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小心者な悪魔  作者: はるさめ
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第十七話

前回までの粗筋


突如現れたアマゾネスビースト達!

時を追う毎に戦力を増やし、集結していく百合ビースト軍団に焦るたまき!

果してたまきは迫りくる貞操の危機を無事回避する事ができるのか!




ゆくぞたまき!体力の貯蔵は十分か!









えー、無理っぽ。


だって見てよこれ、見渡す限り獣の群れ。



私の気分に比例するかのように途中から雨も降り出してきてます。


私なにかした?

いいやしていない!


ただ初めてちゃんと食べれる(野菜?果物?果物でいいか。蜜柑みたいに木に実ってたし。)を見付けて喜びを噛み締めていただけじゃないか!


寝床に帰ったら食べるハズだったトマトもど、いや、もうトマトでいいや。形は普通にトマトだったし。色がピンクだったけど。


その愛らしいトマトはもう今夜のディナーにはのぼらない。逃げる最中に私の握力で握り潰されてしまっていた。つい力んでしまっていたらしい。



ああ、愛しいトマトは私の手の中で散ってしまった。


神よ!

いったい私がなにをしたとゆうのか!


え?私の事嫌い?

そりゃそうだ。

私悪魔じゃん。


なんてふざけた事を考えながら飛び掛かってくる獣達を華麗なスキップで避けていく。

ふざけてないとやってらんねーよチクショー。


しっかしなんでまた今日に限って寄ってくる?今までは逆に避けられてたのに。

まぁ私悪魔だし当然なんだけど。


…今日私なにしたっけ?

なんでこんな事になった?


いつもと違う事…なんかした?


いつものように荒野行って魔物狩って、森に帰ってきてプラプラあちこち探索して、お気に入りの日当たりのいい場所でちょっと昼寝して。いつものようにぐーたらしてからまた探索して。そんでトマトみっけてうめぇえー!して。

で、それから川に向かおうと…。


…あれ?

いつもと同じじゃん。






…いや、まてよ。










まさか………。



まさかまたアレかっ!


果物かっ!


いつもと違う事なんてそれしかない!

また貴様かコノヤロォ!!!



なんでトマト食べたくらいで貞操失わないといけないのさ!そんなに私が嫌いかお前ら!


ってかたかが果物にこんなに動物おびき寄せる効果あるわけ?見付けた時は近くには誰もいなかったぞ。


しかも気配消して隠れても、関係ねぇえええ!とばかりに的確に私のいる場所まで突進してくる。どうなってる?


視覚、気配、完全に断っても私を見付けられるのは何でだ?




…嗅覚?






「………」


え、私そんなに臭うの?







マ ジ か。




い、いやいやいや、でもほら!私毎日水浴びしてるよ?だからそんなに臭くないと思うんだけ…ど………うっ。ぐすっ。泣かないもん。泣いてないもん。

てゆうかこの体じゃ泣けない。

空気読め!


あ、でもこの体汗かかないぞ?排泄もしないし。

人間とは違うじゃん。

しんちんたいしゃとやらは一切してないじゃん。



あれ?私臭くなくない?


あれ?


じゃぁなんで?

そもそもいつもは避けられてるのに…。

私も一緒にひなたぼっこしたいのに。

もふもふしたいのに。

スリスリしたいのに…。



「………」

泣きたい…。




ハッ!

イカンイカン!解決策をみつけるまで立ち止まる事は許されんのだ!さもなくば…さもなくば…。ブルブル!

アマゾネスこあいアマゾネスこあ…ィイイ!?ああ危ねぇええ!!


ただ考えなしに突っ込んで来るだけだったのが今ではライバル達の動きを利用し合い、ちょっと軽い先読みっぽい事までしだしている。



やばい早めに解決策出さないとまじで捕まる!



どこまで考えたっけな、えーっと。

…何で私の居場所がわかるのか、だったか。


気配、視覚、嗅覚、は除外だな。聴覚…はどうだろ?隠れてる時は当然じっとしてるし音なんてたてない。…んー、まぁ除外の方向で。


でも果物とどう関係してんの?

食べたらなんか変わるのか?


体内に入ると効果を発揮するって事?



…順序立てて考えよう。


一、私の体内に入り何らかの理由であのトマトの性質が変わったとする。

二、そして動物達を惹きつけはじめる。

三、皆明らかに発情している。

四、どこにいても何をしても必ずみつかる。






…気付かない方がどうかしてる。

私ほんとバカだ。


多分、あのトマトは私の体内の何かに反応して大量のフェロモン作り出した。


そして動物達はそこらじゅうに撒き散らされた私のフェロモンで発情、気配を消しても隠れても滲み出るフェロモンの濃い方を辿れば位置は探りだせる。ってわけか。


メスだけが発情してんのは何でだ?…トマトの色に関係してんのかも?

ピンクはメス?そんで青い方はオス?










…うん、ピンクで良かった。だって使う物がないもん。走ってる最中になんか汁とかたれてたらキモすぎる。うっかり殺っちゃってたかも。




さて、原因はわかったけどどう対処しよう。


フェロモンかぁー…んー…水浴びでもすればちょっとは匂い消えるかな?










―少女移動中―










ザッパァアアン!




飛び込んでそのまま、陸には上がらず水に潜ったまま川の中を進む。


とりあえず寝床の方向に向けて進もう。動物達の様子を確かめて異常がなかったら帰って即寝よう。今日はほんと疲れました…。いくら体がピンピンしてても心が疲れたらなんにもする気起きんね、やっぱ。




30分程潜水し続け(感覚的にだけど)頭だけひょっこり出して周囲を確認してみる。ちなみに魚達は別になんともなかった。

むしろ普通に避けられる。







よし、近くに生き物の気配は感じない。


どのくらいの間フェロモンが出続けるのか知らないけどまさか一生悩まされるって事はないでしょ。




…ないよね?









ま、まぁ今悩んだってしょうがない、取り合えずちょっとの間だけ陸に上がって様子をみよう。







………ででも念のため後二時間くらいは潜っとこうかな、うん。


















あぁ、今日は片っぽ満月だな…。

青い月も中々綺麗だ…。








はい、一日水と戯れてました。だって怖かったんだもん!


そりゃ私だって帰ってさっさと寝たいさ。でもほら、ね?

色々あったしさ、ね?





ま、まぁ、いつまでもここにいるわけにはいかないし、今度こそ陸に上がろう、うん。

パシャ。










お?










おお?




なんか………大丈夫っぽい?



暫く待ってみても特に何も起こらなかった。

効果時間は半日~一日、ってとこか…。

………長い一日だった…。




くたびれた体を引きずるようにして帰る(実際は背筋を伸ばして堂々と歩いてるけど)…ハァ。


今日は…ほんと…疲れた…。










やっとの思いで帰り着いた我が家。いつもの定位置に横になる。


なにを考える暇もなくあっとゆう間に眠りに落ちた。

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