タイトル未定2025/11/17 22:23
職場に入った俺は、一心不乱に仕事に取り組んだ。
そのせいか、時間が過ぎるのが早く感じた。
勤務を終えた俺は、足早に会社を後にした。
落ち着くためにも、家に帰ってシャワーを浴びて、服を着替えてさっぱりしてから行こうと思ったが、そんな余裕は、すでになかった。
昨日、スタンドで見かけた相手に早く会いたい!
地下鉄を乗り継いで、昨日立ち寄ったガソリンスタンドに向かった。
遅い時間にも関わらず、スタンドはにぎわっていた。
……まいったな……。
スタンドの業務は、終わりそうにない。
仕事が終ってから直行したので、俺は夕飯を食べていない。
空腹と戦いながら俺はスタンドの隅の目立たない所で、昨夜偶然見かけた店員を探していた。
俺の探している店員は見つからない。
スタンドの裏口らしき所を見つけた俺は、その場所に行った。
「お疲れさ~ん!」
聞き覚えのある声が聞こえ、俺は顔を上げた。
自分でも、緊張しているのがよくわかる。
店員は裏口から出てきて、俺と鉢合わせをした。
その店員を見た時俺は、金縛りにあったように動けなかった。
相手も、同じように固まったまま俺をみつめていた。
……間違いない……。
姿は多少変わっていたが、数年前の記憶を呼び起こすなんて、たやすかった。
その男は、俺の名前を呼んだ……と言っても、当時呼ばれていた名前で俺を呼んだ。
「ボーズ……」
「……アッシー」
そこだけ、時間が止まったような気がした。




