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小心者な悪魔  作者: はるさめ
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第二十話

陸の探索についてはとりあえず泳ぎながら考えよう。









むむむ~。


中々うまくいきませんなぁ。

ぎこちなさは消えたような気がするけど素早くは動けない。

んー、どうやったら上手く泳げるのかしらん。

綺麗に生えそろった鱗を撫でつつ考える。

むー…。



ふとあの化け物魚の事を思い出した。


そういやあいつ水操ってたよな、私にもできないかな?早く動けないなら水に運んでもらえばいいじゃない!うむ!


あれ、でもどうやって使ってんの?

魔力っぽいの使ってんのかな?

私MPバーあったっけ?


ステータス欄を確認してみる。

HPのバーはある。

MPは…やっぱり無いわ。


えー…どうしよう。

私一生力技で生きるしかないのか。

身体強化しかできないのはちょっとやばくない?体作りかえるとか強化の域に入るのかわかんないけど。

でも結局接近戦しかできない事にはかわりないしなぁ。

なんとかなりませんかねぇ…。



むー…。

もしかしたら表示されないだけとか、ないかな?

意識すればなんか使えたりしないかな?

うん、ものは試しだ、やってみよう。



えっと、取り合えず掌に集める感じで…って、水の中じゃわかるわけないじゃん。集めるも何も水の中じゃん、あほか。



頭だけひょっこり出してみる。

スーハースーハー。


ん、人魚形態になっても肺呼吸できるっぽい。水の中でも普通に息できるんだけどどうなってんだこの体。悪魔の体はよくわからん。まぁいいや、今のところメリットしかないんだから深く考える必要はないな、うん。


さて、気を取り直してもう一度。

上半身だけ水上に出して水掻きのついた手を肩の位置くらいまで上げる。


手の中に水を集めるイメージで…。


小さな水の玉達が水面からふよふよと浮かび上がり、私の手に集まってくる。


………!

でけた!



なんか念能力っぽい。

この感覚を忘れないうちに色々試して早く体に覚えさせなきゃ。


いつの間にか肩くらいまで覆っていた水を、今度は空中に固定させるように意識する。



―少女修行中―




…うん、コツは掴んだ。飲み込み早いなこの体。

前世?を思うとちょっと凹むぜ。あくまでホントちょっとだけど。

それより今はワクワクでいっぱいだし。


だって超能力じゃん!普通に憧れるじゃん、ヒーローじゃん!やべぇウキテカが止まんねぇぜ、うぇへへ。


超能力使って悪い奴らあっと言う間に倒していくんだぜ!ヤバイ私カッコイイ、惚れる。結婚してくれ。










ハッ!

イカン、自画自賛に時間を使いすぎてしまったようだ。


でもいいの、私褒めて伸びるタイプだから。無問題です。


さて、そろそろ真面目に頑張らねば。



ん…。


よっ…と、ほっ!


う~、んー!





うむ、大分素早く動けるようになったし泳ぐ姿も優雅な感じがして素敵に変身しました。

念能力のコントロールも上達したしいい感じでござる。


てゆうか念能力使ってる最中に思い付いたんだけども。

私を水で包んでそのまま浮かせて移動すれば人魚形態でも陸の探索できるんじゃね?


ヤバイ、私天才か、惚れる。結婚してく(ry






ハッ!

またトリップしていたらしい。

ふい~、今回は早めに帰って来れてよかったわ。ちょっと深呼吸でもして落ち着こう。


ス~ハー、ス~ハー。



…はい、冷静になったら気付きました。天才なわけあるかと、むしろアホかと。

移動方法もっと早く気付けよ。

あほだ私。


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