【魅力】 ~容姿端麗型か、覇者のオーラ型か~
今回は、【魅力】、或いは【CHA】の能力値の話です。
ゲームにより、【魅力】に相当する能力値がある物と無い物とありますが、【魅力】があるゲームの場合は対人交渉を有利に進めたり召喚獣や精霊等に気に入られたりするための能力値です。
【魅力】を採用しないゲームの場合は、そういった交渉関連は大体ロールプレイ、つまりプレイヤー能力依存になります。
▼魅力いろいろ
まず、【魅力】とは何でしょうか? もっと具体的に言うなら【魅力】が高いとはどういう状態を指すのでしょうか?
幾つかの「軸」を取り上げてみます。これらのいずれか、または複合で【魅力】を表すゲームが多いです。
1.容姿
第一に考えられるのは容姿が良いことでしょうか。いわゆるイケメンだったり美少女だったりスタイルが良かったり肌や髪が綺麗だったり……
或いは「セクシーさ」も含めることがありますね。突出して美男美女という訳ではないけどなんかエロいとか色気が有るとか、そんな感じの。
2.雰囲気
容姿よりも雰囲気というかオーラというかそういう空気で人を惹きつける方向性も考えられます。
何となく人や動物に好かれるタイプの人を表す状態ですね。特に動物相手だと美貌や交渉力が役に立たない事が多いですから。
3.指導・統率
指揮官的なリーダーシップに当たる能力として【魅力】を扱う例もあります。
戦術・戦略や大規模戦闘など、部下を扱って作戦を遂行させるゲーム向けです。逆に現場主義な一介の冒険者の立場だとあまり活用する機会は無さそうです。
あなたの小説世界が【魅力】の能力値を採用する場合、この能力値の表すところがはっきりと読者に伝わるようにしましょう。
▼文章で表す魅力
【知力】の項目と被りますが、【魅力】も小説に落とし込むには不向きな能力値なのかも知れません。
理由も【知力】と一緒で、「ステータス上の【魅力】は高いのに、読者の印象としてのキャラクターの魅力がそんなに高くならない」場合にちょっと残念なことになるからです。
なので結論としては、私にも耳の痛い話ではありますが、キャラクターの真の魅力は数値ではなく描写や台詞回しを通じて魅せるのが良いと思います。
お互い頑張りましょう。(毒にも薬にもならないまとめ)
あ、勿論、「【魅力】に極振りして老若男女動物魔物精霊ロボみんなから激しく愛される無差別ハーレム」のようにゲーム世界だからこそ出来る物語も有りだと思います。
あまり現実とか常識ばっかりに目を向けると今度は折角のゲーム世界らしさが薄れてしまいますので、作者さん各々が「これだ!」と感じるベストバランスを是非とも追い求めて頂きたいところです。
▼紹介コーナー
上で少し触れました、ゲーム世界での魅力/交渉無双そのまんまな作品がありましたので、ここでご紹介いたします。
主人公がおっぱい星人につき、その手のネタが苦手な方はご注意願います。
『コミュ障の俺が、交渉スキルに全振りして転生した結果』
(http://ncode.syosetu.com/n8858co/)