第十話
むかぁ~しむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが…。
はい、現在川岸にいます。
かなりの深さです。底が見えません。
なんかトマトみたいな野菜?果物?が流れてます。
しかも近づいてきとる。
あれも爆発するに違いない!
もう騙されないぞ!
即座に跳びのき距離を置く。
たまきはにげだした!
…ちょっと様子見。木の蔭からトマトモドキを凝視する。
ジー………。
ジーッ………。
更にジー………。
………?あれ?もう5分程経過しましたよね?
ボカーンしないのは何故?
取り合えず小石を手にとってみる。よ~く狙って~!…そいやっ!
ヒュンッ!
スバァン!!
『ギョァアアアアアアアアアア!!!』
はい、トマトらしき物体は化け物魚の一部だったみたいです。見てあの牙、あいつ絶対肉食だよ。水飲みに来た動物とか鳥とかあのトマトみたいなので誘って食うんじゃね?コエェー!
お?て事はあのトマトみたいな奴は食べれるかもしれないな。今度見付けたら試してみよう。あれで誘って近づいた所をパクリしてんなら他の生き物にとっては食べれる食物なわけだし。うん。
『ギョオオオオオオオオオオ!』
てか声でかいなーあの魚。あれも魔物かね?ちょっと小石投げたくらいでそんなに怒ることないやん。可愛いイタズラやん。
むしろトマトみたいなのまだ半分くらい残ってるじゃん。半分でもなんとかなるだろ。気合いで乗り切れ。
てゆうかあの程度で吹っ飛ぶのが悪い。いや、私が強すぎるのか?おお、そうだ!私つおい!カッコイイ!もう自分に惚れちゃう!
私TUEEEEEEEEEEEE!!
私SAIKYOOOOOOOOOO!!!
『ギョギョオオオオオオオ!!』
おい、うるさいぞ魚!ちょっと今取り込み中なんだから黙ってろ!
魚ヤローを軽く睨む。
魚はようやく私に気付いたようだ。血走った目で私を睨みつける!
おいこっち見んな。その目止めて怖いから。
しかしここは陸である。奴は私に攻撃を加える事はできない!
勿論私は調子に乗った!
フフン、悔しかったらここまで来てみなさい!みっくみくにしてやんよ!!