STEP2
スーパーマーケットなう。
おっ、客来た来た。げっ、おっさんやないかうわー最悪、こいつかよ。
うわっ、手伸ばしてきやがった、こっち来んなーー!
伸びてくる手は私の横を通りとなりナス君を取っていった。あっ、そーゆーね。やばっ、なんか絶対先に取られると思ってたからなんか恥ずいは。
その後も何人か客が来たが一向に私を取る気がしない。
あー暇だー誰でもいいから私を買ってくれー! 時刻は、夕方近く、店から見える空は橙色に輝いている。
多分もう少ししたら晩御飯ように買う客が減り買う人は減るはずだ。いやぁぁああ! 私処分されたくないよぉぉおお!
あっ、客が来た母親と子供ってところかな? 子供は小学生低学年ってとこかな? お願い私をかってくれえ!
あっ、母親の手が私の近くに来て掴もうとする。そうだそうだそのまま私を掴めそのナスと言う名の希望を掴みとれぇぇええ!
その時子供がこちらを見ているのに気がついた。
「えー、マミー、ナス買うの? いらなくね?」
ぬぉぉおお! 貴様ぁぁ許さねぇ!
「そんな事、言っちゃダメよ。いくらナスが不味いからってちゃんと食べないと、ほらっ好きなお菓子買っていいから」
母さぁぁああん! 貴方は天使だ、ちょっと不味いってディスったけど天使だ!
母親は、私を手に取り籠に入れた。
うん、適当だね