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スライム大増殖!



「「「…………。(プルプル)」」」


「……え?」


目の前にいるのは大量のスライム。それも見える範囲でもうすでに100は超える。何でこんなに大量のスライムが?と思ったがよく考えればすぐ分かることだった。先程、初心者がスライムと戦った場合を説明したのをよく思い出して欲しい。


〔スライムとエンカウント〕⟶ 〔スライム増殖〕⟶〔プレイヤー圧殺「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」〕


これを見ればわかるだろう。


⋯そう。増殖したスライムが放置されてしまうのだ。放置されたスライムはまたプレイヤーとエンカウントし、大量増殖して、プレイヤーを圧殺。そしてまた増えたスライムがプレイヤーとエンカウントし⋯と、鼠算(ねずみざん)の要領でどんどん増えていき、最後には、圧殺的な数の暴力となる。明らかな設計ミスに唖然としている僕に向けて、大量のスライムが飛びかかってきた。


「うわぁぁぁ!?」


僕は、とっさに三つ目のチートスキル、〔多尾化〕を使い、尾を二本にし、意識を集中させる。すると、スライムの速度が遅くなった。実はこの〔多尾化〕のスキル、ステータスが、2倍になるだけじゃなくて、視覚、聴覚などの五感の強化、そして、思考加速も、ふくまれているのだ。おそらく〔多尾化〕というのは、脳のリミッターのようなものを少しずつ外していくスキルだと思う。


本来だったら反動が〜とか色々あるのだろうが、ここはVR、ゲームの中である。身体に、異常が出ることもなく、僕は目の前のスライムを切り裂くことが出来た。そして、そのまま、僕の周囲を取り囲んでいるスライムに向けて、〔妖術〕の検証中にできた、僕を中心に周囲を凍り付かせる技。〔八寒地獄〕を使う。


〔八寒地獄〕は、もともと、仏教で死者寒さ、氷で苦しめる八種の地獄である。


頞浮陀(あぶだ)尼剌部陀にらぶだ頞陀あただ臛臛婆かかば虎虎婆ここば嗢鉢羅うばら)鉢特摩はどま摩訶鉢特摩まかはどまのことで、同じ氷ということでつけた名前だ。


その名の通り、半径10mないにいたスライムが凍り付き、こなごなになった。一度スライムの大軍の中にポッカリと空白ができるが、後にいたスライムがすぐに埋め尽くしてしまう。


「きりがないなぁ⋯。」


僕は頭上に結界を展開して、空中立つ。そして周りにを見渡すが、もう見渡す限りすべてがスライムでうめつくされていふ。


どうやら、スライムはプレイヤーをみると、他のスライムを呼び寄せるらしく、一箇所にどんどん集まってきている様だ。ほかのプレイヤーには嫌な状態かもしれないが、幸いにもこちらにはチートスキルがあるので大歓迎である。集まってきたそばから〔八寒地獄 〕ともう一つ〔八大地獄〕の第6の地獄、〔焦熱地獄 〕を使って葬っていく。


〔八大地獄〕は〔八寒地獄〕とは逆の。焔熱によって、苦を受ける八種の地獄で〔等活 〕・〔黒縄〕・〔衆合〕・〔叫喚〕・〔大叫喚 〕・〔焦熱 〕・〔大焦熱 〕・〔無間 〕の八つのことを言う。今使っているのは第6の地獄、〔 焦熱地獄〕だ。


〔焦熱地獄〕は、八大地獄の第6、殺、盗、邪淫、飲酒、妄語の罪を犯した物が落ちるという地獄、別名を〔 炎熱地獄〕と言い、その名の通り、炎で焼かれ続ける地獄だ。


つまり、今僕のしたでは氷と焔が混沌(カオス)な状態になっているわけだが、まぁ見た目は置いといて、威力折り紙付きであるり死んだスライムの粒子が絶え間なくまいあ続けていることも明らかだ。しかも使っているのはMPではなくスタミナ、いくらでも連発できる。


「あ、そうだ、試しておきたい事があったんだった」


と、重用なことを思い出す。僕は足場にしていた結界を消すと、スライムの群れの中に飛び込んでいく。本来ならかなりの勇気がいる行動だが所詮ゲームだと思えばそこまで怖くなかった。僕がスライムの中に入ると、大量のスライムが飛びかかってきた、HPゲージが、ガリガリと削られていく。あと1割まで粘り、ギリギリで離脱する。


先程と同じ様に結界の上に立ち、スライムを殲滅していく。HPゲージを見ていると、少しづつだけど、ジリジリと回復していく。そして、全回復したところで


『条件を満たしました、〔HP自動回復 〕を取得します』


というシステムメッセージが、響いた。


どうやら、このゲームでは、特殊な条件を満たないと取得できない隠しスキルとも言えるものがあるらしく。この〔HP自動回復 〕の取得条件は、「HP1割以下の状態からアイテムを使わないずに時間経過で全回復する」らしい。初期スキル初期スキル選ぶ時に、このスキルが無かったからもしかして⋯と、思ったのだけど本当に隠しスキルだったとは⋯。


等を考えながらもスライムに対して、〔妖術〕を打ち込んでいくと、ようやくスライムの群れの間に空白部分が生まれ、少なくなってきたのだが分かる。


しかし、さっきから1分おきぐらいにLv.ÜP音が聞こえる。いくらスライムの経験値が低くても、1発打ち込むたびに軽く100、200程度は凍り付き、粉々になるか、燃え尽き灰になるかで消えていくので、意味が無いのだろう。


そろそろスライムの群れにも終わりが見えて来たらしく、今見えているので約500匹が最後の塊である。その塊に向けて、第7の地獄〔大焦熱地獄〕を使う。


〔大焦熱地獄 〕は、八大地獄の第7、最も高い炎熱の苦をうけることから、別名〔大極熱地獄 〕とも言われる地獄だ。その威力は凄まじく、残っていたスライムが全て灰燼に帰するほど。・・・というより、あたり一面が焼け野原となった。


⋯うん、もはやこれはあれだよ、最上級クラスの魔法でも使ったの?と聞かれてもおかしくない状態だよ。場合によっては〔無間 〕も使った方がいいかなー、なんて思ってたけれど、全くと必要なかったよ。⋯よし、今のことは忘れよう、立ち直りが早いのって長所だよね!

と、先程の事は無理やり忘れ、(現実逃避ではない。⋯ちがうよ?ホントだよ?)Lv.upしたステータスの確認をする。


『 名前︰レイ Lv18 性別男 種族︰天狐.

ステータスポイント(以後SP)︰51

HP︰440/440

MP︰710/710

STR︰8

AGI︰15

DEF︰5

DEX︰13

INT︰15


スキル︰〔 刀〕Lv.3(up!)〔ステップ 〕Lv.3(up!)〔 蹴り〕Lv.3(up!)〔スタミナ強化 〕Lv8(up!)〔身体強化 〕Lv.1〔多尾化〕』Lv.5(up!)〔 結界術〕Lv.5(up!)〔HP自動回復〕Lv.1(NEW)

〔 妖術〕Lv.7(up!)』


と、なっていた。SPというのは、Lv.upするともらえるポイントで、これを使ってステータスの強化をするのだ。どうやら種族によってステータスの上がり幅が違うらしく。「人族」は全てSP1に対して2上昇。「エルフ」はSP1に対してINTは3上昇、STR・DEFは1上昇といったぐあいだ、ちなみに僕の場合はSP1に対してSTR・DEFは1上昇、AGI・DEX・INTは3上昇と言った感じである。驚きの方より具合だ。そんなステータスに51ものSPを振り分けると。すると

『 名前︰レイ Lv18 性別男 種族︰天狐.

HP︰440/440

MP︰710/710

STR︰20(+12)

AGI︰57(+14)

DEF︰10(+5)

DEX︰43(+10)

INT︰45(+10)


⋯なんだか極振り路線まっしぐらなのは置いといて、かなり強くなったのは確かだ。一部のステータス幅がすごい、AGIなんて初期ステータスの3倍以上になった。


ステ振りを終えた後は、練習がてらの空中移動を使って帰ることにする。


⋯けどよくあそこまでスライムが増殖したよなぁ。


なんて、やくたいもないことを考えなから、僕は「始まりの街」へと空を駆けていった。



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