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47.お転婆侯爵令嬢

ブリアが剣術場へなかなか来ないので心配でブリアを乗馬場まで迎えにきたローランド、クリス、アーサー。


乗馬を希望した者たちは既にランチへと行ったのか人が見当たらなかった。

ブリアの姿が見えなく心配してあると後ろの方で馬が走音が聞こえたのでローランド達は後ろを振り返った。


そこには馬に跨がり馬を走らせているブリアの姿があったのだ。

その姿を見てローランド達はあ然としていたのだった。


ローランド達が来たなど全く気づいていないブリアは颯爽に馬を走らせていた。


(乗馬最高。まさかこんなに早く乗れる様になるなんて。バイク乗るの得意だったからかな?乗馬って難しいイメージだったんだけどね。バイクとはまた違う乗り心地と楽しさがあるわ。乗馬選択して良かったなぁ。それにこの子本当にお利口だわ。馬は人を選ぶって聞いたことあるけどあたしはこの子に認めてもらったって事でいいのかな。ふふふ…楽しいなぁ。)


ブリアはそんな事を考えながら楽しそうに馬を走らせていた。


馬を走らせていたブリアは策の向こうでポカンと口をあけたローランド達に気づいたのだ。


(やば…お兄様たちだわ…あれ?もしかしてもうお昼?嘘っ、全然気づかなかった。講師の人も言ってくれたら良かったのに…って多分言ってくれたんだろうけどあたしの耳には入ってなかったやつだわ…お兄様達何か口開けて固まってるけど何かあったのかな…とりあえず謝らなきゃだわ…)


ブリアはやってしまったという顔をしながら馬を止めて降り、ローランド達の元へ向かった。


「あの…お兄様方…お待たせしてしまい申し訳ありません…あまりに乗馬に夢中になってしまい講師の方のお声も聞こえなくお昼なのも気づきませんでした…お兄様方にご心配おかけしてこちらまで足を運ばせてしまい申し訳ありません…」


ブリアはローランド達の元へ行き真っ先に頭を下げ謝ったのだ。


「一先ず、ブリアに何かあったとかではなくて安心したよ…」


ローランドは気の抜けた様な表情で言った。


「ブリアが時間に遅れるなんて珍しいから心配したよ…」


クリスも心配そうな表情で言った。


「周りに人が居なくなったことにすら気づかず夢中になるなんてブリアらしいけどね…」


アーサーは苦笑いしながら言った。


「とにかく何もない事が分かったことだしランチを食べに行こう。きっとキール達も私達が遅いから心配しているだろしね…」


ローランドはふぅーっと息をつきながら言った。


「本当に申し訳ありません…ローランドお兄様、クリスお兄様、アーサーお兄様…以後気をつけますので…」


ブリアは申し訳なさそうな表情で応えた。


「あぁ。もう分かったから行こう。」


ローランドはニコリと微笑みブリアへ言った。


「はい…ありがとうございます。」


ブリアが応えた。


そして、ようやくブリア達はランチをする場に到着した。

ランチは王宮のシェフ達が用意してくれた物だった。


ローランドが先に席についていたロン達を見つけたのでロン達の方へと向かい席についた。


「ローランド達、えらく遅かったが何かあったのかい?」


キールが心配そうにローランドへ尋ねた。


「あぁ…何かあった訳ではないのだがブリアがな…」


ローランドは苦笑いしながら応えた。


「ブリア、また君か。」


キールがブリアに言った。


「キール様…またかとは酷いですわ。まぁ…またなのですが…」


ブリアが頬を膨らませて言ったかと思えばすぐ苦笑いになり応えた。


「クスクスッ…今度は一体どうしたんだ?」


キールはクスクスと笑いながらら尋ねた。


「その…乗馬の練習をしていたらつい楽しくて夢中になってしまったのです…そうしたらいつの間にかお昼になっていたみたいでお兄様方との待ち合わせ場所に行かず、ずっと馬に乗っていましたの…」


ブリアは苦笑いしながら説明した。


「乗馬に夢中になってたのか?ハハハハハ…ブリアらしいね。」


キールは笑いながら言った。


「キール様まで…先程アーサーお兄様にも言われましたわ…」


ブリアは眉を下げて困り顔で応えた。


「本当にブリアは昔から夢中になるとそんな感じだからね。ねぇ?ローランド?」


キールはクスクスと笑いながらローランドへと話を振った。


「あぁ…本当に幼い頃から夢中になるとその様な感じだったよ…その度に、父上も私もクリスもアーサーも心配したものだよ…母上はそれを見ていつもクスクスと笑ってたがな。」


ローランドは昔を思い出す様に応えた。


「アミルなんてブリアに振り回されっぱなしだもんな。」


クリスはアミルに笑いながら言った。


「本当そうですよ。ブリアにはいつも振り回されてばかりです。」


アミルはため息混じりに応えた。


「もぅ…わたくしの昔話などよろしいですわ。もう昔話話は終わりですわ。」


ブリアは頬をぷくっと膨らませて言った。


「はいはい。わかったよ。まぁ、そんなお転婆なとこもあるけどブリアは私達にとって可愛い妹に変わりはないってことだよ。」


ローランドはニコリと笑いながら言った。


「「そうそう。」」


クリスとアーサーも頷きながら言った。


「ふふふ…ありがとうございます。ローランドお兄様、クリスお兄様、アーサーお兄様。わたくしもお兄様達が大好きですしお兄様達の妹で良かったですわ。」


ブリアは満面の笑みで応えた。

そんな笑顔を見て兄達は先程までクスクスと笑っていた顔がニタニタと兄ばか顔になっていたのだった。





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