表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/103

記録15 神殺しの機械

アイの戦闘がついに・・・!

雨が止んだ。ロークが会長室に足を踏み入れた時、1階ではアイとファルクナスが対峙していた。


《女か?》

仮面をつけた長髪の影を見て、一人が呟く。


しかし、その声は警戒と侮蔑が交じり合った不明瞭なものだった。


《油断するな》

隊長の低い声が隊内通信を通じて響く。


ファルクナスは精鋭部隊であり、ここで足を掬われることは許されない。彼らは迅速に包囲網を構築し、数秒後にはアイを完全に取り囲んでいた。


静寂。


しかし、ただの沈黙ではない。獲物を狩る直前の捕食者のような緊張感。


白い煙が、アイの周囲を舞う。ファルクナス部隊はじりじりと距離を詰めるが、その時——


Voooooooo……

アイの心臓部にある核融合炉が呻るように稼働した。


薄紫色の光が彼女の全身を、血管を駆け巡り、人工筋繊維が淡く輝く。その瞬間、隊員たちの神経が一斉に逆立った。


《何だ、こいつ……!?》

誰かが呟く。


しかし、その答えを出す暇もなく——戦闘は終わった。





アイはすでに動いていた。

最初の標的の首を掴み、片手で握り潰す。骨が砕け、肉が裂ける鈍い音が響く。

次の瞬間、足元にいた二人の兵士が、視界から消えた。


否、正しくは()()()()()


アイの蹴りが直撃した兵士は、内臓ごと破裂し、壁に肉片を撒き散らしながら崩れ落ちる。


《撃て!!!》

隊長が叫ぶ。


同時に、十数挺の銃口が一斉に閃光を走らせる。

しかし、弾丸はアイに届くことはなかった。

銃撃が始まる直前、アイの脚が地面を踏み砕いた。

超高出力の推進力を生み出し、一瞬でファルクナス部隊の間を駆け抜ける。

銃弾の嵐は、彼女がいたはずの空間を虚しく貫いた。


《何だこいつ……何だ……!?》


背後に回り込まれた兵士が、首を抉られ崩れ落ちる。

アイは迷いなく動く。狙うのは急所のみ。殺すための無駄のない軌道。


——処理。


一人の腕を引き千切る。次の瞬間、その腕ごと兵士の胸に突き刺す。


——処理。


銃を構えた兵士の背後に回り込み、その頭を掴み、地面に叩きつける。頭蓋が砕け、脳漿が飛び散る。


——処理。


隊長が必死に後退しながら指揮を取ろうとする。しかし、その口が何かを叫ぶ前に、アイの膝蹴りが腹部を貫いた。


《——っ!!!》


肋骨が粉々に砕け、内臓が逆流する。隊長の身体が折れ曲がり、次の瞬間、アイの片手がその頭部を鷲掴みにした。



《お、お前は……何なんだ……?》

隊長の声が震える。


アイは答えない。ただ、指に力を込める。


——処理。


頭部が握力に耐えきれず破裂する。

血飛沫が舞い、最後の兵士が絶命した。


戦場に静寂が戻った。


アイのスーツに一滴の血が落ちた。彼女はそれを一瞥し、無感情に拭い取る。

周囲には、肉片と血の池が広がっていた。


アイは静かに手をかざすと、次の瞬間、ファルクナス部隊の遺体が一斉に燃え上がった。


「処理完了」


それは戦闘ではなく、ただの"削除"だった。

彼女の中には、何の感慨も、何の迷いもない。


——人ではないのだから。


アイはゆっくりと歩き出した。

エリュシオン・パレスの更なる混沌へと向かうために。

アイとファルクナス部隊の戦闘、圧倒的なパワー!

皆さんにお見せすることが出来たでしょうか?

拙作は「R15指定」しております、不快な気分になった方が見えましたら申し訳ございません。

リアリティと今後のため、アイの冷酷な一面を目に焼き付けていただきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ