月夜の晩
月夜の晩 海辺にいって
白い貝殻を瓶につめた
月に照らされて
周りは明るく光っていた
さらさらと足に流れる砂が
ひんやりと冷たく
私まで砂になりたくて
寝そべってみたけれど
目を閉じてみたけれど
私は私のままだった
白い貝殻を入れた小瓶
そっと波に浮かべると
ふとお月様が強く輝いたようで
海辺をより照らしていた
私は明るく輝いていた
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