01話 始まりの予兆
『零』ゼロ
広大な宇宙に浮かぶ惑星達
そして、その宇宙のとある銀河にたった二つのみ人が住める星がある。
それらの惑星はある学者によると、対ではないものの、双子のようだという。
片方の星は存在しているだけで、誰一人として住んでいたものは生きていないのだ。
その星の名前は、『アルファ星』。またの名を『地球』。
それは人類が人類によって追い出された星。
かつては人が闊歩していた世界。
そして俺たちがいるのは『ベータ星』
『壹』始まりの出来事
俺の名前は天龍院大和。帝立扶桑高等学校貮年生の射撃部だ。
どうやら血筋を辿ると皇王という者達の、直系の子孫らしい。が、そんな事は今やどうでもいい。どうやら皇王という者達はアルファ星を脱出する際に、一番に脱出するはずが、運悪く真っ先に死んでしまったらしい。
俺には一つ年下の妹がいる。いや、居た。
さらに言えば俺は一人暮らしだ。母も父も親しい親族はみなアルファ星で死んでしまったらしい。しかし、王政時代の遺産が残っており今のところ俺は豪華な住宅に一人で何一つ文句のつけようのないくらい不自由無く生活出来ている。
「お兄ちゃん。起きて、お兄ちゃん……私を……助け……て」
ピピピピ!ピピピピ!!
室内にアラームが鳴り響く。
「ぁあ。夢か…」
俺の唯一の妹はあの星で死んでしまったらしいから確実に夢なわけだが…
「やまと~!起きなさいよ~。学校に遅刻しちゃうじゃない!」
「そうだぞ大和。俺たちはいつも寝坊してなぜか陸限目に登校してくるお前を迎えに
きたんだぞ!」
外に居るうるさいのは夢じゃないらしい。
俺は窓を開けて二階の自室から応答する。
「いつも起きない俺を迎えに来るからって自分用の訓練用戦車で人の家に乗り付けるヤツがあるか!!脅しのつもりか!」
「起きないあんたがいけないんじゃない!」
「ははは!わりーな」
俺が通う帝立扶桑高校では訓練用戦車で登校するのは珍しいことではない。むしろ日常風景だ。みんな自転車だのバイクだのは一般の学校のみのものだと思ってる節がある。
俺をわざわざ迎えに来たこの二人は幼馴染の同級生だ。最初の茶髪で長めのポニーテールで結んである女子が、麟童和音。帝立扶桑高校貮年、剣術部所属で代々続く剣術の家系だ。もう一人の短い髪をトゲトゲヘアにしてる男子が天坂響磁。帝立扶桑高校貮年、格闘部所属だ。 さらに何の偶然か三人とも家が並びにあるうえ、クラスまで一緒なのだった。
「お前たち。朝っぱらから近所迷惑だぞ。そんな大声出して。」
「いやいや、朝から街中を戦車が走ってる時点で」
「近所迷惑だよな~」
そんなこんなでとりあえず俺は学校に行くこととなる。
そして、今日この日を後悔することとなるのだった。
我が高校は陸拾分の授業が陸限分と昔からのスタイルらしい。他の高校は一時間、玖拾分と少し長めだ
今は貮限目。
体育の時間だ。
「よし!では今日は持久走を行う。時間は三十分間ゆっくりでも構わないから体力をつけろ。各自スタート位置についたら始める」
なんか嫌な予感がする。こういうときに必ずあの人が……
「や~まと君。君こういうの得意ではないでしょ?ゆっくりでもいいみたいだし私と走ろ?何なら、ほ・う・か・ご・も♪」
「アリス先輩!?っていうかいきなり後ろから抱き着くのやめてください」
「「ぉお!なんだなんだ?」」
ったくクラス中が騒がしくなっちまった。
この金髪を腰までのばしてる人は俺の所属している射撃部の部長で学年、部活共に主席のエリート。それでいて扶桑国とブリテン国のハーフ。アリスティリーナ・アルペジオ・デ・ペンドラゴン先輩だ
先生がこっちにやってきた
。
「おい!お前たち静かにしろ。説明し忘れていたが今日は參年生と二人一組で授業を行ってもらう。そしてこの後の授業は……」
ニヤ♪
〝なんだ先生のあんな愉快そうな気持悪い顔見たことない〟
上級生も含めたここにいる生徒全員が同時に思い描いた言葉だった。
「大和。なんか嫌な感じがしないか?こう。なんというか悪寒が走るみたいな」
「あ、ああ。俺もだ」
ごくり。クラス内の沈黙と先生と先輩たちのニヤニヤが混ざり合う。
「授業はなんと陸限目まですべて体育だ‼」
「「えぇ!?まじかよ!鬼だ、鬼!鬼教官だ。そんなに体育続いたら倒れちまうよ」」
そんなこんなで一日の授業が終了し放課後。夕暮れ時の教室。
「今日は疲れたわね」
「そうだね俺は最後の順位付きマラソンが一番きつかった」
「だな!和音なんて威勢がよかったのはスタートダッシュだけだったし」
「もう!うるさいわね。疲れたら甘いものが食べたくなったわ。帰る途中で坂の下のルーフスパフェよっていきましょ!」
「おっ!賛成。大和もいいよな?」
「うん。もちろん」
三人が立ち上がったまさにその時、教室の扉を勢いよく開けてきた人影が!と思う暇のなく。
「ヤーマト!私も連れて行って欲しいデース!」
「わかりました。いいよね。二人とも?」
「ええ」
「ああ!もちろんだぜ‼」
ガチャリ
四人は大和が大事な何かを落としたのも気づかず、そのままお店に向かうのだった。
今回投稿する作品は“初”の作品です。中学校以来作文というものを書いてこなかったので、人に見せるのはなかなか恥ずかしいですが、、、(笑)
この作品を書こうと思うに至るまでには二つの理由があります。
一つは単純に夢に出てきた世界を書こうと思ったこと。
もう一つはSAOの影響が大きいように思います。あんな感じにすごい小説を書きたい!ということです。(←語彙力になさw)
あらすじの書き方ようわからん‼
ワードで下書きしたのをそのままコピってるので多少変なところあるかもしれないけどこっちに慣れるまで書き方は我慢してねm(__)m
というわけでのんびり執筆しようと思います。
これからもよろしくお願いします。