2階の人々
「翔くん、紹介するねうちのお姉ちゃん。今日から、ここの管理人になったんだよ」
「へぇ…よろしくな」
「初めまして。りーにです」
205号室の翔くん。さながら野良猫の様に自由な人らしく、面倒見のいいお兄さんタイプ…との事。何でも器用にこなせるらしい…。その人柄に実はファンがいっぱいいるとかいないとか…
「わからないこととか、困り事があったら言ってくれ。このマンションに住み始めたのはジェンが先だけど…住人の事は多分俺の方が詳しいから」
「ありがと!その時は言うね」
軽く会釈すると、翔くんは自室へと入って行った
「翔くん、ああみえて優しいから何でも聞くといいよ」
ああみえてとは…ジェンにどう見えているのか…そんな事を考えていると、後ろからジェンを呼ぶ声がする
「あれ?ジェンちゃん?」
「あ!はるひちゃーん!」
はるちゃんと呼ばれた女の子は、
203号室の陽緋ちゃん
明るくてノリがよく、ツッコミもキレキレだが、たまに?いや、ちょくちょくやらかすポンコツだとか…
いや…ポンコツって…
「はるひちゃん、今日から管理人になったりーにちゃん。仲良くしてあげてね」
「どうも、りーにです。よろしくハルヒさん」
「よろしく〜!さん付けなくていいよ?」
「じゃあ、はるちゃんで」
「うん、よろしくねりーにちゃん」
仲良くなれそうな気がする!直感がそう言っている…
「そういえば、この202号室の人って…」
「あー…ここの人ははるひちゃんの方が仲良しさんだからな…」
「ん?202?かなちね!うん、仲いいよ〜。でも、滅多に会わないからな…」
なるほど…かなちさんはレアキャラなんだな…
他の階にも行きたいけれど、ひとまず同じ階の人達に挨拶できたからよしとするか…
今日は、疲れたから一旦帰って休もう…