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【VR】 ~今は近未来だ!~

 タイトルの言葉は、実は「トーキョーN◎VA」という近未来を舞台にしたTRPGのキャッチフレーズのパクりです。

 要は、少し昔のSF作品とかで登場したようなテクノロジーが実際に現代社会でも登場してきて、段々とSFの世界に現実が追いついてるということですね。現実での【VR】ゲームの登場ももはや秒読み段階に入っているのかも知れません……


 そんな訳で、今回は【VR】、つまり【仮想現実(バーチャルリアリティ)】についてです。

 これは未だ架空の技術ですので、設定・描写面でこれといった正解は無く、現状では想像とか過去作品の模倣とかから話を広げるしかない分野になります。



▼【VR】疑問集


 VR物は「なろう」内ではSFジャンルで投稿されることが多いですが、SFといえば科学考証がつきものですのでVR機器に関しても「なんとなく夢のテクノロジー」とかではなく一定の説得力のある説明があるに越したことはないですよね。

 以下、SFやVR物でよく聞く、またはありそうな疑問点を幾つか纏めてみました。


 1.VR機器の動作原理は?

 「なろう」内の小説でのVR機器はヘルメットの形をしたものが多いですが、その形状には科学的根拠はありますか?

 過去のSF作品では、「脳の電気信号とコンピュータの電気信号を接続して通信する」のがVRとかネットランニングで良く使われる手法ですが、接続方式は有線/無線どちらでしょうか?

 VRでのバーチャルな視覚は、ヘルメットのモニタに映し出されるタイプでしょうか? それとも直接視神経に電気信号を送って脳内に映像を映し出しますか?

 五感の再現度はどれくらいでしょうか? ゲーム中にダメージを受けた場合の痛覚の扱いは?


 2.VR機器の安全装置は?

 VR物でよくあるデスゲーム展開、つまり「ログアウト不可」と「ゲーム中の死はプレイヤー本人の死に繋がる」という鬼畜仕様、これはVR機器のシステムで技術的に説明・再現が可能なものでしょうか?

 例えばハードウェア的に「人体に危険な強度の電流は止める」とか「強制的にネットワークから切断できるブレーカーみたいなものがある」とか安全装置を搭載したりはしないでしょうか?

 家族や友人が強引にVR機器の電源を落としたりネットワーク配線を抜いたり、或いは急な停電やVR機器が故障した場合はどうなりますか?


 この辺はVR物だと定番の話の流れというものがありますので細かく気にするのも野暮ではありますが、SFタグをつける以上これらの問題に関する考証は無いよりもあった方がきっと格好良いと思います。



▼RPG以外にも


 VR物の小説だとVRMMORPGが多いですが、RPG以外にもVR物の可能性は極めて広大だと思います。

 既存のゲームを中心に、「VR化したらどうなるか」のイメージを膨らませてみたいところです。


 ・アクション

 昔ながらの「速く走って高く跳ぶ」類のジャンプアクションだと、VR化した時の爽快感が売りになると思います。

 往年の名作「スペランカー」や「アトランティスの謎」をVRで復元させて死に易さを楽しむのもまた一興。

 スペランカーオンラインがデスゲーム化したら阿鼻叫喚になりそうですね。


 ・スポーツ

 身体を動かす系だとスポーツは外せないと思います。VR化することでスポーツゲームの復権とか一大ブームが来るかも知れません。

 人数が必要な野球やサッカーなんかもオンラインだと無理無くできるのがポイントですね。

 実在のスポーツのみならず、「少林サッカー」とか「くにお君式ドッジボール」とか「銀英伝に出てきたフライングボール」みたいな架空のスポーツも考えられます。

 スポーツジャンルはデスゲームよりは学生の部活のような熱血展開が似合うと思います。


 ・格闘アクション

 実際に自分の身体の動きで闘うことになりますので、引き続き人気のある分野だと思います。

 上手い下手の差がつきやすいジャンルですので、初心者のフォローやらハンデやらのシステムがどれだけ充実するかでデザイナーの個性が表れそうですね。


 ・サバイバルゲーム

 VRだと実弾を使ったサバゲーが実現できそうです。

 撃たれたのに撃たれなかったフリをして戦闘を続行するゾンビが撲滅可能なのは大きなポイントですね。

 FPS(一人称視点でのガンシューティング)とプログラムやモジュールを共有化したりもできるかも知れません。メインのシステムを共有化しておいて、人類vsゾンビとか人間vs人間とか全く違った遊び方を楽しめそうです。


 ・麻雀

 VRだと自分の手先を使ったイカサマなんかもアリになるかも知れません。勿論バレたら射殺的なペナルティとセットで。

 脱衣麻雀なんかも臨場感が……いやなんでもないです。


 ・ハンティング

 「モンスターハンター」系です。感覚的にはRPGに近いですが、「レベルを上げて物理で殴る」がなかなか使えないのでアクション性重視ですね。

 人気ジャンル同士ですと、「狩りゲーのようなRPG」とか「RPGのような狩りゲー」とか、ジャンルの垣根が曖昧になったゲームも多数のバリエーションで登場しそうですね。


 ・シューティング

 「エスプガルーダ」や「東方~」みたいに、生身で空を飛んで弾幕を発射するシューティングが実現しそうです。

 戦闘機を操縦するタイプは、わざわざVRでなくてもコクピット型筐体で間に合うかも知れません。レースゲームも同様で、VRに持ち込むならVRならではの+αが欲しいところですね。

 シューティング系は自機の耐久力が低いのでデスゲームにはやや不向きと思われます。デスゲームにするなら残機はきちんと3~5機持たせてあげましょう。


 ・脱出系

 自分で歩き回って手がかりを探すような、いわゆる「リアル脱出ゲーム」が実現できます。

 「脱出デスゲーム」とか、心が躍る響きではありますがネタ勝負なので短編向きっぽいですね。


 ・その他

 VRならではの全く新しいジャンルのゲームが登場するかも知れません。

 良いアイディアがありましたら是非文章化して形にしましょう。

 但し18禁はノクターンでね!



▼紹介コーナー(2015/6/20追加)


『VRMMOに関する私的考察』

(http://ncode.syosetu.com/n7828bw/)

 当エッセイを書き終えてから、この作品の存在に気付きました。

 この回で触れた内容とかその先にある可能性や問題点とかを詳しく論じています。

 この回は要らんかったんや……!orz



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