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無題

作者: 貂/鼬

世界は衰退した。私は、そこにはもういない。

世界は衰退した。地は荒れ果て、かつて華々しく輝いていた町並みは、今や人影のさすことのない廃墟。

世界は衰退した。そこに文明はなくー

世界は衰退した。文明は崩壊した。


私が今の私に気づいたのはなん年前のことなのだろう。

時計は止まっていた。世界は深緑に包まれている。

果たして私は誰なのか。

そこに私が存在した時。

私は私だと気づいた。

私は私なのか。

線路がある。

線路沿いを歩けば死体が見つかる。果たしてそんなことはなかった。

私のそばには誰もいないのだ。

世界に敗北した。

我々は衰退した。

いったいなんなのか。

一帯は見知らぬ世界だ。

進化し、衰退した。

今や影も残らぬ。

文明は進歩していた。

文明は崩壊していた。

何者もいない。

私は何者にもない。

広野には風がなる。

水が鳴る。

生きるものがある。

私はなになのか。

世界は水浸しだ。

蛇口が止まっていない。

私は敗北した?

世界は破滅した。

いったいなんなのか。

私は何だろう。

世界は衰退した。


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― 新着の感想 ―
[一言] つまり、世界は衰退してしまったのですね! 少し寂しい話でした。
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