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青春ユニゾン  作者: せんこう
高校二年生・コンクール編
254/444

十一ノ三十一 「プロの指導」

 コウキの左斜め横には、プロのトランペット奏者である泉が座っている。

 三度目のレッスンだった。前回出された課題は、コンクール練習の合間を縫って練習してきた。今は、その成果を確認してもらって、次のステップに移るところだ。

 

 泉が、新しい楽譜を手渡してくる。


「リップトリルも練習していこうか」


 渡された楽譜には、細かな音符が連なっている。


「リップトリルは、苦手ですね」

「だよね。でも、これも必須なんだよねぇ」


 泉が言った。

 リップトリルとは、リップスラーの応用のようなもので、特定の二つの音を素早く上下する基礎奏法だ。指を押さずに音を変化させるうえに、リップスラーよりも早い上下移動であるから、難易度はやや高い。

 コウキは、リップスラーほどは真面目に取り組んでいなかった。

 

「柔軟な口の変化が、思い通りの演奏を可能にする。やってみようか」


 泉と二人で、リップトリルを奏でる。やはり、泉ほど滑らかには出来ない。


「リップトリルは感覚を掴むことだから。速度は落とさないまま練習しといて」

「分かりました」

「前回までのリップスラーも継続ね」

「はい」

「それと、もう一枚」


 次に手渡されたのは、曲譜だった。


「『夏の名残のばら』ですか」

「知ってる?」

「聴いたことはあります」


 有名なアイルランド民謡の曲だ。トランペットの有名な教則本にも、載っていた記憶がある。


「とりあえずさらってみようか、一緒に」

「はい」


 泉がメトロノームを鳴らす。合図で、二人で楽譜を通した。

 ゆったりとした速度で、切なさや郷愁のようなものを感じさせる曲調である。ほんの一、二分の曲だが、それでも、意識する部分は山ほどある。


「うん、譜読み力は、三木君はあるね」

「ありがとうございます」

「これも次回までに練習して、もう少し磨いてきて」

「はい」

「前回課題の『必殺』は、ソロの華やかさを実感してもらうために出したけど、今回は、歌うことを意識して」


 歌うとは、実際に声に出すという意味ではなく、歌うように音楽的に演奏する、という意味だ。


「僕ら楽器奏者は、楽器を使って演奏する。だからつい忘れがちだけど、音楽は歌うことが大切なんだ。曲に込められた意図を理解し、適切に歌う。それで初めて、曲として成り立つ」


 コウキは、頷いた。


「さらに、これはあまり金管奏者に理解されていないことだけど、歌うことを意識して演奏したほうが、結果的に唇の疲労が少なくなる」

「そうなんですか?」

「うん。音量とかアーティキュレーションとか、楽譜に書いてある指示を守ることに懸命になってしまうと、身体に不必要な力が加わる。すると、本来自分が気持ちよく吹くことの出来るポイントからずれてしまって、余計な疲労を生むんだ」

「それが、歌うことで自然な吹き方になって、起きないと」

「そういうこと。曲を曲として歌うだけで、音楽性もぐっと良くなるし、疲労も軽減される。不思議だよね。僕は指導する子には、上手いとか下手とか関係なく、歌うことをくどい位に伝えるんだ」


 自分でも、以前から歌うことは意識はしていた。だが、それが疲労の軽減に役立つのかどうかは、あまり意識したことはなかった。

 トランペットは全楽器の中でも、特に唇の疲労によるパフォーマンスの低下が顕著な楽器だ。多くの奏者が、疲労との闘いに明け暮れている。中には、吹けば吹くほど唇が鍛えられ持久力がつくと信じて、無理をして吹き続けて、唇を壊す奏者もいるほどである。


「泉先生は、唇が疲れることってないんですか」

「勿論あるよ。長い演奏会だったりすれば、後半はバテバテさ」

「それでも、高音が当たらなくなったり、パフォーマンスを落とすことってないですよね?」

「そうだねえ」

「それが出来る人と出来ない人の違いって、何なんでしょう」

「難しい質問だね」


 コウキが以前の時間軸で高校生だった頃は、一曲吹けばすぐに唇が限界に達して、高音が出なくなるほどに持久力が無かった。

 今はそういうことは無くなったが、それでも時間の長い演奏会や、高音が頻出する曲では、悩むことはある。それは、トップを務めている逸乃も、莉子や心菜達もそうだ。疲労によるパフォーマンスの低下と無縁なのは、月音くらいだろう。月音は、疲れはするが吹けなくはならない、と泉に近いことを言っていた。

 

「技術的な問題も、勿論あるだろうね。楽譜に書かれていることを思い通りに演奏出来る技術力があるなら、さっき言ったように、演奏に不必要な力みが入ることがない。だから、疲労しにくくなって、長時間吹ける」

「なるほど」

「後は、なるべく疲労を蓄積させない吹き方、というものもあるだろうし。色々あると思うけど、経験で身に着けていくしかないんじゃないかな。三木君は、まずは歌うことを極めること。基礎練習でも、歌うことを意識してごらん」

「分かりました」

「一つずつ、身体に染みこませるんだ。楽器演奏は、考えることが多すぎる。その一つ一つを全部考えてたら、脳が追いつかないよ。考えなくても出来るようになれば、それだけやれることが増えるから。一つずつね」

「はい」

「じゃあ、終わろうか」

「ありがとうございました」


 泉との一度のレッスン時間は長くない。それでも、挙げきれないほどの恩恵を受けることが出来るから、充分に価値のあるレッスンだ。泉に教わったことを実践するだけで、自分ひとりで練習していた頃よりも、効率良く上達出来ている。

 限られた時間で練習する高校生にとって、効率の良さは必須である。

 

「俺も、泉先生のように的確に人に教えられるようになりたいです」


 楽器を片付けながら、コウキは言った。


「ああ、学生指導者やってるんだったっけ」

「そうです」

「教えるの、苦手?」

「苦手ではないです。でも、もっと上手くなりたいなと」

「うーん、僕も最初から上手かったわけじゃないよ。生徒の反応を観察して、最適だと思うことをして、駄目なら変えて。それを何度も繰り返して、磨いてきたね」

「結局、やることはトランペットの練習と一緒ですか」

「はは、そうだね。大切なのは、相手のしたいことを叶えてあげることだよ」

「したいことを」

「そう。教える側は、つい教えたいことを教えてしまうけど、それを相手が必要としていなかったら無駄でしょ? 相手が何を求めているのか。それを察して、そこを伸ばせるアドバイスをする」

「あー、なるほど」

「僕と三木君の場合なら、三木君はソロが吹けるようになりたい。そのためには、バンドで吹く音とは違うソロの音が必要だから、それを身に着けられる指導をする、ってね」

「言われてみれば、俺もそういう風に、他の子達に教えていたかもしれないです」

「なら、大丈夫じゃない? 後は繰り返しで磨くのさ。あ、でも今は、三年生の先輩がいるんだよね」

「そうです」


 花田高では、正学生指導者が中心で基礎合奏を見ることになっている。今は正孝の代だから、コウキが前に立つのは、授業のある時期なら、月に十回弱だ。進学クラスの正孝が部活動に遅れてくる時くらいしかない。


「でも、二学期になったら先輩は早朝課外とかで朝練来れなくなって、俺が見ること増えるかもです」

「じゃ、チャンスだね」


 合奏を見る回数が増えれば、それだけ試せることも多くなる。正孝がいるうちは、正孝の指導と大きくずれるようなことをするつもりはないが、来年に向けて、準備を進め出す必要もある。

 二学期になったら、色々やってみよう、とコウキは思った。

















 

 

 

 有名な打楽器奏者の講習会が名古屋である、と聞いたのは、県代表選考会の帰りだった。摩耶と千奈が、その講習会に行く話をしていたのだ。

 鳴聖女子の演奏に興奮していただいごは、プロの演奏にも触れてみたい、と思った。それで、二人に頼んで、ついていかせてもらうことにした。


 電車で遠くへ行くのは初めてで、勝手が分からなかったため、電車通学の摩耶が、慣れた様子で動くのを真似た。電車に乗り込んで揺られている間も、摩耶と千奈は、奏法や曲のことについて語り合っている。だいごは半分以上も話についていけず、ただ聞いているだけだ。

 

 だいごから見た二人は、優れた人間である。

 摩耶は、どの楽器も平均以上の演奏をこなすらしく、丘からの信頼が厚い。特にマリンバやシロフォンなどの鍵盤打楽器に自信があるようで、実際、鍵盤打楽器が目立つところでは大抵、摩耶が担当している。おまけに、部長として部の頂点に立ち、部員を束ねている。摩耶を認めていないという部員の話は、だいごは聞いたことがない。頭も良く、進学クラスで大学受験を目指しているし、正孝という恋人もいる。

 完璧な人というのは、摩耶のような人を言うのだろう。


 千奈は、スネアドラムに関しては摩耶も純也も叶わない、と言っていた。まるで、機械のように正確なリズム感らしい。確かに隣で聴いていても、千奈のスネアドラムは安定していた。他の楽器も摩耶同様、見事に使いこなす。

 だいごがシンバルを習うのも、千奈からだった。あまり話好きな性格ではないようだが、ロックが好き、ということは知っている。

 

「そういえば、だいごは何で今日の講習会受けようと思ったの?」


 ぼんやりしていただいごは、千奈に話を振られて、はっとした。


「あー」


 シンバルについてもっと知りたいと言うのは、何となく恥ずかしい。だいごが知らないことは、二人からすれば当たり前のことでしかないのだ。


「まあ、ちょっと気になって」

「ふーん」


 沈黙。


「理由なんて何でも良いよ。私は、だいごがこういうのを受ける気になってくれたってだけで、嬉しいもん」

「摩耶先輩」

「打楽器ってさ、誰でも叩けそうって思われやすいけど、やってみたら難しいでしょ?」

「そう、ですね」

「他のパートは与えられた一つの楽器を極めていけば良いけど、打楽器は色んな楽器を同時に覚えていかなきゃだもん。本当は難しいパートなんだよ」

 

 言われてみれば、その通りだった。


「今日は、色々学べると良いね」


 にこりと微笑みかけられて、だいごは気恥ずかしさから目を逸らした。


 しばらく揺られ、電車が名古屋駅に着いた後は、地下鉄で移動して、目的の会場である楽器店に到着した。入り口に張られているチラシを見ると、どうやら、楽器店の主催する講習会らしい。午前と午後の二部制で、どちらも満員御礼のシールが張られている。


 受付を済ませて中に入ると、十数人の受講者がすでに到着していた。制服を着た高校生から大人まで、年齢層が広い。摩耶達と並んで、空いている椅子に座る。

 講習会は二時間で、実技のレッスンを希望した人は、一人十五分ずつ観てもらえる。レッスン料は一万五千円で、さすがにそこまで払うのは無理だから、だいご達は聴講のみだ。それでも、受講料は二千円である。往復の電車賃と合わせれば、ひと月の小遣いが吹き飛ぶ額で、安いとは言えなかった。

 

 時間になると、女性の講師が入ってきて、拍手が鳴り響いた。だいごも、小さく手を打ち合わせながら、講師を見た。ゆったりとした足取りで、何となく、品のある人だ。

 受講者の前に立った講師が、優雅に頭を下げる。


「講師の水谷です。皆さん、今日はよろしくお願いします」


 摩耶達の話によると、水谷は、日本でトップレベルの打楽器奏者なのだという。有名なオーケストラの正規団員で、個人レッスンは人気すぎて常に空きがないらしい。今回のような講習会も、滅多にあることではなく、聴講だけとはいえ受けられたのは幸運だったそうだ。


 水谷の簡単な自己紹介が終わり、実技の受講者のレッスンは始まった。楽器店での開催ということもあってか、様々な楽器が並んでいて、それぞれの受講者が、希望の楽器のレッスンを受けていく。

 摩耶も千奈も真剣な表情で、水谷の言葉を手帳にメモしているが、だいごは、シンバルの話以外には興味がなかった。まだ、誰もシンバルで受けていない。一応、用意された楽器の中にはクラッシュシンバルもある。だから、多分誰かしらは受けるのだろうが、その時が来るまで、暇だった。

 

 四人、五人、とレッスンが進んでいく。水谷が何か言う度に、摩耶と千奈が、なるほど、とかそういうことか、などと呟いている。七人目のレッスンが終わり、最後の八人目が、ようやくクラッシュシンバルのレッスンだった。


「今日はどういったお悩みでしょう」

「先生、均等に叩きたいけど上手く出来ない時は、どうすれば良いんでしょうか」


 受講者が言った。中年の男だ。


「均等とは、音量のことですか?」

「そうです、先生。どうも連打するところで、音が均等にならなくて」

「ちょっと叩いてみてください」


 言われて、受講者がシンバルを叩く。確かに微妙に音量に差があったり、打ち外れがあったりして、安定していない、とだいごは思った。

 シンバルは、金属製の二枚の丸板を打ち合わせるだけの単純な楽器だが、ただ合わせれば良い音が鳴るわけではない。だいごも、連打は苦手だった。


「どうですか」

「打った後に、シンバルを戻す位置がばらばらですね。それでは、タイミングよく打ち付けるのに必要な力が、増えたり減ったりして、音に影響してしまいます。常に同じ位置に戻り、同じように叩く。これを意識してみましょうか。ゆっくりからで良いですよ」

「はい、先生」


 言われた通りに、受講者が叩く。先ほどよりも、良くなっている。ちょっとの意識で、音は変わるものだ。だいごも、シンバルを戻す位置はあまり気にしたことがなかった。


「良いですね。後は何度も練習でものにしましょう」

「ありがとうございます、先生」

「他には、なにかありますか?」

「チョークが、下手だと言われまして」

「チョークですか。やってみてください」

「はい、先生」


 チョークとは、シンバルを打ち鳴らした後に、身体に押し付けて音を強制的に止める奏法だ。セッコとも言い、通常、叩いた後はそのまま音を響かせるが、チョークの指示がある時は、音を短く切る。


 受講者のチョークは、自分の音と似ている、とだいごは思った。彼が下手なら、自分も下手ということではないか。分かっていても、微妙な不快感が胸の中に生まれる。


「なるほど。すぐに音を止めすぎていますね。確かに素早く止める必要はありますが、シンバルがきちんと響いてから止めないと、今みたいに響きの無い音になってしまいます。ちょっと私がやってみましょう」


 そう言って、水谷がクラッシュシンバルを受け取って鳴らした。

 不思議だった。

 ただ、打っただけ、止めただけ。それだけなのに、受講者の音とは全く違う。単純な金属音なのに、思わず拍手したくなるような美しさを感じさせる。全く同じ楽器、同じ空間でも、叩く人間が変わるだけで、ここまで音が違う。


 会場から、拍手が鳴り響いた。水谷がにこりと微笑んで、受講者にシンバルを渡す。


「もう一度、やってみましょうか」

「はい、先生」


 次に叩いた受講者の音は、先ほどよりもそれらしい音になっていた。


「素晴らしいですね! その感じで大丈夫です。飲み込みが早くて、お上手ですよ」


 褒められて、嬉しそうにしている。


「では、よろしいですか?」

「はい、ありがとうございました。先生」


 受講者に拍手が送られ、実技のレッスンが終わった。


「これで皆さん終わりましたね。打楽器は、叩き方に関して教科書的な教えが色々ありますが、大切なのは、音で判断することです。良い音が鳴る叩き方が、正しい叩き方です。教科書的な正しさに囚われると、良い音から離れていってしまうので、気を付けてくださいね。最後に、何かご質問があればお答えしますよ。聴講生の方でも大丈夫です」


 水谷が言うと、一斉に受講者の手が挙がった。だいごも、反射的に挙げていた。

 水谷と、目が合う。


「では、そこの高校生の、君」


 だいごが指されていた。はっとして、立ち上がる。


「何でしょう?」

「あ、えっと、シンバルについてなんですが」

「はい、どうぞ」

「シンバルを自分の思い通りに叩けるようになるには、どうすれば、良いんでしょうか」


 水谷が、うーん、と唸った。質問が、抽象的すぎたかもしれない。


「……現状、思い通りに叩けていないということですよね?」

「は、はい」

「なら、何故思い通りに叩けないんだろうとか、自分はどういう音が出したいんだろうとか、まずはこうした疑問に、徹底的に向き合ってください」

「はあ」

「自分の出したい音を、明確にイメージする。そのうえで、実際に叩いてみて、理想の音にならない原因を考える。持ち方が悪いのか、叩き方が悪いのか、角度なのか、楽器そのものが歪んでいるのか、重すぎるのか、種類が合っていないのか、曲の解釈が間違っているのか。一つひとつの要素を、しらみつぶしのように確かめていくんです」


 気が遠くなるような作業だ。


「シンバルの仕組みや原理を学ぶことも、役に立ちますよ。自分の思い通り、を実現するには、シンバルに関する知識を深めることです」

「……分かりました」

「頑張ってくださいね。では、ちょっと時間過ぎてますが、あと二名ほどお答えしましょう。次の方」


 だいごは、自分の椅子に腰を下ろした。また、一斉に手が挙がっている。

 椅子に座って、しかし、だいごの意識は、すでに目の前の光景からは離れていた。


 シンバルに関する知識を深める。確かに、一理ある話だ。だいごは、シンバルについて知らな過ぎる。短期間で形にするために、実践的なことしか教えてもらってこなかったのだ。シンバルの仕組みとか原理と言われても、何も答えられない。

 もし、それらを学び、叩き方の問題を解決していったら、自分にも水谷や鳴聖女子の彼女のような演奏が、出来るようになるのだろうか。

 

 三人目に指名された受講者が質問をしているのを聞きながら、だいごは、自然と両手でシンバルを持つ時の手の形を作っていた。

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