鼻騒動
自分の鼻に虫が入るというハプニングと、漫画に出てくる少女の小さい鼻について考えていたら思いついたネタ。
久々にストーリーとはほとんど関わらないネタ小説を書いたよ。色々と詰め込みすぎて膨大な字数になったが・・・。
世界が何だかんだありながらも平和を保っていた頃、オーストリアの音速マン宅でとんでもないことが起ころうとしていた。
マリー「グーグー・・・(眠」
音速マンの娘・マリーは自分の部屋でスヤスヤと眠っていた。
すると・・・。
蚊「ぷ〜ん」
蚊がマリーの血を吸うために顔の近くにやってきたのだ。
ところが・・・。
マリー「スゥウウウウ(眠」
蚊「!!!」
スポッ・・・
マリーが鼻で深呼吸をすると、鼻の下にいた蚊が鼻の穴へと吸い込まれてしまった!!
マリー「うっ・・・。なんか、鼻の穴に虫みたいなのが入ったみたい・・・」
マリーは慌てて鼻の穴に入った蚊を取ろうと鼻に指を突っ込もうとした!
しかし・・・。
マリー「あ・・・あれ?鼻の穴に指が・・・入らない!!」
なんと、鼻の穴が小さすぎて指が入らなかったのだ!マリーは青ざめた!
マリー「これはヤバいって!!鼻に入った虫が取れないって!鼻の穴でボウフラ沸いたら死ねるわ!!!」
マリーはネットで鼻の穴に入った虫の取り方を調べた!
マリー「なになに?コショウでくしゃみしたら取れた?よし、試してみよう」
マリーは急いでキッチンへと向かった。
シェフ「ん?どうしたでゲスか?」
マリー「コショウをちょうだい!」
シェフ「もしかして・・・コショウ使ってクシャミするとか、そんなギャグみたいなことをするつもりでゲスか?」
マリー「当たり前じゃん!それ以外に何があるっていうの!?」
シェフ「一国一城の王女にもギャグが言えるんでゲスな!ゲースゲスゲス!!」
マリー「いちいちうるさいんだよ、この山賊料理人が!!!」
マリーは調理台に置いてあったコショウをシェフのでかい鼻の穴にぶち込んだ!!
シェフ「ぐ、ぐわひひ!!びぇくしょん!!!びぇくしょん!!!」
マリー「アンタみたいなキモメンは鼻の穴がでかくていいわね。あたしみたいな美少女は鼻が小さいから鼻の穴も小さいのよ・・・。目はでかいけど。
昨日なんか、クラスメートのブスに『鼻どこにあるの?(笑)』って言われたし」
マリーは自虐的な言葉を吐き捨てると、自分の部屋へと戻った。
マリー「さてと、これでクシャミをすることができるわ!」
マリーは部屋の中でコショウを振り撒いた!しかし、クシャミは出なかった!
マリー「あれ?クシャミがでない・・・。そのかわり、大きな眼にコショウが入ってメッチャ痛いし!!ぎゃわぁ!!!涙が止まらない!!」
鼻があまりにも小さかったため、コショウが鼻の穴に入らなかったのだ。
そのかわり、大きな眼は犠牲になったのだ。鼻を刺激するはずのコショウの犠牲にな・・・。
マリー「仕方ない、他の方法を探すか・・・」
マリーは再びネットで鼻から虫を取る方法を調べ始めた・・・。
マリー「フムフム、無理して鼻から虫を取ろうとすると逆に奥まで入ってしまうのか・・・。なに、虫が入ってないほうの鼻をふさいで、虫が入っているほうの鼻で一気に鼻息を出すのか・・・。鼻に水が入った時の対処法と同じね。でも、これならできるわ!!」
マリーはさっそく試してみた!
マリー「フンッ!フンッ!」
マリーは必死に鼻息をしようとした!が、虫が鼻の穴に詰まっているのか、鼻息が出せなかった!!
マリー「ヤバッ・・・。完全に鼻の穴に虫が詰まってる・・・。どうしよう、もう二度と取れないんだ・・・」
マリーはとうとう泣き出してしまった!すると音速マンが娘の泣き声を聞いて駆け付けた!
音速マン「どうした!お腹が減って力がでないのか?それならパパの喰っていたあんパンを喰うがいい」
マリー「お腹は減ってないよ・・・。ついさっき食べたばかりだもん」
音速マン「そういや、お前の部屋がコショウまみれだが、誰かにイタズラされたのか?」
マリー「こ、これは・・・」
音速マン「言わずともわかる!きっと、マリー・アントワネットとルイ16世の仕業だな。きっとそうだよ」
マリー「いや・・・あのオジヤンオバヤンは関係ないけど・・・」
音速マン「とりあえず、そのコショウを貸せ」
音速マンはコショウを借りると、すぐさまマリー・アントワネットの部屋へと突入した!
アントワネット「あら、どうなさいましたの?」
音速マン「この穀潰し言い訳女ーーー!!これでも喰らいやがれ!!!」
音速マンは部屋中にコショウをばら撒いた!
アントワネット「ギャーーー!!!眼が・・・眼が痛いーーー!!燃えるように熱いーーー!!!」
アントワネットは泣きじゃくりながら部屋で暴れまくった!
音速マン「ははは!愉快!痛快!!ちなみに俺は特殊ヘルメット装着してるから大丈夫!!」
音速マンは笑いながら部屋を出ると、次はルイ16世の部屋へ入った!
音速マン「うわっ!くさっ!!」
ルイ16世の部屋は萌えフィギュアとゴミにまみれていた!さらに中央にはゴミの山がそびえ立ち、ルイ16世はその上に乗りながらゲームをやっていた・・・。
ルイ16世「あっ、負けつった・・・」
音速マン「お前・・・もっかいギロチンで首斬られたいか?」
ルイ16世「あんな痛い思いはもうしたくないよ!これからは平穏に暮らすんだ!!」
ルイ16世は現世へ蘇って嫁の兄の子孫・音速マン宅で居候するようになってから、急速にキモオタ化していた・・・。
音速マン「この人形、どこで買った!?アキバか??」
ルイ16世「違う、フランスで買ってきた。今のフランスは日本の漫画とかも売ってて便利になったよね」
音速マン「アーサーもピザマンもそんなこと言ってなかったぞ??」
ルイ16世「そうそう、この国の国家予算でピザマンから冷凍ピザを1万ユーロ分購入したんだ。もちろん、君達にはあげないよ!ブヒャヒャ」
音速マン「はあっ!?自分が喰うためのもんに1万ユーロ!?一家族に一枚無料で配れよ!」
ルイ16世「娘のパンツをくれたら考えておいてやる!」
音速マン「なにを!?こんのクソピザキモデブスブタロリエロオタがーーー!!!これでも食らえ!!!」
音速マンはコショウをルイ16世の顔面にぶちまけた!しかし、ルイ16世はクシャミをするどころか、そのコショウをピザにかけて食べはじめた!
ルイ16世「うはぁ、ピリ辛!うんまぁーい☆」
音速マン「はあっ!?ナポリを見て死ねよ!」
ルイ16世「はぁはぁ・・・ナポリタン喰いたい」
音速マン「俺はカルボナーラが好きだ、バカヤロー!!!」
音速マンは呆れてルイ16世の部屋から出た。すると、待ち受けていた家臣に叱られた!
ラムカル「音速マン様、いけませんよ!!マリー様をのさばらせるのは!」
音速マン「あいつがコショウ持って泣いていたから・・・ついついコショウでイタズラしたくなっただけだ」
ガルドレ「ああ、あれは鼻の穴に入った虫を取るためにクシャミしようとして使ったみたいですよ」
音速マン「鼻の穴に虫?どんな虫が入ったんだ?モンゴリアンデスワームか??」
ラムカル「少なくともそれはないでしょう。それがありならゴキブリやダンゴムシのほうがもっとありでしょう」
ガルドレ「あんなゴマ粒みたいに小さな鼻にぶっとい芋虫が入るなんて不可能に近い不可能ですよ」
音速マン「今時の小娘は眼が大きく、口や鼻が小さい奴が多いからな・・・。ルイ16世の持っていたフィギュアや漫画の美少女もそんな感じの顔だった。
しっかし、あれを見るたびに『グレイタイプ宇宙人か、てめーわ』って、ツッコミをいれたくなるわ」
ラムカル「一昔前はちゃんとした口や鼻だったんですけどね・・・。眼もキラキラ輝いていた」
ガルドレ「時代ですよ・・・時代」
音速マン「男の娘とかも・・・時代か。今時の少年は男なのか女なのかわからない奴が増えたしな・・・。ディスティニーや音場未來は女装するみたいだし」
ラムカル「言っておきますけど、私の場合は男装ですよ?昔は男装の麗人が流行ったから今度は女装の変人のターンなんでしょうか?」
ガルドレ「さっきから気になってることですが、最初の話とだいぶ逸れてませんか?」
音速マン「そうだ、マリーの鼻の話をしていたんだ!」
音速マンはすぐさまマリーの元へと向かった!
マリー「パパ・・・助けてよ・・・」
マリーは泣きじゃくり、鼻からは鼻水が垂れていた・・・。が、それは片方の鼻だけだった・・・。
音速マン「鼻水が出ていないほうに虫が詰まってるんだな?」
マリー「う゛ん・・・」
音速マン「よし!今からパパが虫を取ってやるから鼻を見せてみろ!」
マリー「はい・・・」
マリーは音速マンに鼻を見せた!
音速マン「・・・」
マリー「・・・どしたの??」
音速マン「マリーの鼻がどこにあるのかわからない・・・」
マリー「・・・へ?」
音速マン「マリーの鼻・・・小さすぎてよく見えないんだが」
なんとマリーの鼻は小さすぎて、46歳のオッサン・音速マンにはよく見えなかった!
マリー「ここよここ!ここにあるの!!」
マリーは必死に指で鼻の場所を教えた!
音速マン「おっ、そんなところにあったのか。今まで意識してなかったから気づかなかった。にしても、そんな小さな鼻で呼吸できるのか?」
マリー「そんなことはどうでもいいから早く虫を取ってよーーー!」
音速マンはさっそく鼻の穴に入った虫を取りにかかった!すると、いきなり壁に激突した!!
音速マン「鼻の穴が・・・見えない・・・」
マリー「え゛っ・・・!?」
音速マン「鼻は見つけたけど・・・鼻の穴が見当たんないんだよ!!」
マリー「嘘でしょ!?こんなときになにギャグ言ってるのよ!!??」
呆れたマリーは鼻の穴がわかりやすいように指を当てた。
マリー「ここよ、ここ」
音速マン「あっ、確かにあった・・・って、なんじゃその鼻の穴は!?小さすぎだろ!!呼吸できるのかよ??」
マリー「一応、できるわ・・・。鼻がない奴よりは・・・」
マリーは涙目で答えた。
音速マン「悪いな、傷つけるようなこといって・・・。では、ピンセットで虫を取ろう」
音速マンは持っていたピンセットをマリーの鼻の穴に突っ込んだ。すると、マリーの鼻に激痛が走った!
マリー「ぎゃわーーー!!痛ーーーい!!!」
音速マン「我慢しろ。今すぐ取ってやるから!」
マリー「これ以上奥にピンセットを入れられたら、鼻血が出るだけじゃすまないわ!」
マリーはそう泣き叫ぶと、ピンセットを弾き飛ばした!弾き飛んだピンセットはガルドレの胸を貫いた!
ガルドレ「ぎょわーーー!!」
ラムカル「ガルドレ・・・逝くな!!私を置いて勝手に死ぬなーーー!!!」
ガルドレの死ぬ死なないで大騒ぎしているラムカルがうっとうしくなった音速マンはキレた!
音速マン「うるせぇバカップル共だ。刺さった部分に絆創膏貼れば治るだろ」
ラムカル「そうか、その手があったか!ガルドレ、待っていろ!!今すぐ絆創膏を取ってきてやる!!」
ガルドレ「死ーーーん」
ラムカルが絆創膏を取りに行った後もなお、音速マンはマリーの鼻の穴の虫を取るのにてんやわんやしていた・・・。
音速マン「くっそーーー、針金でも使わないと取れないか?」
マリー「針金か・・・ちょっと怖いな」
アントワネット「針金が怖いのなら、クリップを使えばいいじゃない」
音速マン「クリップ・・・か。確かにそうだな」
音速マンはすぐさまクリップを取りに向かった!
マリー「助言をありがとう、クソババア」
アントワネット「どういたしまして、極小鼻娘」
音速マン「取ってきたぞ!」
音速マンが持ってきたのはクリップはクリップでもゼムクリップだった・・・。
マリー「は?」
音速マン「これで鼻を挟めば虫が出てくるかも」
音速マンはマリーの鼻をゼムクリップで挟んだ。マリーはまたもや痛ましい悲鳴をあげた!
マリー「うぎゃあーーー!!!鼻がもげるーーー!!!」
アントワネット「この小娘ムカつくから容赦なく虐待しなさい」
音速マン「虐待なんかしてねーよ、この巨大目玉生命体」
音速マンはアントワネットの大きく見開いた眼に催涙スプレーをかけた!
アントワネット「げぎゃあああーーー!!!眼があーーー!!鼻がぁーーー!!!」
アントワネットは絶叫しながら外にある噴水の中へ飛び込んだ!
音速マン「ったく・・・。俺の先祖の親兄弟ははイカれた奴らばっかだな。・・・催涙スプレーか・・・。いいことを思いついたぞ!」
マリー「パパ・・・まさか・・・」
音速マン「そのまさかだよ!」
音速マンはそう叫ぶと、愛娘の顔面めがけて催涙スプレーをぶっかけた!
マリー「うぎゃーーー!!!眼があーーー!!!鼻があーーー!!!」
音速マン「おっ!コショウが効かなかったはずの娘の鼻が催涙スプレーに反応したか!!これならいけるぞ!!!」
マリーはしばらく悶絶していたが、鼻から虫は出てこなかった・・・。
マリー「ひどいよパパ!なんであたしにこんな虐待するの!?」
音速マン「可愛い可愛い娘の鼻の穴でガガンボかゲジゲジかカマドウマかゴキブリが繁殖したら嫌だからだ!お前の鼻から虫が大量に出てきたら俺が不快になる」
マリー「パパ・・・。あたしのことを想っていたんだね」
マリーは改めて父親が好きになった。
音速マン「ところで、ラムカルはどこだ?」
音速マンがそういっていると、ラムカルが現れた!
ラムカル「絆創膏はなかったけど、ガムテープはあった!」
ガルドレ「・・・」
ラムカル「胸にできた傷をガムテープでふさぐぞ!・・・って、おい!!喜べよ!」
ガルドレ「・・・」
ラムカル「すでに手遅れだったか。ならば、私もお前の元へ逝こう」
ラムカルはそういうと、ドスで切腹した。
音速マン「ふん、あの世で二人仲良く結ばれてろや」
すると、ガルドレがいきなり起き上がった!
ガルドレ「ふぁあ〜、よく寝た〜」
音速マン「ガルドレ、お前寝てただけかい!」
ガルドレ「あれ?ラムカル、腹からケチャップが出てるよ?絆創膏で応急処置待ってて!」
音速マン「バカ過ぎ・・・。なんで俺は部下に恵まれないんだ。可愛そうな俺・・・」
マリー「いいから、早く鼻の虫を取ってよ!」
音速マン「鼻の虫を取る前に・・・腹の虫を成敗せねばならぬ!」
音速マンはそういうと、食堂へと向かった!
音速マン「おい!メガステーキ焼き加減レアをくれ!!」
しかし返事はなかった!
音速マン「なにシカトしてんだ、逆らうと二刀流でギロチンすっぞ?」
ルイ16世「ギロチンは・・・もう沢山☆」
なんと、食堂でルイ16世が冷凍ピザを温めずに喰っていた!!!
音速マン「お前、なにピザ喰ってんだよーーー!!しかも凍ったままで!!」
ルイ16世「だって温めるのに時間がかかるし、温めている間の時間が無駄になる。だから、このまま喰ったほうがいいんだよ」
音速マン「デブは凍ったピザをも喰らうのか?・・・そうだ、お前なら美少女のメカニズムについて知っているはずだ」
ルイ16世「僕ちゃんはそういう系ならなんでも知ってるお」
音速マン「では、恐ろしく小さい鼻の穴に入った虫を取るにはどうしたらいい?
ルイ16世「ぶっ!マニアックだな、音速マンは。そんなの僕ちゃんの知ったこっちゃないっちゃ☆」
音速マン「なーんにも知ってねーぢゃねーか!!この無能豚ーーー!!!」
音速マンは木刀でルイ16世の首をぶん殴った!
ルイ16世「ぶぎゃああああ!!!」
音速マン「そういや、シェフやメイドの姿が見当たらないが・・・」
ルイ16世「ああ、あいつらなら全員有休とって帰ったお。メイドをこき使えなくて僕ちゃん死にそう」
音速マン「ならばすぐ死ねば?死にたくなかったら、仕事しろ」
ルイ16世「僕ちゃんが働かないと国家はとんでもないことになる。しかし働くとさらに国家はとんでもないことになる。つまり、僕ちゃんみたいな人間は政治に関わらずにニート生活していたほうが市民は幸せなのら〜」
音速マン「そうだな・・・。夫婦そろって他人のスネかじって生活していたほうがお互いに幸せかもな・・・」
音速マンは呆れながら食堂を後にした。
マリー「ごはん、食べれた?」
音速マン「豚がいたり、シェフが帰っちゃったりしていたから食えなかった」
マリー「パパ、ひとまず家から出て、お友達に救援するしかないよ」
音速マン「そうだな。それが一番の得策だな」
音速マンは娘を連れて家から出ると、ヨーロッパにいる仲間達を呼び寄せた。
アーサー「音速マン、いったい何があったんだ?」
赤マント「久々に俺、参上!!」
ピザマン「ルイ16世、ピザに不自由してないか?」
破壊王「お宝くれれば協力してやるが」
闇王「久々に日の目を見るな。いろんな意味で」
闇江「兄さんが出るんだから私も出なきゃ」
ヘルシング・マン「イギリスの・・・。いや、マン島の代表として馳せ参じた」
ダイノ「昔は世界中を支配していたが、今はアルプスに住んでるから来た」
ラグリアス「どこや、どこにおるんや!?哀れな子羊ちゃんは!?」
アーサー「お前は、ロシア代表・・・か?」
赤マント「ラグリアスって、そんなキャラだったっけ?」
ラグリアス「なんでこないなったのかは俺にも理解できへん」
オクト「コンピューターが弾き出したデータによると、人間の心の代わりになっていたニコライ一家を吐き出したがために人格が崩壊して妖魔の心がむき出しになってしまったみたいですじゃ(スペイン出身」
ラグリアス「なに言うとんのや、このタコオヤジは!?」
音速マン「君達をここへ呼び寄せたのには訳がある。娘のマリーの鼻の穴に入った虫を取ってほしいんだ」
すると、場の空気が凍った・・・。
赤マント「虫なだけに無視か?」
アーサー「無視はしてないな。言葉を失っただけ」
破壊王「鼻の穴に虫・・・。そんな小さな鼻に虫なんか入るもんか!」
音速マン「それが入っちゃったから大騒ぎしてるんだろーが!!」
アーサー「おい!今は争っている場合ではないだろ!今はこの娘の鼻から虫を取り出すことに集中するんだ!!」
赤マント「じゃあ、まずはコショウでくしゃみさせよう」
音速マン「それやった」
闇江「ではピンセットで取り出せば?」
音速マン「それもやった」
破壊王「じゃあよ、鼻をぶった切ったら?」
破壊王はタブー中のタブー発言をした!一同は無言になった!!
闇王「その発想はあったが・・・本人の前で・・・言うことでは・・・ないな・・・」
マリー「ううっ・・・(涙目」
破壊王「いや、冗談だよマリーちゃん!!」
マリー「冗談だろうと、あたしに近寄らないで!!!」
マリーは近づいてきた破壊王にかかと落としをぶちかました!破壊王は戦闘不能に陥った!
ピザマン「そういえば、俺から買った冷凍ピザはどうした?」
音速マン「ついさっきルイ16世とか言う豚が温めないで喰っていたが大丈夫か?」
ピザマン「温めないでそのまま喰う・・・。冷やしピザか!いいアイデアだな!!さっそくピザ屋ロミ&ジェリに報告だ!」
ピザマンはどこからかケータイを取り出すと、メールをうちはじめた!
アーサー「そういやピザマンは鼻がサラミでできてるけどどうやって鼻呼吸してるんだ?」
赤マント「実はあのサラミの下に本当の鼻があって、息苦しい時にサラミの鼻を取るらしい」
アーサー「この状況で鼻を取る話はやめろ!!」
そんな話をしていると、ピザマンがいきなりサラミの鼻を取った!
ピザマン「よくわかったな、俺に本当の鼻があることを!」
ピザマンの本当の鼻はよく見るとコーンだった!
赤マント「こーんなはずでは・・・!」
アーサー「わざとらしいぞ、お前!?」
音速マン「あのさ、マジで鼻の虫を取る方法を知っている奴はいないのか?」
闇江「たしか、破壊王の婚約者・いやし姫の父親であるタングステンならなんとかしてくれるかもよ?」
音速マン「それを早くいえよ!馬鹿の恋人!!」
アーサー「馬鹿の恋人ってどういう意味だよ!?」
音速マン「間違えた!馬鹿で変人の恋人だった!」
アーサー「悪口が悪化してるし!!」
音速マン「とりあえず、娘を連れてタングステンのいるカナダへ向かう!!お前らは勝手に帰っていいぞ!!!」
音速マンはそういうと、娘を連れてマッハスピードでカナダへと向かった!
ピザマン「まぁ、ぶっちゃけ言うととっくに帰っちゃってる奴もいたりするよな・・・」
ピザマンがそういいながら振り向くと、みんな帰ったのか、誰もいなかった!
ピザマン「俺をおいて帰るなーーー!!!」
一方、音速マンはカナダにあるタングステンの病院の前にいた!
音速マン「久々に娘をおぶって海の上を走ったよ」
マリー「それはともかく、この病院なら・・・あたしの鼻の虫を取ってくれる・・・よね?」
音速マン「とりあえず入ろう」
音速マン父娘は病院内へ入った!中は真っ暗で、不気味な標本などが並んでいた!
音速マン「あっ、単眼症の胎児に無脳児の胎児のホルマリン漬けだ。俺が通っていた大学にはもっとすごい標本が・・・」
マリー「そんな不気味な話はいいから早くタングステンさんに会おうよ」
タングステン「我はここにいるぞ」
タングステンは音をたてずにいきなり背後から現れた!
マリー「うわっ!(驚」
音速マン「どわっはははあーーー!!!わぁーはぁーお!!!!(絶叫」
タングステン「まぁ、そう驚きなさるな。特にそこの変人・・・ではなく、御仁」
音速マン「なんだよ!わざと大袈裟に驚いただけじゃないか!!」
タングステン「ヌシではない。そこにおる鼻が驚くほど小さい娘のほうだ!」
マリー「なによ、それ!」
タングステン「まあ、そう怒りなさんな。まず、診察室へくるがよい」
タングステンはそういうと、車椅子で爆走しながら診察室へと向かった!
音速マン「こらー!!廊下は静かにあるけーーー!!!」
音速マンはそう叫ぶと、タングステンを叱りるために全速力で走って行った!
マリー「ああん、パパも変態医師も置いてかないでよ〜!」
マリーは早歩きで二人を追いかけた!
このあと、タングステンが車椅子から転倒してチョッパーみたいな生き物のホルマリン漬けに激突したり、音速マンが医療用の麻薬がある部屋の壁を突き破ったり、マリーが病院内の自販機でジュース飲んだりしたが、なんとか診察室へたどり着いた!
タングステン「ゼエゼエ・・・。こんなに疲れる患者は見たことない!」
音速マン「お前、自分から逃げ出しておきながら病院内でさ迷うって・・・。いろんな意味で大丈夫か?」
マリー「はぁ・・・。バカバカしくて鼻の虫を忘れちゃいそう」
タングステン「そうだそうだ。ヌシの鼻の虫を取るんだったな!」
音速マン「そういやなんで、この病院に予約してないのに患者の状況を知ってるんだ?」
タングステン「娘が、『破壊王のケータイを調べたら、【マリーの鼻に虫が入ったから何とかしてほしい】みたいなメールがあった』と、大爆笑しながら話してくれたぞ」
音速マン「いろんな意味でツッコミ所満載だな」
タングステン「ツッコミ所があるのはヌシの娘のほうだ!最近の小娘にも言えることだが、なんだその大きな眼は!?脳を圧迫するのではないか?そして、鼻はおぞましいほど小さいな!口も小さすぎる!!そんな口でまともに食事できるのか??」
マリー「眼がでかいほうが見える範囲が広いし、鼻が小さいと花粉や嫌な臭いがあまり入ってこないし、口にいたっては食事するときだけでかくなるもん!」
タングステン「花粉が入らぬような鼻になぜ虫が入るんだ!?」
マリー「そ・・・それは・・・」
音速マン「運が悪かったんだよ・・・娘は」
タングステン「そうか・・・。小さな鼻に虫が入ったのは運が悪かったから・・・か。ならばそれでもよかろう・・・」
音速マン「もうどうでもいい話はいいから娘の鼻から虫を取ってくれ!頼む・・・!!」
タングステン「残念ながら我ではどうすることもできぬ。このように小さな鼻に虫が入ったという話など聞いたことがないから対処法も知らぬ。だが、これを何とか出来る者がいるやもしれん」
音速マン「娘の鼻から虫を取ることができる者!?ぜひ教えてくれ!」
タングステン「その者とは、どんなに小さな錠前でも針金だけで開けてしまうような器用な腕を持つ者だ!」
音速マン「つまり・・・ピッキングのプロ?」
タングステン「そういえば、ヌシの家には蘇ったマリーアントワネットとルイ16世がいると聞く。確か、あの二人にはルイ・シャルルという息子がおったはず。あやつならできるであろう」
音速マン「どういう意味だ?」
タングステン「ルイ・シャルルはろくにおもちゃを買い与えられなかったので、父親の作った錠前を針金で開けるという遊びをしていた。それを知った父・ルイ16世は難解な錠前を作ってはシャルルに与えては、ことごとく開けられてしまったらしい。その中には恐ろしく小さな錠前もあったという・・・」
音速マン「ルイ16世が錠前に凝っていたのは知っていたが、その息子がピッキングのプロだとは知らなかった・・・」
タングステン「だから、シャルルに頼み込めば鼻から虫を取り出せるやもしれんぞ?」
音速マン「頼み込むって言っても、そいつどこにいるか知らないし」
タングステン「なぬっ?両親とはいなかったのか??」
音速マン「少なくとも、あの二人は子供を連れてはいなかったな?」
タングステン「もしかしたら、生き返っておらぬか、別の場所におるのかもしれん。ひとまず、シャルルの両親であるあのデブとブスの元へ戻れ」
音速マン「ああ!わかったぜ!!じゃあ、いくか!マリー!!!」
音速マンはマリーを連れてオーストリアへと戻っていった!
タングステン「コラアアアア!!!診察料置いていかぬかああああ!!!!」
一方、音速マンの頼み事に呆れて帰ってしまっていた者達は・・・。
アーサー「焼肉うんめえええ!!」
赤マント「音速マン宅の近くに焼肉食べ放題の店があったとはな・・・」
ラグリアス「あん時、音速マンの話がアホくさ思うてそこら辺ぶらついていたら見つけたんや。団体客で来ると割引になるからお前らを呼んだんや!」
ヘルシング・マン「このでかいタン塩、うまいな!」
ピザマン「あっ!それは俺の鼻に付いてるサラミ!!」
闇王「うちの国にも導入しようかな、焼肉食べ放題・・・」
みんなで焼肉喰っていた・・・。
アントワネット「なんか、隣がうるさいわね、ゲップ」
ルイ16世「まったく、現代人はマナーがなっていないよ、プ〜(放屁」
ラムカル「まさかガルドレがここの焼肉屋のオーナーだったとはな・・・」
ガルドレ「子供の頃からの夢だったんだ、焼肉屋」
バカ夫婦とバカップルも焼肉喰っていた・・・。
音速マン「腹減ったーーーい!」
マリー「何もしないのもお腹空くわね」
なんと、バカ父娘も焼肉屋へ入店してきた!
ラグリアス「げえっ!音速マン!!」
アントワネット「あらやだ!こんなみっともないところ見られたくないわ!」
ルイ16世「君の分は僕が責任持って喰うから、先に逃げるんだ!」
ガルドレ「あっ、他の人の分を食べるとなると別料金になってしまうんですが・・・」
ルイ16世「えええ?別にいいじゃんか!ケチ!!」
音速マン「セコいだけなんだよ・・・お前らが」
アントワネット「ぎゃあ!見つかった!!」
ルイ16世「仕方ない!追っ手がきたから逃げるという名目で食い逃げするぞ!!!」
音速マン「国王が平気で食い逃げしようとしている時点でセコいんだよ!」
音速マンは夫婦を店の外へ連れ出した!
マリー「カルビ、ロース、ハラミ、ホルモン、タン塩ちょうだい!」
店員「は・・・はぁ」
娘が焼肉を喰っている頃、音速マンは国王夫妻にシャルルについての情報を聞き出していた!
音速マン「お前らの息子のピッキング能力があれば我が娘の鼻から虫を取り出せるんだ!だから居場所を教えてくれ!!」
アントワネット「居場所って言ったって、私たちですら知らないのよ」
音速マン「一体・・・どういうことだ!?」
アントワネット「シャルルは私が処刑される前に引き離されてしまったわ。だから、どこかで生きながらえたと思うんだけど」
ルイ16世「我が子は絶対に幸せな人生を歩んだと朕は信じてる」
ヘルシング・マン「いや、虚しく死んだよ」
なんと2009年で315歳にもなるヘルシング・マンが現れた!
ヘルシング・マン「あなたのお子さんであるシャルルは虐待された挙げ句、結核になって死んだ・・・。最期に両親を呼び続けながら死んだ・・・。わずか10歳で孤独の中、死んだ・・・」
音速マン「10歳って・・・俺の娘と同じ年齢じゃないか!なんて惨い死に様だ!!」
アントワネット「嘘よ!あんなにかわいかったシャルルがそんな醜く死ぬ訳無い!!」
ルイ16世「余は・・・余は信じぬぞ!!我が子がギロチン処刑よりもひどい死に方をしたなんて信じぬぞ!!」
ヘルシング・マン「ググればわかる」
ルイ16世「うおあああああーーー!!!」
ルイ16世は絶叫し、腰につけていた剣で焼肉屋を真っ二つに叩き斬った!!!
ルイ16世「うわあああああーーー!!(泣」
ガルドレ「み・・・店がーーー!!」
アーサー「ルイ16世・・・つ、つえーーー」
マリー「ドリンクバーとかはないの?」
店員「ただいまドリンクバーは真っ二つになって使えません・・・」
深刻な事態を知ったヨーロッパのメンツは息子の無樣な死に方に涙する国王夫妻をなんとかなだめようとしたが、どうすることもできなかった・・・。
いやし姫「私の癒しの力ですらどうすることもできないとは・・・」
音速マン「そういやお前、娘の鼻に虫が入ったことを笑ったみたいだな?」
いやし姫「なんで知ってるのよ、そんなこと!?」
破壊王「おまえこそ、なんで俺にしか伝えられていない情報を知っている?」
いやし姫「そ・・・それは・・・」
アーサー「そうだ!ラザンってやつに生き返らせてもらえば?あいつのシタールが暴走したから歴史の偉人が蘇ったんだからさ」
赤マント「じゃあ農民は生き返らないのか!?」
アーサー「その気になれば生き返らせるだろ!」
音速マン「確かラザンはカタールのシタール弾き!だったらカタールまで迎えに行くか!」
ラザン「その必要はない」
なんと背後からラザンが現れた!
音速マン「なんだ、もういたのか」
ラザン「もうちょっとは驚けよ・・・」
音速マン「ルイ・シャルルっていう子供を生き返らせてほしいんだが」
アントワネット「四角いハンカチの特許あげるから!お願い・・・!!」
ルイ16世「オプションで15分以上かけてピッキングしないと開けられない錠前をあげるから!!」
ラザン「そなたらの子供の魂はこのシタールに納められている。しかし、問題があるのだ・・・」
音速マン「問題!?どんな問題だ!」
ラザン「シャルルの心臓が我が力を遮る容器に入れられているのだ。我が力は強力だから、たとえ上半身と下半身が地球の正反対に位置していたとしても簡単に癒着して蘇生することができる。しかし、心臓を取り戻さなければ生き返らせることができない。どうしたものか・・・」
音速マン「で、その心臓ってのはどこにあるんだ!?」
ラザン「そいつは・・・ルイ15世が持っている!」
ルイ16世「なに!?祖父ちゃんが!!??」
ラザン「おそらくはシャルルの心臓を利用してマリーアントワネットを我が物にしようとしているのだろう」
アントワネット「私はあんな変態の物にはなりたくない。なぜなら、私はもう16世の物だからよ」
ルイ16世「お・・・お前・・・。こんなキモピザデブオタに成り下がった僕のことを・・・」
アントワネット「ぶっちゃけいうと、フェルセンの物になりたかったんだけどね・・・」
ルイ16「ぶふっ!!」
音速マン「マリーアントワネットよ。お前は『物』ではない、『人』だ。お前は決して歴史に翻弄されるだけの戦略の道具ではないばす・・・だった」
アントワネット「なによ!?『・・・だった』って!?『・・・だ』でいいわよ!」
ピザマン「で、ルイ15世はシャルルの心臓をどこに!?」
ラザン「自分の胸部に埋め込んでいるらしいな。そしてそれを破るには特殊な武器が必要・・・」
音速マン「特殊な武器・・・。それはどんな武器だ?」
ラザン「レオナルド・ダビンチが密かに作り上げた超粒子砲・オメガ砲があれば奴を倒せるだけでなく、特殊な容器に入った心臓をも救出できる」
アーサー「それにしてもお前やけにルイ15世とかオメガ砲とか知ってるな」
ラザン「ネットで調べた」
アーサー「ヲイ・・・」
音速マン「で、オメガ砲はどこにあるんだ?」
ラザン「そこまでは知らん。ってか、ネットにも載ってなかった」
アントワネット「さっきオメガ砲って言ったわね?」
ラザン「ああ、言ったが?」
アントワネット「それ、ベルサイユ宮殿にあるよ?」
ラザン「えええーーー!?どうやって手に入れたの!?」
アントワネット「私の父・フランツ1世がフリーメーソンにいたころに手に入れたのを私がこっそりベルサイユ宮殿に輸送させておいたの」
音速マン「で、どこにあるの?」
アントワネット「宮殿のとある壁に作った扉に保管してあるわ!」
音速マン「では、さっそく取りにいくぞ!!」
音速マンはみんなを背負ってベルサイユ宮殿まで突っ走った!
ラグリアス「食後なんやらかもうちっと遅く走れや!吐きそうや!!」
音速マン「バカヤロー!!俺はまだ何も喰ってねーーー!!!」
文句を言い合っているうちに、ベルサイユ宮殿へ着いた!
アントワネット「懐かしいわねーーー。あの頃と全然変わらないわ!」
ルイ16世「市民に破壊されてるだろうと思っていたが、普通に残っていたな。僕のヘソクリ、残っているといいが・・・」
観光客A「ねえ、あれマリーアントワネットじゃない?」
観光客B「あんなのコスプレでしょ?にしても、本物そっくりなコスプレだね」
観光客C「ところで、隣にいるあのデブは誰?」
観光客D「あれっ?食べるはずだったフランスパンがない・・・?」
アントワネット「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」
観光客B「やっぱり本物だよ!あのマリーアントワネット!!」
ルイ16世「フランスパン、まいうー(喰」
アーサー「パンがなければベルギーワッフル食えーーー!!」
ピザマン「いやいや、イタリアンピザに限る!」
赤マント「とりあえずソーセージ食え!」
みんなが騒いでいるのをよそ目に、音速マンはベルサイユ宮殿へ入った!
音速マン「しかし、この広い宮殿のどこに秘密の壁が?」
音速マンは隅々まで調べ尽くした!しかし、何もわからなかった!
音速マン「なんだよ!何もねーじゃねーか!!」
音速マンは国王夫妻の寝室の壁を蹴った!すると、壁がいきなり動き出した!
音速マン「おおっ!?ここか!?」
音速マンは期待した!しかし、中にあったのは数枚の金貨と錠前だった!
音速マン「なんだ・・・これ?」
ルイ16世「それは僕のヘソクリ!錠前はオプション!!いやぁ、盗られてなくてよかったぁ!!!」
音速マン「俺が探してるのはこんなちっぽけなものじゃねえ!!!」
音速マンはルイ16世の顔面にタイキッキをぶちかました!
ルイ16世「ぶんちーん!!」
音速マン「しっかし、オメガ砲はどこにあるんだ?」
音速マンが大広間で悩んでいると、マリーアントワネットがやってきた!
アントワネット「オメガ砲ならここよ」
彼女はそういうと、自分の足元にむかって追い討ちの極みを発動した!すると、大広間の壁が動き出し、オメガ砲が姿を現した!
音速マン「これが・・・オメガ砲!いやあ、ごっついねえ!!」
音速マンが感心していると、ラグリアスがやってきた!
ラグリアス「大変や!!ルイ15世が襲撃してきたで!あいつ、右半身がごっつ変形してたで!」
音速マン「なに?変形!?」
音速マンが宮殿からでると、右半身が怪物化したルイ15世がいた!胸部にはシャルルの心臓が入った容器が付いていた!
闇王「何してるんだ!?早くオメガ砲を!!」
音速マン「わかってらあ!!」
音速マンはオメガ砲を放った!が、何も起きなかった!!
音速マン「あれ?」
アーサー「どうした?弾切れか!?」
よく見ると、オメガ砲にくぼみがあった!
アントワネット「ああそれね、特定のダイヤモンドを入れないと使えないらしいわ。だから大枚はたいてダイヤを買って試したけど全然合わなかったもん」
ピザマン「それがのちに、とある事件に発展するわけか」
ルイ15世「ガハハハハ!!役立たずだな、そのオメガ砲とやらは!!!そんなガラクタにはホープダイヤでも入れておけばよかろう!」
アントワネット「あんな・・・あんなものがあったから私たちは悲惨な目にあったのよ!」
ルイ15世「ふっ、曾孫のシャルルは我が身に強大な守りの力をもたらすためだけに産まれし存在・・・。言っている意味がわかるかな?」
アーサー「家族を物としか見ていない貴様に負けてたまるかぁーーー!!!」
ラザン「待て!感情に任せて攻撃してはならん!!」
アーサーはルイ15世に向かって斬りかかった!しかし、ルイ15世は聖なる守りでアーサーを弾き飛ばした!
アーサー「ぐぼうぁぁぁ!!!」
ラザン「奴は血族の心臓を二つ持ったことによって強大な守りを手に入れた。生半可な攻撃では吹き飛ばされるだけだ」
アーサー「くっ・・・」
ラザン「音速マン!駄目元でホープダイヤをとってこい!それまでルイ15世は私が食い止める!!」
音速マン「ああ、わかった」
音速マンは大急ぎでホープダイヤを取りに行った!
ルイ15世「フフフ、奴が戻って来るまで食い止められるか?」
ラザン「私は普通の人よりは・・・強いぞ?」
ラザンはルイ15世に攻撃した!なんと、攻撃がルイ15世の体に直撃した!
ルイ15世「バ・・・バカな!?他の連中は一切この体に傷を付けられなかったというのに!!!」
ラザン「だから言っただろ。俺は・・・普通の人よりは強いと!!」
ラザンはそのあともルイ15世に攻撃を続けた!
闇江「すごい!私たちではどうすることもできなかったのに、あの人は一人だけで互角に闘えてる!」
アーサー「あのラザンってやつ、何気にダークラに似ている気がする」
ピザマン「どこがだ?」
アーサー「どんな敵が現れても冷静に戦い、そして動揺しない・・・。そんな姿がダークラと重なった」
赤マント「もしかしたら、ダークラの親戚かなんかだったりして・・・な」
すると、音速マンがホープダイヤを取って戻ってきた!
音速マン「ホープダイヤをオメガ砲にセットして・・・発射!!」
音速マンがオメガ砲を発射すると、ビームはルイ15世を貫き、シャルルの心臓も特殊な容器から解放された!
ルイ15世「いでえよ、おっかあーーー!!!」
ルイ15世はそう叫ぶと、戦闘不能に陥った!
ラザン「これでシャルルを生き返らせることができる!ありがとう音速マン」
音速マン「それはお互い様さ!」
こうしてルイ・シャルルは生き返った!
シャルル「パパ〜、ママ〜!会いたかったよーーー!!(泣」
アントワネット「これからは・・・ずっと・・・一緒だからね(泣」
ルイ16世「さあ、帰ろう!母さんの故郷・オーストリアへと!」
音速マン「やれやれ・・・また一人居候が増えるのか・・・」
赤マント「まっ、賑やかのはいいことさ!」
アーサー「我らは祖国へ帰る。音速マンさん、娘さんの鼻に入った虫、取れるといいですね!」
音速マン「ああ!今度こそ取れるさ!!」
音速マンは国王親子を連れてオーストリアへ戻った。
マリー「おかえりーーー!!あっ!シャルル君、生き返ったんだ!!」
シャルル「なにあの女の子、可愛い!」
音速マン「かわいかったら、あいつの鼻の穴から虫を取り出すんだ!」
こうしてシャルルによるマリーの鼻の穴から虫を取る作戦を実行した!しかし・・・。
シャルル「ごめんなさい。僕、人間の鼻から虫を取るなんてことしたことがないんで・・・無理でした」
音速マン「俺がやったことは・・・穀潰しを・・・増やすだけだったか・・・」
音速マンが諦めかけたその時!
おばあさん「そこで諦めるのか!このバカ息子!!」
音速マン「その声は・・・ゴッドマザー!!」
アントワネット「ゴッドマザー?」
マリー「早い話があたしのお祖母ちゃんで、パパのお母さん」
ゴッドマザー「お前の名前を言ってみろ!」
音速マン「は、速水音太郎・46歳!!」
ルイ16世「速水音太郎!?音速マンって速水音太郎って名前なの!?」
マリー「正式には和名。ちなみにあたしは速水真理!」
ゴッドマザー「ちなみにあたいの和名は速水韋駄天!でも呼ぶ時はゴッドマザーでいいよ☆」
シャルル「イダテン?」
ゴッドマザー「そんなことより、こらっ!音太郎!!かわいい孫娘を速く助けんか!」
音速マン「でしたらゴッドマザーがなんとかしてください!」
ゴッドマザー「まったく、こんな様じゃおちおち海外旅行へ行けないよ。では、やるか!鼻の虫取りを!!」
ゴッドマザーは精神を統一すると、剛速の速さでマリーの鼻から虫を取り出した!
蚊「や、やっと出れたプ〜ン」
音速マン「あ、あまりの速さに・・・我が目ですら何が起きたのかよく見えなかった!」
ゴッドマザー「そんなんじゃいつまでたってもあたいを超えられないよ!」
音速マン「は、はい・・・」
アントワネット「さあて、一段落したからご馳走でも食べよーっと」
ルイ16世「あっ、早くしないと萌えアニメ始まっちゃう!」
シャルル「ねえ、マリーちゃん!僕と付き合ってよ!!!」
一段落したあとの国王一家の堕落ぶりを見たゴッドマザーは大激怒した!
ゴッドマザー「この腐れ外道共ぐぁぁぁぁぁ!!!ちったあ宮殿の掃除せいやーーー!!!」
国王親子「ひいぃぃぃ!!ごめんなさい!!!」
ゴッドマザー「もちろん、音太郎も掃除だよ。マリーちゃんはおばあちゃんとお話でもしようね!」
マリー「うん!祖母ちゃん!!」
音速マン「最初から・・・最初からゴッドマザーがいればよかったんじゃねぇーーーかーーー!!!!!」
こうして、娘の鼻から虫を取る一日は幕を閉じた。しかし、娘を狙うガキと神よりも偉いゴッドマザーと共に暮らす日々が始まるのであった・・・。
何だかんだで鼻から虫が取れてよかったが、ゴッドマザーというかなり濃いめの新キャラが現れた。本当はタングステンあたりで虫が取れる予定だったが、急にルイ・シャルルが取るという予定に変更した。が、いきなり思いついたゴッドマザーを出してみた。
今後の展開にどう働くかは現時点では不明。本編に出るのかはおろか、本編そのものが出るかすら不安定だが大丈夫か?