プロローグ〜胡蝶の夢的なアレへ〜
初めまして。赫子と申します。
この度初めて投稿致します。読み辛い、誤字脱字などあるかと思いますが、暖かく見守って下さいませ。
「…元柱固真、奉得安鎮、喼急如律令」
今、俺の目の前にいるクライアントの手が天へと突き上がり、そこに居る魂が在るべきところへと行くのが分かる。
弾指しながら幽冥界へと繋がる門を開いて魂を送る。
俗に言うあの世ってところに。
「目をお開けください。無事、此処にいた御霊は彼方へと送りました。」
クライアントが目を開け、何が居たか、どの様に祓ったかを説明していく。いつも通り、何千何万回とやってきた内容に正直飽きている仕事ではあるが、クライアントにしてみたら初めての体験。
なるべく丁寧に分かりやすく説明する。
「…という、いわゆる災いを齎らす類いの御霊でしたね。とりあえず鎮魂帰神法で呼び出してから、交渉してこの土地とご家族の皆様に二度と関わる事ないように言い含め送りましたので今後は大丈夫だと思いますよ。」
さて、説明も終わったし予約取ってもらっといたホテルに帰るとしますかね。
「はぁ…退屈な依頼だったなぁ…」
ホテルに戻りベッドに横たわりながら呟く。ここ近年、仕事で祓う対処は大体生き霊か下位の祟り神。しかも祟り神は大抵分け御霊が適当に暴走した程度。正直、手古摺った事が無い。
「明日はレイトチェックにしたし、ゆっくり寝るか。」
目を閉じて夢の中へと落ちて行く…
「よくきたな、玖我の当主よ。」
夢の中ではヒゲ生やしたおっさんが待ってました。