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【筋力】 ~ピストルで古代竜を撃ち落とす~

Q1.ピストルで古代竜を撃ち落とせるんですか?


A1.【筋力】が高ければ可能です。


Q2.でも、高く飛んでいて届きませんよ?


A2.飛び道具の射程を延ばすスキルを使いましょう。




 そんな訳で、【筋力】、或いは【(ちから)】、【腕力】、【STR(ストレンクス)】の能力値の話です。


 【筋力】の使いどころとしては、重い物を運ぶ、腕相撲や押し合いをする、扉を押し破る、等の腕力が必要な行動全般でしょうか。

 ゲームによっては、水泳や跳躍や登攀なんかも【筋力】で判定することがあります。【敏捷】とどちらがしっくり来るかはその世界のデザイナーさん次第。

 あと重要な事として、ファンタジー世界の戦闘では攻撃の際に与えるダメージに【筋力】が重要な役割を占めてきます。


 それで、タイトル及び冒頭の文章に戻る訳です。


 ドラ●エ等、ファンタジー系のゲームなんかは、敵に与えるダメージは「キャラクターの【筋力】+装備している武器の攻撃力」をベースに計算するものが殆どです。

 この公式は大抵飛び道具なんかでも共通の計算をするので、例えば同じ銃を使っていても使用者の【筋力】が高くなれば与えるダメージも大きくなるんです。

 それはおかしいと思いますか? 大丈夫。おかしいと思う貴方は正常です。


 ゲームの中ではどうしても、物事を単純化しないと処理とか計算が煩雑になってしまいますので、このようにルールと現実との齟齬が出易くなってくる訳です。

 それでゲーム世界を題材にした小説でも、仮にゲームのシステムがそのまま生きていれば同じような状況になります。


 ちょっと簡単な例を出しますと、



兵士「うわー! 古代竜だ!」


王様「この国はもうおしまいじゃ~!」


主人公「せっかくだから俺はこのピストルを選ぶぜえ! スキル≪ロングショット≫で射程を10km伸ばしてShooooot! ピストルの攻撃力はたったの30だけど俺の【筋力】は9970あるから合計10000で古代竜も一撃で落とせるし!」


古代竜「ウボァー」(撃墜)


姫「素敵! 抱いて!」



 ……我ながら酷い文だとは思いますが、あまり気にしないで頂けると助かります。

 個人的には、ゲーム世界を「ゲームらしく」魅せるためにこういった「常識で考えるとおかしい」演出の一つや二つはあっても良いと思いますよ?


 で、上では例としてピストルを出してますが、構造上攻撃力が【筋力】に依存しそうにない武器の代表として取り上げただけですので、これが弓やクロスボウ等でも基本は一緒です。



▼攻撃力計算はゲームシステム依存


 さて、今回のお話は「【筋力】で飛び道具の威力を上げるおかしなルール」ということだったのですが。

 最初の方でも書きましたように「ファンタジー系のゲームでは」という但し書きがついております。


 例えば銃器とか戦争とかを専門に扱うタイプのゲームでは、こういうことが(滅多に)起きないルールで最初から設計されていることが多いのです。

 具体的には、「攻撃力は武器(銃器)の攻撃力だけにほぼ依存する」「キャラクターはレベルアップしても攻撃力、防御力、HPなんかは殆ど上がらない」「上がるのは命中率とかトラップの設置・解除スキル。あとは戦車や戦闘ヘリなんかの操縦スキルとか」というようなルール設計でしょうか。


 これは、そのゲームが表したい「世界観」の違いがルール設計に反映された一例です。

 例えばファンタジー世界のゲームですと「タフな戦士が剣で殴り合う」シーンを再現するのに向いてますが、同じルールで銃撃戦を処理しようとすると無理が出てきますので、ミリタリーものだと「熟練の兵士でも銃で撃たれれば一撃で死にかねない」方向性でルール作りの必要が出てくる訳です。


 異世界転移ではファンタジーが圧倒的ですけど、MMOを扱う作品では銃器メインも人気がありますので、世界観に合わせたルール作りを意識してみるのも良いんじゃないかと思います。



▼紹介コーナー


 攻撃力極振りでVRMMOを無双する系の作品をここでご紹介いたします。

 有名な作品ではありますが、長所と弱点のアンバランスさとかスキルの特性とか色々工夫されているのが判ります。


『『Innocent World Online』 極振りさんのVR日記』

(http://ncode.syosetu.com/n8335bk/)



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