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11話 現状と絶望

お読みいただきありがとうございます。




2人がスキルを持っている事を知った俺はどうしようか吟味しながら会話を進める。


「そう言えば2人はスキルとかって持ってるのか?」


直球に聞いてみた。


2人はキョトンとした表情を浮かべ


「はっはっはっ、まさか、もしスキルなんてもの持ってたら今頃魔族との最前線で戦ってるさ」


「私も自分にスキルがあるなんて知りませんねー」


やはり2人はスキルがある事に気づいてないんだな。


「鑑定士とかに鑑定してもらおうとは思わないのか?それこそ門にいたオズワルドとかに」


この世界での常識は分からない俺はそう疑問を投げかけてみた。この2人からは好意的に思われているためある程度の不思議な事を聞かれても最終的には《錯覚》を使えばいいと考えた結果だ。


「いやいや、そもそも鑑定士って言うのは国が全員管理していて特にこのご時世だとほとんどが魔族との戦闘においての情報収集係として出払ってるから無理だな」


「もし居たとしても私達のような一般人なんかに鑑定してくれる人なんて居ませんよ。それにお金も取られちゃうし...」


カイルはやれやれと手を挙げ首を左右に振りながら、リーシャちゃんはたわわに実った胸の間で手を組んでシクシクしていた。


人のステータスを覗き見ておいて金までとんのかよ。やはり鑑定士ってのはこの国にとっては重宝されるんだな。魔族との戦闘に駆り出されるけど。


「有名なスキルって例えば何があるんだ?」


あの神から提示されたスキルの数々を記憶していた俺はこの国にどれだけのスキルを持っているのか気になった。


「そうだなー。やっぱり勇者様パーティかな。勇者様は《身体能力10倍》、聖騎士団長様は《鉄壁》、賢者様は《魔力の波動》、聖女様は《聖なる息吹》ってスキルが有名だな」


確か《身体能力10倍》はそのままの意味で、《鉄壁》は10秒間受けるダメージを0にする。《魔力の波動》は1分間自身の魔法を10倍。《聖なる息吹》は10m範囲に居る味方を対象に死以外なら全回復だったけな。


多分勇者はあの神爺が送り込んだんだろうけど。スキル1つしかあげなかったのか。


「複数持ちは存在しないのか?」


「冒険者ランクSの化け物達は複数持ちだって噂は聞いた事あるけどにわかには信じがたいな。複数持ちなんていたらそれこそ国が血眼になって探してるからな」


「ギマンさんは何かスキルを持ってるんですか?」


上目遣いで可愛く聞いてくるリーシャちゃん。

「俺今7つ持ってるんだけど」なんて言ったらどんな顔をしてくれるのか楽しみだけどさすがに言えないな。


「いや俺も何も持ってないな。だから憧れるなーと」


取り敢えずは2人にスキル持ちだと明かすのはなしだな。

カイルはともかく、リーシャちゃんが魔族との戦闘に駆り出されるなんて嫌だからな。

もし話すとしても国からバレないようにしないとな。《鑑定》を獲得したように俺のスキルに出来るかもしれないからな。


「だけど...魔族側に複数持ちいるのは確定してるって話だ」


重々しい雰囲気でカイルは話した。


「十六天魔王や八大魔神、それに魔王の幹部や側近なんかは当然のように持っていて俺たちの領土を荒らしてる事は確認されている」


ここでやっと敵の情報が出てきたな。


魔王が16人に魔神が8人って解釈でいいよな。











______いや多くね?


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