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41話 スキル確認と謎の者

お読み頂き感謝ですm(*_ _)m





新たに獲得した《不倶戴天(ふぐたいてん)》というスキル。俺だけにしかない所をみると、タリスマンにトドメを刺した者にしか与えられないのだろうか。



それにしても、魔族に対して強力過ぎる力を得た。魔族達の再生能力や不死性など、未知数な所が多かったから、カオリの《聖なる弾丸(ホーリーバレッド)》以外の決定打となりうるスキルは正直ありがたい。



「なぁ、ギマン。この《不撓不屈(ふとうふくつ)》というスキルが、あの眷属化から人間に戻れたスキルで、《破魔の矢(はまのや)》がアザミを戻したって認識で大丈夫か?」



「十中八九そうだろう。《不撓不屈(ふとうふくつ)》なんかはCTがないから検証してみればいい。例えば毒蛇に噛まれるとか」



「私はカイルみたいにバカではないから、そんな事はしない。もっと確実にわかるやり方で今度試してみる」



罵倒されたカイルに視線を移すと、ステータスの紙を見てニヤニヤしていたので気づかれていなかった。



俺はカオリの《破魔の矢(はまのや)》を見た時、王達の洗脳を解けるのではないかと思った。



しかし、洗脳をかけたのが誰か分かってない為、洗脳を解除出来たとしても、再びかけ直される可能性と、洗脳の解除=魔を祓う、で出来るのは怪しいところだった。



要は犯人を見つけ出して、そいつに解かせた方が確実ってことだ。





そんな中、アザミは自分のステータスの紙と、カオリのステータスの紙を見比べていた。



天と地程の差があるのを痛感して焦ったのか、ステータスの紙を見ながらニヤニヤしているカイルと膨れているリーシャちゃんの手を引っ張り、家から出ていこうとしていた。



「ちょっと待ってくれアザミちゃん!まだこの余韻を味わっていたんだ!」



「私はまだ、この班分けに納得したとは言ってません! ぶーぶー!」



「うるさい。行く」




ステータス的には抵抗しようと思えば止められる2人だったが、アザミの凄まじい鬼迫に負けて、家から出て、魔の森へと向かっていった。




「よしっ! じゃあ俺達も始めるか」



「う、うむ。よ、よろしく頼むぞ」



カオリが頬を赤くしながら、やる気マンマンだ。



「カオリは、改めて耳長族(エルフ)代表王ティターニアと獣人(じゅうじん)代表王のハイゼルの情報収集を頼む。 俺は、デノンハウザーとガルバンとセラフィムをあたる」



分かったか?とカオリの方を向くと、ポカーンとした闇耳長族(ダークエルフ)がそこにいた。



「えっと...情報収集って言うのは、もしかして個人個人でやるというのか?」


「効率重視でいくなら当たり前だろ」



その言葉にカオリは、両手を机について下を向き、プルプルと震えながら「リーシャよ。班決めなど何も関係なかったぞ...」とギマンに対して聞こえないくらいの声で言った。



「どうしたカオリ?」



「うるさいバカ!貴様より早く有益な情報ゲットしてやる!」



急にプルプル震え出したカオリを心配したのに、怒鳴られて宣戦布告されてしまう。



そして、家から飛び出すように出ていったカオリを俺は唖然としながら見ることしか出来なかった。



なんであんなに怒ってたんだ。




──side ???



(あれがアリステラの部下を消滅まで追いやったパーティか。僕の洗脳に気づいていた所を見ると、かなり出来るね)



その者は、王城の廊下の真ん中を堂々と歩き、自室へと戻り椅子に座り考え込む。




(特にあの黒髪の男。恐らく鑑定持ち。僕達の事を魔力を覆った目で1人1人じっくり見てたし、それに何かスキルを使おうとしていた。)



「──王。失礼します」



外からノックが3回鳴り、側近である男が大量の書類を抱えて入ってくる。



(ここ最近、王の公務ばっかでつまらなかったから、少しは楽しめそうな相手がきたかな)




王に成り代わり、他の王達を洗脳したのは良かったのだが、あまりに暇すぎて退屈していた。



魔族を討伐した初めての人類が相手ならば、少しは遊んでもいいのかなーと考えを巡らせるのだった。






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