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65.久しぶりの登校

ブリアは休養を終え、すっかりいつものブリアに戻り学園にも通い始めた。


ブリアが教室へ入ると、アミルが声をかけてきた。


「ブリア、おはよう。もう体調の方も怪我の方もいいのか?」


アミルが尋ねた。


「アミルおはよう。ええ。お陰様でもう問題ないわ。元々、休養も必要ない程だったもの。」


ブリアは笑顔で応えた。


「そうか。元気そうで何よりだよ。これで、またブリアに振り回される日々が戻ってくるな。」


アミルはニヤリと笑い言った。


「ちょっと、アミル。あなた一言多いわよ。」


ブリアは頰を膨らまして言った。


「ハハハ…」


アミルは笑った。

つられて、ブリアも笑ったのだった。


「ブリア様、おはようございます。もうお加減は大丈夫なのですか?」


声をかけてきたのはライナーだった。


「ライナー様。おはようございます。はい。もうすっかり良くなりましまわ。ライナー様にもご心配おかけして申し訳ありませんでした…それに…ライナー様にお礼を言いたかったのです。交流会でわたくしが居なくなってしまった時に、お兄様へわたくしが崖の方へと向かったとお伝えして下さったそうで…そのお陰で早く見つけて貰う事かできましたわ。本当にありがとうございましま。」


ブリアは微笑みながらライナーに頭を下げお礼を言った。


「そんな…私はただ、見たことを言ったまでですので。本当にブリア様が無事にお戻りになられてようございました。」


ライナーも微笑みながら応えた。


「いえ…本当にあの時に、ライナー様がお兄様にお伝えして頂がなければわたくしはどうなっていたことか…」


ブリアは申し訳なそうに言った。


「私がお役に立てて良かったです。お元気になられた事ですし、今度良ければ一緒に乗馬の練習でもしませんか?」


ライナーが笑顔で尋ねた。


「乗馬でございますか?是非ともご一緒したいですわ。」


ブリアは嬉しそうに目を輝かせながら言った。


「良かったです。では是非に。」


ライナーも嬉しそうに言った。


「はい。よろしくお願い致します。」


ブリアは笑顔で言った。


その時、ローズ嬢が登校してきてブリアの方へと歩いてきた。


「ブリア様…おはようございます。もう、お身体の方は大丈夫なのですか?長くお休みになられてましたので心配しておりましまの…」


(チッ。白々しい人ねぇ…自分があたしを突き落とした癖に…ここまで悪気もなく堂々としてるなんて逆に凄いわ…。でも、内心は自分がやった事がバレるを恐れているだろうな…くくくっ…そのいつバレるかわかんないモヤモヤがあたしの仕返しよ。女には女のやり方で仕返ししなきゃね。)


ブリアはそんな事を考えながらローズへ挨拶をした。


「ローズ様…おはようございます。はい。お陰様ですっかり良くなりました。休養も長く取らせて頂きましので…」


ブリアはニコリと微笑み応えた。


「そうですか…それは良かったですわ…あまり無理はなされない様に…」


ローズ嬢は目が笑っていないがニコリと微笑み言った。


「優しいお言葉ありがとうございます。」


ブリアも微笑み応えた。


そして、ローズ嬢は自分の席へと戻っていった。


そして、放課後になり生徒会室にはいつもの面子が揃っていた。


ブリアはロンに気持ちを告白されて以来、初めて顔を合わすので何だか恥ずかしく上手くロンの顔を見ることが出来なかった。

そんなブリアを見てロンは笑いを堪えていた。


(ブリア、恥ずかしがっているのか?くくくっ…本当に恋愛となると縮こまるんだな…だか、とても可愛いな…)


ロンはそんな事を考えながら本題に入った。


「先日、牢に捕らえている者から多少だが情報を聞き出せた。その者達はキールを襲った者だが、キールの命を狙う事をどうやら貴族のご令息であろう人物から以来されたみたいなのだ。その男達に依頼をしてきた者は『坊ちゃん』と呼ばれていたそうだ。そして、歳はまだ少年くらいだったと証言していた。この男達は誘拐事件にも関与しており、その『坊ちゃん』と呼ばれる者も関与しているかは定かではないが関与している可能性も駆使しておこう。そして、誘拐の実行犯達が攫った少女達を袋に入れ乗せていた荷台が、ある指定された場所へとある模様だ。その荷台はいつも同じ指定場所にあると言っていたのでその場所の捜索も捜索範囲に入れることとする。」


ロンが皆へ、捕まえた男達から聞き出した情報を説明した。


「貴族が関与しているかもしれないと言う事?それでは、怪しい動きをしている貴族の者を調べてみよう。」


ローランドが険しい表情になり言った。


「それが、すでに怪しい貴族が居ないかと調べてみたが特に怪しい動きをしている貴族の者は見つからなかったんだよ…」


ローランドの言い分にキールが応えた。


「怪しい者が居ないとなるとなかなか厄介だな…探しようがないな…」


ローランドが眉間にしわを寄せて言った。


「そうだな…しかし、以前よりも情報が出てきたのは確かだ。とにかく一刻も早く主犯格を見つけ出して誘拐された少女達を救おう。」


ロンが皆へ言った。


「「はい!!」」


皆が一斉に応えた。


「それでは、これで解散とする。あっ…ブリア。少し手伝って欲しいことがあるのだがついてきてくれるか?」


ロンがブリアを引き止め尋ねた。


「お手伝いですか……?えっと……あ…はい、畏まりました…」


ブリアは一瞬困った表情を浮かべて応えた。


(くっそー…早くこの場から立ち去りたかったのに…ロン様はわざと言ってきたな……あたし前世でも恋愛なんてする前に死んじゃったしわかんないからどう対応したらいいのかわかんないんだよね……困ったわ…まぁロン様の事だし逃げたとこで意味なさそうだし行くけどさ…)


ブリアは内心そんな事を思っていた。


「お兄様、クリスお兄様とアーサーお兄様と先に邸へとお帰り下さい。わたくしはロン様のお手伝いが終わり次第帰宅しますので…」


ブリアは笑顔でローランドへ言った。


「あぁ…わかったよ。あまり遅くならないようにね?ロン、あまりブリアを使わないでくれよ?休養終えたばかりなんだから…」


ローランドがブリアとロンに言った。


「あぁ。わかっているさ。」


ロンは笑顔で応えた。


そして、ロンとブリアは二人きりになったのだった…

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