第十四話
ん…んん…。
まぶしい。
目を閉じたまま頭が覚醒するまでゆっくりと待つ。
…よいしょっと。
上半身だけ起こして伸びをする。
ボー…
昨日は色々あったけど…収穫もあった。
あの魚はちゃんと食べれる事がわかったし、青い雨事件でLevも少し上がった。
この森にあんなのがいたとはね。
荒野の魔物よりLevが高かったもんし。なんか魔法っぽいのも使ってたし。
何あの水鉄砲。
ある程度のLevになるとみんな特殊スキルっぽいの覚えるのかな?
それともスキル持ちはそんなに多くないのかな?…わからん。まぁ今悩んでも仕方ないな。なるようになるでしょ!うん!
今は焦らず体を鍛えよう。あの強化状態をもっと早く出来るようにならなきゃ。あんなに時間が掛かってたら自分より上のLevの敵には太刀打ちできないだろうし。
よし、頑張ろう!
後は力の加減をしっかり覚える事、…今のところはそれくらいかな?
色々あったけど、昨日の戦闘は大収穫だった。
魚の事も嬉しかったけど、一番嬉しかったのはジルが口を開いた事だ。
どんな時も疲れをしらなかったし、ずっと無表情だった。一度も言葉を発した事のないジル。
そのジルが!
なんとため息を吐いたのだ!
これが嬉しくないワケがない!
ちょっとずつだけど!ほんとにちょっとずつだけど!ジルだってちゃんと進化してるんだ!
この調子でこれからも頑張れば、きっと結果はついてきてくれるハズ!
きっと友達が出来る日だってそう遠くない!
誰かとの繋がりを持つ事が出来る幸せ、そして平和にぐーたらできる喜びを噛み締めて余生を過ごすのだ…どのくらい生きるのか知らないけど。
でもたぶん魔族って長生きだよね、イメージ的に。
おお、未来は薔薇色だよジル君!今日も一日頑張ろう!