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クロニクル・アース  作者: 零﨑海識
扶桑帝国編
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05話 ハンナVS宗像大神②

 宗像大神(むなかたおおかみ)の視線の先に紅い髪の少女がみえた。その少女は追い付かれているのが分かっているかのように『Vサイン』を残して角に消えていった


「なるほど。あれは我への挑戦ということか。面白い‼ならば我もその鬼ごっこに乗じよう」



 一方Vサインを残して去ったハンナは住宅の間の横幅50cm程しかない小道と呼ぶのもはばかられる道をゴール目前まで進んでいた


「ボクの予想だと最後にこの壁を壊せばゴールのはず」


 ズゴーン‼


 出た先は三車線道路が両サイドにあるような大通りだった。しかし、大通りといっても舗装された道や、土の道があるわけではない。ただただ最初に通ってきたような全面白亜の道が続いているのみだった。その大通りの左側は本来通ってくるべきだった正規のルート。右を見ると500mくらい先にきつそうな上り坂がありその頂上にはゴールらしきものが視認できる。


「やったー!ゴールだ。追いつかれる前に急いでゴールしなくちゃ」


 ハンナが大通りに出た瞬間道が動き出した。まずハンナが出た、ゴールを見て右側が後ろに動く。ハンナが頑張って反対側に移ったのもつかの間、そちら側が後ろに動く。


 同じような動きを繰り返しているうちに動いていない部分があることに気がつた。大通りの両サイド5cmずつと、それを足した中央の10cmだ。


 何とか中央につま先で飛び移り勝手に動かされることは回避できた。しかしいまだにゴールは遠い。足を踏み外さないように気を付けながら坂まで残り300mのところまで来ると。その少し先の右の壁が開きケイサツ役の神が現れた。


「どうやら我が用意した最後で唯一の仕掛けは気に入ってもらえたようじゃな。ただの我が先回りする時間稼ぎの為の仕掛けじゃ。安心せい」


「じゃあ、次はボクもキミを楽しませてあげるね」


 そういうとハンナは足場の狭い場所だというのに器用に陸上競技の走る構えをとった。


 踏み込んで


 走る!


「どこみてるの?ボクはこっちだよ」


 瞬時に移動したようだ。ハンナはすでにゴールにいた。さすがの神も驚愕(きょうがく)の表情でハンナをみつめている。


「誰の力か知らぬがまあ良い。お主はすでに力を発現できるのだな」


 ???


 ハンナは困った表情をしていた。


「ボクは力なんてしらないよ?ある人と友達になっただけ。そしたら早く走れるほうになったんだ~♪」


「では試練はここまでじゃな。我の力をそなたに少し託そう。我は一時神界へ戻る。ではまた会おう母に認められし()、そして我が親類、神に愛されし(むすめ)よ」


 そういうなり宗像大神は出てきた時と同じように地面へと消えていった。するとその奥の壁が開き響磁と初音が出てきた。二人にもアリス先輩から聞いた能力のこと、神の試練のことを話すと二人はまだ試練を受けてはいなかったようだ。響磁達二人はエレベーターで上に連れていかれた後引き返すことのできない行き止まりで扉が開くのを待つしかなかったらしい。


 話の途中で急に大和たちがいる白亜の塔が揺れだした。八咫烏が出口の外まで案内した。出口も行きと同じ神社で、そこから白亜の塔を見上げるとそれはまるで夢幻の蜃気楼のようにすうっと消え崩壊した校舎のみが残った。


 神社前でここまで道案内していた八咫烏は飛び去って行った。




 あれから数日、神社から出たときにはすでに一週間がたっていた。その時にはすでに未知の存在(インコグニータ)は駆逐され都市は何事もなかったかのように活気づき大方復興していた。学校も元通りになった。


 新校舎になってから初日の学校。今日から新しく転校生が来るらしい。


「おう大和よ。今日から転校生が来るらしいぞ。どんなやつがくるんだろうな」


「私はかわいい子がいいわね」


「とか言ってごつい人が来たりしてね」


 先生が転校生を連れてきた。どうやら特待生として転校してきたらしく動きやすそうな和服交じりの軍服制服を着ていた。


「では転校生自己紹介を頼む」


「はい。妾は八咫(やた) (からす)という。よろしくの」

二か月ぶりです‼

今回は特に書く用語はないかも…w

急に戦闘シーン飛ばしてごめんなさい。

戦闘シーン書くの苦手なので今後の話に生かしつつ練習します。

こんな私ですが今後もよしなに

次回は転校してきた八咫鴉ちゃんの話にしようと思います!

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