
アザミは反省したのか、独断専行はせずにしっかり言うことを聞きながら、連携の大事さ、自分より弱い相手でも油断せず戦う事を学んでいった。
素材に関しては、俺のアイテムボックスがあるので、いくら狩っても手間はかからない。
大量の素材を冒険者ギルドに持っていったら、カシミアさんにドン引きされたが、買い取ってくれた。そのお陰か、今の全財産は白金貨60枚になった。
この世界の通貨のレートは、銅貨100枚=銀貨1枚 銀貨100枚=金貨1枚 金貨100枚=白金貨1だ。
要するに俺達は小金持ちになった。その後も、魔物を狩りながら、俺はちょっと確かめたい事が別行動したが、着々と準備を進めていった。
そうこうしているうちに、新しい武器が完成する日になり、俺達はザイードの鍛冶屋へと向かった。
「おう!来たな! 後ろの4人は初めてだな。俺はザイードって言うもんだ。徹夜して作った最高傑作選達だ!見てみな」
ザイードはそう言うと、テーブルの上に置いてある武器たちを紹介する。
「火廣金は性質上、金よりも軽く、ダイヤモンドよりも硬い。なにより魔力の伝導率が、ミスリルよりも高い。付与魔術を使うって言うんなら相性は抜群だ。だが、武器を造るとなると、かなり難しい。熱伝導も高いから火の調整を少しでも違うと失敗するし、火力が丁度良い時に叩かないと、すぐにダメになっちまう。それから...」
ザイードの鍛冶話が長くなってきたので、俺は聞き流しながら、出来上がった刀を手にとる。
太刀ほどの長さがあるのにも関わらず、ミスリルの短剣よりも軽い。刀身はうっすらと朱みがかっており、刃文は湾れ刃だ。鍔はなく、柄と刀身だけの、ルパン三世の五右衛門が使っているような刀だ。
「ザイードありがとう。最高の武器だ。無理言ったお礼としてちょっと色付けておいた」
俺がザイードの言葉を無視して、武器を見に行った行動が信じらないといった表情をしていた。
だって早く新しい武器見たかったし。俺はテーブルに白金貨10枚を置いた。
「ってな感じでかなり頑張ったんだぜ!それにしても楽しいことやれて金貰えんのは職人冥利につきるなぁ」
ザイードはやっと話し終えたのか、こちらの世界に帰ってきた。「それじゃあ見てくれ」と言う前に、俺がすでに刀を持っていた為、速攻で金槌が飛んできた。
苦労話を聞いて欲しかったのか、般若のように怒り狂うザイードだが、テーブルに置いてある白金貨10枚をみた瞬間、態度が変わった。
「まぁ、今回だけは許してやる。おい!ゴロゾフ! 酒と飯買ってこい! 今日は飲むぞー!」
そう言えば弟子小人族の名前初めて聞いたな。
皆はザイードの機嫌が良くなったのを見てから、気になっていたであろう自分の武器を手にして感動した。
カイルの斧は、両刃斧でかなりの重量感があるように見えるが、本人は片手で振り回している。
投げも良し。防御も良し。破壊力も申し分ないといったカイルには勿体ない武器だ。
リーシャちゃんの杖は、杖の素材自体は希少素材の世界樹の木らしい。ザイードは素材集めからかなり厳選するタイプなので手に入ったとの事。その世界樹の木をベースに、ブラックオニキスという宝玉が埋め込まれており、魔法発動の手助けと火力を補ってくれる。
カオリの弓も同様に、世界樹の木で作られている。弦は地獄蜘蛛という凶悪な魔物の糸を使用している。この糸は、1本だけでも鉄より固く伸縮性もいいらしい。矢は消耗品なので、5本だけヒヒロイカネの特別性を作ってもらった。
アザミの双剣は、黒と白の雌雄一体で見た目も非常に凝っている。
双剣は手数とスピードが大事である為、刀身はそこまで長くはないが、50cmくらいはあるだろう。アザミは武器を手にした時から、ずっと早く試したいオーラが出てる。
「そう言えばザイード。この武器の銘は決まってるのか?」
鍛冶師としては、己の造り出した作品に名前を付けてあるものだと思って聞いてみた。
ザイードは白金貨を見てホクホクしながら答える。
「いいや。俺は銘を付けないようにしている。だから勝手に自分達で決めていいぞ」
なるほど。俺はこの刀を見た時から、1つの神器の名前が浮かんでいた。それを参考にさせてもらった。
この刀の銘は【叢雲】
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