46話 アザミ反省と方針
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カオリの得た情報も俺と同じようなものだった。
獣人族の王ハイゼルは、元から無口ではあったが、徹底抗戦の意志だけは誰よりも強かったらしい。
獣人とは、仲間意識がとても強い種族である。そのため、同じ獣人を大量虐殺され、領地まで奪った魔族の事を1番憎いと思っているのはハイゼルなのだ。
ティターニアの方は、平穏を奪った魔族の事を憎んではいるが、戦って滅びるより、生きながらえた種族だけでも、今の平穏を維持したいという考え。
前もカオリが言っていたけど、王城であった時のように酷くはなかった。
この2人の話の時にも、やはり占い師の話は出ている。
「ここまでが、私の掴んだ情報だ。民たちも王の意見がガラリと変わって困惑しているといったところだな」
「わかった。ありがとな。やっぱりこの王城に出入りしている占い師が1番怪しいな」
鍵を握っているのは謎の占い師だろう。占いと称して相手の心の隙をついて、洗脳をかけていると俺は思う。
「そうだな。まずはその占い師から問い詰めるとしよう」
カオリはアザミのことがやはり心配なのか、時折ドアの方を見ていた。
「これからの詳しい方針は皆と話し合うから、アザミの所に行ってやれ」
その言葉を聞いたカオリは、少し恥ずかしがりながらも部屋を出ていった。
そんなに強がった事が恥ずかしいなら最初からしなければいいのに。
カオリの後に続いて俺も部屋から出て、リビングに行くとアザミがカイルとリーシャちゃんに対して土下座をしていた。
カオリはその様子を見て、あたふたしている。
なんでこんなことに?とカイルを睨みつけると、俺じゃないと必死に手を振り否定していた。
「本当にごめんなさい。皆と圧倒的なレベルの差、早く強くなって役に立ちたい、魔族に奪われない為の力をつけたいと思って焦ってた。もう二度とあんな行動は取らない。だから、戦い方を教えてください。お願いします」
アザミなりに反省したのか、深く土下座をして、カイルとリーシャちゃんに謝った。
「ア、アザミちゃん! 顔あげなって! そうでないとギマンからチョップされちまう...。じゃなくて!俺は別に気にしてないぜ! 焦る気持ちわかるからさ。大丈夫だ」
「そ、そうですよ! 私も全く気にしていませんよ。アザミちゃんが反省してわかってくれたんなら大丈夫です。また魔物狩り行きましょー!おー!」
カイルとリーシャちゃんは、いきなり土下座されてビックリしたのか、言葉が上擦っている。
アザミは顔を上げると、俺と目が合い、そそくさと駆け寄って、またもや土下座をする。
「先程の御無礼どうか許してください。ギマン様から言われた言葉を改めて考えると、自分が情けなく感じました。これからはしっかりカイルとリーシャの言う事を聞き、ギマン様の仲間の一員として精進して参ります」
この短時間で何があったの?って言うくらいの変わりようだが、アザミの目を見るとその場しのぎの言葉ではないのがわかる。
「本当に反省してるなら俺から言う事は何もない。焦らなくても俺達が強くしてやるから安心しろ」
他の3人もほぼ2日で、ここまで成長したから出遅れている訳でもない。相手が相手だったけど。
一部始終を見て、カオリはホッと息を吐いた。
「アザミ偉いぞ! ちゃんと反省したんだな! お姉ちゃん嬉しいぞ!」
アザミに抱きつき、わしゃわしゃするカオリ。
「お姉ちゃんウザイ。触らないで」
アザミは、そんはお姉ちゃんから受ける愛を嫌がり、すぐに抱きつきから逃げ出す。
ショックを受けているカオリは放っておくとしよう。
全員揃って問題も解決した事だし、俺はこれからの方針を話した。
「情報収集はあらかた終わったから、アザミの鍛錬も兼ねて俺達のレベル上げとスキル磨きを中心にして行く。俺の新しい武器が届き次第、カオリ達には占い師がいる所に、俺は王城に行こうと思う」
話を聞き終えた、アザミ以外の3人は俺が新しい武器を頼んだ事にブーイングした。
――――そういえば言ってなかったな。
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