表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

冷タイ色ハ決シテ失望サセナイ


 そうっと


 ドアが開きました



 おばあさんはまるまると太って

 

 まるでパンのようです





 赤ずきんちゃんは


 バスケットから林檎を出して


 おばあさんに渡しました






 ♪紫色の蜜の味


  卑しい貴女は食べました


  疑いもせず


  確かめもせず


  貴女は卑しく食べました











 満腹になったおばあさんは


 ベッドに入り眠りました




 しっとりとした


 寝息が聞こえてきます




 赤ずきんちゃんは


 林檎の種を拾いました






 どんぐりほどの


 大きさの黒い種は



 見つめていると


 吸い込まれてしまいそうな


 ほどの闇を



 纏っておりました







 赤ずきんちゃんは


 パンにナイフを突き立てました




 切り開くと


 渦巻く光が飛び立ちました




 がらんどうになった


 パンの中に


 闇を植えました






 ♪絶望の中で開花すれば


  やがて仰い実が生るでしょう


  希望の中で開化すれば


  やがて貴い身を知るでしょう




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ