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エピローグ 語り部2
あ、ちょっと、そこのあなた。
そう、あなたです、あなた。
またお会いしましたね。
いかがでした? 楽しんでいただけましたか?
あれは果たしてなんなのでしょうかね。
彼女の過去に何があったのか。子供は本当にいるのか。これからの運命はどうなるのか。
なんでもいいです。ぶっちゃけ、ワタシには関係ありませんし。
ワタシが言った通り、命に別状はなかったでしょう? ワタシは誠実なので、嘘はつかないのですよ。
ほんの少しのスパイスです。ちゃんと生きていますよ。素敵な夫と可愛い娘もいて、とても幸せです。
幸せですが……ね。
まあ、この先を語るのは別の機会に譲りましょう。
さてさて、名残惜しいですがお別れでございます。
もし、もう一度体験したいと思えば、ワタシを訪ねて来てください。
美しい悪夢をお届けします。
短い物語でしたが、これで完結です。
この先はご想像にお任せしますということで。