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記憶を失くした最弱勇者の物語...IF  作者: 田中 カース
2/5

One 初めての力

...この作品は、僕は絶対に記憶を取り戻してみせる!の25話からの分岐ストーリーです...。

ですが、その作品を見なくても分かるように作っているので安心を。


本編を書いてる途中に何か分岐ストーリー作れそうじゃね?

っていう軽い気持ちで作られた話ですが、一応、第1章の構成は考えてあるので、そこだけは安心を。

第2章は、学校の授業中に少しずつ展開を考えようかなと思っています。

 どうしてこうなってしまったんだろうか...

 僕は、楽しく生きていきたかっただけなのに...

 どうして、罪を認めてしまったのだろうか...

 実際に何にもやってないっていうのに...


 そもそも、諦めなければもしかしたら違った答えが出ていたかもしれない...。

 僕は人を殺してなんかいない...

 そんなことを何故、自分がやったって認めてしまったのだろうか...


 今、僕が居るところは牢屋の中である。

 その牢屋は、光が一切入り込まないような牢屋だ...。

 僕が牢屋に入れられてから何時間がたったのかは分からない...

 もしかしたら3日ぐらい過ぎているのかもしれないが、暗闇のなかだと何にも感覚がわからず、強いて言えば、少し肌寒いぐらいしか感想がない...。


 牢屋のなかは暗闇で何にも見えないが、何故か妙に落ち着いた...。

 自分でも、どうしてここまで落ち着いてるのかは分からない...

 普通だったら牢屋に入れられたら焦るのかもしれない。

 だけど、牢屋のなかに一人だけだと考えると気楽でいい。

 話し声すら聞こえないから、何故か心地いい空間である...。


 ただ、この空間だとやることがないので色々な事を考えてしまう...。

 どこで間違えてしまったのか...。

 そして、どうすれば正解だったのか...。

 どうして、自分は諦めてしまったのか...


 だが、そんなことを考えて何か答えが出てくるだろうか?

 いや、出てこない。

 むしろ、こんだけやったのに何が足りなかったのか...。


 そういう考えが湧いてきてしまう...


 明かりが一切入らない闇。

 そこで両腕を拘束されているので、一切動けない。

 唯一動く足は、動かしても特に何も変わらない。

 そして、この中だと、外の状況も何にも分からない。

 だが、普通にそれだけが幸せに感じてしまった...。


 動かなくていい。

 何にも考えなくてもいい。

 人と話さなくてもいい。

 そんな空間でずっと過ごしていたいな...


 ...


 それからしばらく時間が経ったであろう...。

 ずっとボーっとしていたが、急に視界が奪われたのである...。

 それと同時にぎぃぃっという音も聞こえる。

 扉を開いたために光がこの部屋に入ってきたのであろう。

 反射的に目をつぶってしまう。

 暗闇で慣れた目では、光に弱かったのであった。


 そうして、しばらく光に苦しんだ後、だんだん慣れてきて、前を向く。


 いつもよりものすごく眩しく見えたその光のさきに現れたのは、金髪で燃えるような赤い目をした男の人である...。


 !!


「これは僕への嫌がらせかい?わざわざ僕を嵌めておいて、まんまと罠に嵌まった僕を煽りにきたのかい?早く帰ってくれないかな?君の顔を見たくないんだけど?」


 そう、その男こそ、僕に冤罪をかけて、人を殺した罪を認める着せてきた人間....

 そんな人間の名前なんて一生思い出したくもない。

 早くどっかに行ってくれ!

 もしくは誰かに殺されてくれ。

 そんなことしか考えられない。


「まあ、お前を煽りにきたってのもあるけど、君にいい知らせがある!なんと!君は死刑だって!よかったな!終身刑にならなくって!罪が少しだけ軽くなったね!」


 いちいち喋り方が煽ってきてるな....

 いつもはこんなしゃべりかたじゃないだろうよ。

 こいつの趣味って気色悪いな...


 ...


 なんだ?

 ものすごいモヤモヤするような...

 そして、むすっとするような...


 まあ、そんなことはどうでもいい。

 とにかく、こいつだけとはもう話はしたくない。

 死刑になるのだったらそのまま僕を死刑にすればいい。

 これで永遠に会わなくて済むしな。


 とにかくめんどいから、まともに話しはしない。

 話すだけ時間の無駄だ。

 それに、声を聞くだけで何かモヤモヤする。

 そのモヤモヤはものすごく不快な感情である...。

 その笑った顔を見るだけで、ものすごい不快。


「おやおや?悔しくて言葉も出ないんですか?それはそれはかわいそうに!まあ、いい情報だけど、君の死刑を決めたのは俺の妹であり、お前の一番の仲間であったレッカだぞ?仲間死刑にしないとって決断されるなんて立派だな!」


 ...


 その言葉を聞いた瞬間から、自分の体から何かが割れる音が聞こえる...

 だが、その音はどうやら自分にしか聞こえてないようだ。


 その証拠に今も一人で僕の悪口を言っている。

 そうか...僕の仲間が死刑って選択を選んだのか...。

 正直、これでお前とお別れになれるし、それでいいよ。

 いくらでも悪口を言えばいいよ。

 どうせ、こいつは何をやっても上手く人に冤罪を掛けるだろう。

 本当にずるい人間だ。

 だが、いつかその報いを受けるだろう。


 好きなようにやれ。

 地獄に落ちたときは今までの恨みをみんなでしてやるからよ。

 そんなことを考えると少しだけ気が楽になってきた。


「そうそう、それとだけど、お前が王様を倒してくれたおかげで、どうやら俺は王様になれるらしいんだよね!何でも、王様を殺した犯人を捕まえた功績としてだけどな!本当に俺のために冤罪に掛かってくれてありがとうね!ちなみに、王様を殺したのは本当は僕でした!残念だったね!それじゃ、そろそろ行くから!明日、死ぬ前にまた会えるからね!元気にしてろよ!」


 ...


 .....


 自分の中にある何かがものすごい音で割れていくのが分かる...。

 それと同時に異常なほどの殺気が湧いてくる...。


 今まで、人を殺そうだなんて心の底から考えた事はなかっただろう...。

 だが、僕を貶めた人間の言葉を聞いて分かった。


 僕以外に犠牲者を出していいものか?

 いや、あんなクズをかつての仲間の近くに入るって状況を壊さなければならない!


 例え、人を殺すことがダメなことでも...

 それでも、僕は悪を倒さなければいけない...

 どうせ僕はもう悪だ...


 実際にそんなことを言思っているけど、本当は自分がただ単にあのクズにやられたことを怒っているに過ぎない。

 少しでも理由を付けて、自分を正当化しているに過ぎないのである。

 そんなことを考えてる時点で自分は変わってしまったのだろうか。


 だが、もうそんなことはどうでもいい。

 とりあえず、あのクズを世界から消す。

 それだけを考えればいい。

 どうせ死ぬ命だ。

 何をやってもいいだろう。


(ふふふ!いい考えだ!だが、今のお前にはまず、この手錠すら壊せないぞ?どうする?)


 頭に変な声が聞こえる...。

 妙に笑っているよう声が...

 だが、そんな声はもうどうでもいい。

 それでも、確かに僕がどんだけ頑張っても、無理だろう。

 この手錠だけでも外すことはできないのかもしれない。

 だが、それでもやつを倒さなければいけない!

 いや、絶対に殺す!

 そのためなら命がなくなっても構わない。


 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ....


(ふははは!そんなにやっても無意味だろ?手錠が外れる分けないだろ?冷静になろうぜ?)


 お前は一回静かにしろ!

 あともう少しで外せるはずだ。

 何度も何度もはずそうとすればこの内できるはずだ。


 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ...


 .....


(おいおい、流石にそろそろ笑えんぞ?いい加減諦めろよ。何度やっても結果は変わらないぜ?)


 あんなに笑ってる雰囲気のあった声から笑いが消えたような喋り方に変わったようだ。

 そんな声のことより、確かにどんだけやっても途上は外れないのかもしれない。

 けど、例えそうでも、明日までにこの手錠を外さないといけないんだよ!

 絶対に殺すと誓ったんだ!

 せめて一度決めた事だけでも貫く!


(はあ、無駄なことを...ここまで無謀な人間なのか...少し期待してたんだがな...)


 黙ってどっか行けばいいだろ?

 その声のせいで集中力が途切れるから黙っててくれ!


 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ...


 ...


 あれから何時間たっただろうか?

 暗闇のなかだと何分経ったのかが全く分からない...。

 無限に続く無謀な手錠外しをずっとやっているのである...。


 すでに手から血が出ている...。

 かなり手に激痛が走っている。

 それでも絶対に僕は許せない!

 冤罪を掛けられた怒りの方が強い!


 例え激痛が走ったとしても。

 どんだけ痛い思いをしても。

 それでも、続ける。

 そうしている途中の出来事だ...


 バキッ...


 右手の手錠が抜けたのだ。

 いや、正確に言えば、壁にくっ付けられていた手錠の鎖の部分が取れたのだ!

 よし、あと片手だ!


(ふははは!まさか無謀なことをやり続けて希望をつかみ取るとは...これは面白い!おまえは絶望から希望を生み出したのだ!いいだろう!あなたにしばらくの間力を授けよう!この力で存分に復讐をするといい!)


 そんな囁きと同時に体に謎の力が湧いてくる...

 そして、湧いてくると同時に、激痛が走っていた手の痛みは消えていた...。


 しかも、今までは暗くて見えなかった周りの光景がまともに見えてきた。

 だが、そこにあるのは壁と扉だけの悲しいスペースしかない。


 何にもないところに閉じ込められていたのかと思う反面、そのおかげで、見張りに見つかる事がなく手錠を外すことができたと感謝しつつ、自分の力を感じてみる...。


 これなら、この力ならもう左手の手錠も楽勝に外せる!

 少し軽めに左手を下に引っ張る!

 すると、今までの努力を嘲笑うかの如く、バキッ...という音と同時に天井にくっついてた鎖が切れる。


 なるほど。

 かなり強い力が手に入ったようだ。

 これは感謝だな。

 僕に冤罪を掛けてきたクズに裁きを受けさせることができそうだ!

 実はもうクズを裁きたいってより殺したいって気持ちの方が支配してる事は自分でも、自覚はしている。


 だが、今の自分には善悪で行動するつもりはない。

 あくまでも自分のしたいことをする。

 もう僕は悪だからな!


 こうして、両手に鎖を引きずりながら、扉を壊してそとに出たのだった。

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