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クロニクル・アース  作者: 零﨑海識
扶桑帝国編
8/20

08話 大規模演習訓練②

ろく』最強剣士伝説和音(かずね)  


 次は装甲車の対策を立てなければ。装甲車にはどうやって対抗すればいいかな。あと十分で最初のGPS情報が送られてくる。その前に何とか決着をつけなくては。おそらく装甲車集団は大和の家を通り過ぎ、さっき倒した徒歩集団を確認してから道路を右に曲がり東からやってくる。というよりも道が和音の家の方にしか繋がっていないのでそうするしかない。

そのためどうやって敵を足止めし倒すかを考える必要がある。

 まずはどうやって足止めするか。これはいたって簡単だ。タイヤをパンクさせられるように釘やまきびしをまけばいい。しかし、相手は装甲車だ。油断は禁物なのでもう一つ念のために仕掛けておく。その仕掛けは車相手にしか使えない代物、対装甲車用地雷だ。これを使えば足止め以上に装甲車を使用不能にすることができる。そこからがこっちの本領発揮だ。


 まずは、敵の状況観察だ。明らかに目立つ装甲車の集団で来ていることから考えると、これは単純に二つの理由を思いつく。

 一つ目は強者の集団であること。その場合は乱戦になった場合少数のこちらが不利になる。しかし、この予想が当たる確率は大いに少ないだろう。なぜなら戦闘のプロにもなるとこんなに執拗に相手を追ったり、わざわざ敵の家に装甲車で押し入ってくる必要はないからだ。

 二つ目は単純に寄せ集めの集団であること。これは集団に統率力が足りないことを連想され、明らかに弱者であるということを思わせる。

 この考察により二つ目の寄せ集めの集団であると結論付けた。


 このことを考慮して、本来のみんなの力を発揮すべく前回同様みんなの配置を決める。

 今回は和音が主役だ。使用不能にした装甲車から出てきた敵を和音の峰内により、できる限りけが人を出さないように仕留めるというのが狙いだ。ここでもし弱い相手に響磁やハンナを相手にさせると相手に手加減ができなさそうなので今回は中間支援に回ってもらう。今回も八咫 鴉と俺は後衛支援というワントップ構成の陣形にした。和音にはこの土地の土地勘も大いにあるので乱戦になっても大丈夫だろう。頑張ってもらうことにした。


 簡潔に作戦内容を伝え掛け声をかける


「じゃあ今回もよろしく!」


「「「「了解‼‼」」」」


 今回は大きな声で気合を入れる



 ─────────────────────



 むさくるしく男ばかりの装甲車の前に男たちが集う。



「演習開始のアナウンスだな。行くぞおめーら!俺たちがこの学校最強だと思い知らせるんだ!俺についてこい‼」


 景気づけに声をかけて即興で作戦らしきものを立てる。


「おいおい、玄さん今回の標的のあの家に集合した奴らは任せてくれるって言ったよな?」


「大丈夫だ。それくらい分かってるよ。人数はでたらめでもできるだけ集めた。こいつらを使え」


「そうか。そこまでおぜん立てされてりゃ楽勝だな。何なら派手にこの装甲車で行ってやるか!」


「そうだなそれも面白い!この初戦は面白くなりそうだ」


 作戦会議ともいえない話を終え、総員にさっきの漠然とした話の内容を伝え隊分けし、装甲車に乗り込む。彼らには、まさかこの時に狙った相手こそが今回の優勝候補だということもわからずに目標を定めるのだった。



 ─────────────────────



 大和たちは向かってくる装甲車の集団を迎え撃つため、各々任された場所に配置に着いた。

 和音からは当然追ってくる装甲車を視認することができた。何せ轟音を立てて大型の装甲車が集団で近づいてきているのだから場所を知らせてくれているも同然だ。


 予定通り釘やらまきびしやらをまいた場所に装甲車が入った七台の装甲車の内五台は足止めできたのだが、残りの嫌に目立つように様々な色が塗りたくられている、集団を率いてきた二台はタイヤが特別仕様らしく物をまく程度では足止めができなかった。


 しかし次の地雷にはうまく引っかかったようで大きな爆発音が大和のところにまでも聞こえた。その音と同時に和音が行動を開始した。最初に引っかかった雑魚と思われる五台は響磁とハンナに任せて地雷にかかった二台に向けて全力で駆ける。すると両方の車両からいかついスキンヘッドで筋肉質の男と細身だが身長が高く眼付きの悪い男が出てきた。

 

 いきなり細身の男が何やら叫びながら銃を向け発砲してきた。途端見たこともない現象が起きた。それは銃口から文字が飛び出しこちらに向かってきたのだ。いきなりのことで回避は間に合わないと判断した和音は銃口から飛んできた文字を斬ってやった。



 ─────────────────────



 細身の男はある言葉を発した。

「スィグバルン‼」

 技名を発動する。これを発することにより一定確率で長時間の発動できるようになる。この銃は魔法銃というらしい。そして技名を声に出すと発動する。これの効果は言葉を実体化した文字として飛ばし攻撃する(精神認識攻撃:対象の相手にしか見ることができない)というもので、声が大きいほど攻撃力、範囲は上がるが、敵の回避率、攻撃認識が上がるというものらしい。

 これを使えば肺活量に自信のあるものはかなりの攻撃力を持つことができそうだ。


 そして装甲車から目の前に迫る少女に技を発動した。彼女が帝立学校最強候補の剣士だということも知らずに………



 ─────────────────────



 和音は飛んできた文字をすべて斬り、さらに間合いを詰めた。細身の男の正面までいき、けがをさせないようにみぞおちを狙う。和音の剣速が早すぎるのか男は何もできずにその場に倒れた。


 スキンヘッドの男が「おいおい。この作戦のリーダーが先に倒れちゃダメだろ!」とか言っていたのでさっきの男がこの集団のリーダーだったのかもしれない。

 しかし、和音に油断はない。

 むしろさらに周囲に警戒しつつもスキンヘッドの男を次の狙いに定める。その時細身の男の装甲車から何人か出てきたが瞬殺で全員気絶させてやった。こちらの車にフラッグはなかったのでスキンヘッドの男を倒せばおそらくそちらの車両からフラッグを獲得でき大和たちの勝利となる。


 和音は間合いを詰めるときさらに加速した。相手が迎え撃とうと車両からおりナックるを装着しているが、そんな近距離武器は和音には通用しない。刀を鞘に一度戻し鞘に仕込んである液体で摩擦の抵抗を減らしさらに剣速を早め、相手を一網打尽にした。

 さすがに遠くから支援しようとスコープを覗いていた大和も、あまりの速さと和音の強さに手を出す暇はなかった。大和はひそかに心の中で『和音を怒らせないようにしよう』と思ったのは秘密だ。


 和音の大活躍により大和たちの圧勝に終わり、もう一度和音の家に避難してもうすぐ来るであろうGPS情報を待った。

 そんなに時間がかからずに情報はもたらされ、残りチーム数は14ほどだと分かった。フラッグを所有しているチームのフラッグ数も確認することができ、現在の大和たちのフラッグ数は3で序列は三位だ。しかしそのすぐ近くにフラッグ獲得数10という現在序列一位になっているチームがいた。残り時間もあまり多くないので大和たちの次の狙いはこのチームになる。

 さっきまでの間に遭遇しなくてほんとによかった。


 大和たちは次の強敵を狙うために再び作戦会議に移った。

今回はあまり時間を空けずに投稿することができました。

いつも待ってくれている方、ありがとうございますm(_ _)m

今回も書きたいことが多く、途中で切れない状況だったのでいつもより千文字弱多いです。

読破お疲れ様ですw

次回も大規模演習続きます。

今回よりも見ごたえある場面にしたいので頑張ります‼


☆用語集☆彡

・魔法銃

 発動魔法:スィグバルン

 魔法効果:言葉を実体化した文字として飛ばし攻撃する(精神認識攻撃:対象の相手にしか見ることができない)

     ※声が大きいほど攻撃力、範囲は上がるが、敵の回避率、攻撃認識が上がる。

剛磁機ごうじき げん

 スキンヘッド、筋肉質の男

 帝立扶桑学校貮年、部活:無所属

 どんな相手であれそのカリスマ性により仲間にしてしまう。学校内で大きな派閥を持っている。しかし、それを恐れるものよりもそれに対抗、敵対する組織の方が多い。敵を作りやすい体質でもある。

・細身の男:玄のグループの副リーダー的存在。たまに玄に作戦リーダーを自ら名乗り出てやらせてもらう。性格はかなりの強気

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