Monster1
「おい!近くに居るみたいだぞ」
「本当にいんのか?」
「ああ。情報が確かだとな」
「バケモンなんて信じれねぇぞ俺は」
「お?ビビッてんのか?」
「ビビッてねぇーし。てか本当にいるんだったら武器とかあったほうがいいんじゃねぇーか?」
「もってきたぞ。バール」
「まあいいんじゃね」
「ほら行こうぜ」
「まあここ廃墟だからな不気味だよな」
「・・・」
「俺はビビッてねぇけどな」
「・・・」
「やっぱいねぇーかもなバケモン」
「・・・」
「なあさっきから無視すんなって…」
うしろを振り向く
「え?」
「ムシャムシャ…」
は?なんだこれ…夢なのか?だって目の前であいつが食われているんだから。バケモンに
「はあはあ…」
スタスタ
静かにだ。あのバケモンに気付かれないようにだ…
メタァ
「え?なんだこれ?」
「は!?よ…よだれ?」
上を向く
「グシャバー」
「うあ!」
「く…来んな!来るなって」
「シャガー」
タッタッタッタ…
逃げろ!逃げろ!食われる!本能的に理解できるこいつはやばいやつだ
映画などの映像のもんじゃなくてガチのやつなんだと
「うわ…痛てててて…転んじまった」
「シャビー」
なにッ!今転んだのは石ころなんかじゃない。さっき食っていたバケモンだ
そうだバケモンは2匹いたんだった。今この状況、直感的に死を理解した
「シャビー」
「うわぁあああ」
グシャリ
俺は知ってはいけないものに遭遇したのかもしれない。開けてはいけないパンドラの箱のようなものに
「うぁあああ」
「ムシャムシャ…」
「ぐぁあああああ。た…ダスゲテ」
「シャバー」
「ぐあああああああああ」
タラタラ…
「こちらC班。敵はどこにいる?」
「そこの廃墟だ。敵は2匹。カニタイプとダンゴムシタイプの2匹だ。」
「っち!面倒なやつだ」
「っふ!そういうと思って給料は倍にしといたぞ」
「当然だな」
キキィー
ドン!
「みんな出るぞ」
「ひと稼ぎしますかね」
「ふわー」
「もっとゲームしたかった…」
「ガタガタうるせぇな行くぞ」
「さっき聞いてたな。敵は2匹」
「了解」
「さっさと行って稼ぎましょうよ」
「そうだな」
「見つけ次第俺に報告しろ。いいな?集中砲火して一気に消すぞ」
「おっけーリーダー」
タッタッタッタ…
「ん?なんだこれ?気持ち悪いな」
「リーダー!そんなもん見てないで早くいきましょう」
「敵はレーダーによると近くいるので警戒しましょう」
「ああ」
は!?さっき気持ち悪いと言ったものは…
ありゃあ、人間の手だ。ずいぶん気持ち悪いな…
「?」
「よけろ!」
「え?あ!はい」
「ブシャー」
「出たぞカニタイプのやつだ」
「あいつが今やったのは遠距離攻撃の水のブレスだ」
「そうですね。気を付けましょう」
「こちらリーダー。カニのやつがいたぞ」
「了解。近いんですぐきます」
「おう」
「どうします?2人で」
「そんなこと考えている暇ないだろ。とっとと撃て」
「了解」
ドン!ドン!
「ギャブシャー」
「効いている気がするが…倒れないよね」
「ごちゃごちゃうるせぇなどんどん撃つぞ」
ドン!ドン!ドン!ドン!
「おい!効いてねぇんじゃないっすか」
「だったら火炎放射器持ってるやつ待つしかないだろうが」
「ですよね」
「時間稼ぐぞ」
「どうやってですか?」
「撃てばいいんだろーが」
「あ。はい」
ドン!ドン!ドン!
「お待たせしましたー」
「おい!早く燃やすぞ」
「了解です」
ボォワァー
「グリャギハーー----」
ボォワァー
「もっと燃やすぞ!火力上げろ」
「はい」
ボォォオオオー
「グリャギハァー-----」
「よし。まず1匹だな。もう1匹はどこにいるんだ」
「反応は向こうからです。・・・」
「いやこっちに来てます」
「準備しろよ。いいな?」
「はい。了解しました」
「ジャビー」
「行くぞ!燃やせぇ!」
「は…はい!」
ボォォオオオー
「ジャジャビー」
「よし。終わったな」
「一人当たりの手取りは…」
「200万だな」
「200万か…まだまだだな」
「そうだなまだまだだな…」
「ふーんじゃあ200万だと。そうだな…200万の9.5割は残しておきたいから…」
「回転寿司いくか」
「なんだ1人で行くのか?俺っちも連れてってよ」
「いやだよ。1人で行くから」
「っち釣れないな」
「おいお前ら!早く帰るぞ」
「ウッス!」
「じゃあ早く車乗れ」
「はあはあ」
「どうしたんすか?」
「いやなんでも…」
「そうすか。ならいいっす」
「ゲームしたいよ…」
「俺は麻雀かな…あ!将棋もいいな」
「なにしようかな」
「お前らガチャガチャうるさいな。もうちょい静かにできないのか?」
「はい…」
「緊急です。敵が出てきました」
「またかよ。他当たってくれ」
「A班とB班にも掛け合いましたが無理ということで…」
「あのなあ。こっちは疲労が溜まってんだよ。2匹倒したんだぞ」
「ではD班に掛け合ってみます」
「そういうことだ。それに俺だって酒でも飲んで休みたいんだ。いいな?」
「連絡なら明日以降にしてくれ」
「はい。わかりました」
「あとなあそろそろバケモンの説明くらいしてくれよ」
「それはできません」
「なんでだ」
「上司の命令なので」
「ッチ!めんどくせぇ」
「ということなので失礼します」
「・・・」
「ッチ!」
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