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テスラの元へ急ぐ私たち四人ですが、その前に役所へ行かなければなりません。
離婚届を提出するために!
馬車は速攻で役所に到着しました。私はすぐに馬車を降りて役所の中へ入り、受付に離婚届を提出しました。
「はい、分かりました。これで離婚は成立です」
役所の受付の方が事務的にあっさりと受理してくれました。
すると役所の玄関にエドゥアルトの姿が。
「早く! テスラのトコへ行くっスよー!」
「わ、分かってます~~っっ!」
あ~~~~、普通離婚届を出した時って、もっと考え深いモノじゃないの~~っっ? すんごいけたたましいんですけど~~~~っっ!
私は急いで馬車に戻ると、すぐに馬車は走り始めました。
私は息も絶え絶えですっっ。
「……離婚は成立しましたか?」
「は、は、はいっっ。アッサリと」
「そうですか……」
隣に座っているルースヴェンさんはまた左手を口にあてて考えている様子。
「ルースヴェンさん。私、これからどうなるんでしょう?」
「……ええ。私も無事にエレンさんを城に連れて帰れればいいがと、考えていたところです」
ルースヴェンさんは私を魔界のお城に連れてってくれるつもりのようです。
しかし私はどんどんと不安が広がっていました。
ホントに魔界に行くっていう選択肢でよかったのかしら? グスタフの結婚にピリオドをつけたのは、絶対によかったと思ってるけど、今日会ったばかりのルースヴェンさんを私は信じきってしまってよかったのかしら?
今更ながら、そんな事を思い始めていたのです。
それはルースヴェンさんも同じだったのかもしれません。
ルースヴェンさんはおもむろに仮面を外したのです。
「ボ、ボ、ボボボボボク……エエ、エレンさんをま、ま、守ります……だ、だ、だからしし信じて……くださいっっ」
それはルースヴェンさんの精一杯の誠意だったと思いました。
「その言葉だけで充分です……」
私はルースヴェンさんを抱きしめ、ルースヴェンさんも抱きしめ返してくれました。
この人の体には体温がない……でも、この人の誠意はとても感じる……
こうして私とルースヴェンさんが抱き合っている間に、馬車は森の中にある工場のような研究施設のような大きな施設の中へ入って行きました。
どうやらここがテスラのいる所のようです。
馬車は施設の玄関に止まり、私とルースヴェンさんは降りました。
その時にルースヴェンさんは私の荷物の入った大型のキャリーケースと、猫のミナの入っているキャリーケースを外に出してくれると馬車の御者に声をかけました。
「今日はもう帰ってください。君も危険です。帰ったら、たらふく血肉を食べるといい。今日は一日、ありがとう」
この言葉を聞いた御者さんは心なしか寂しそう。でももう帰らないと、御者さんまで帰れなくなっちゃうっっ。私もお礼を言わなきゃっっ!
「御者さん。今日は一日ありがとうございました! 早く帰んないと、きっと御者さんも大変だから……気をつけてね」
「ギギギ……」
御者さんは寂しそうに返事を返してくれました。
「エレンさん。ではまいりましょう」
こうして私たちは荷物を抱えて、先に入ったエドゥアルトとセブリーヌの後を追ってこの施設の中へ入って行ったのでした。
時間はもうすでに六時二十分過ぎ!
時間がない!
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました♪♪
日の出まで後一時間きりましたので、
物語も後ちょっとになりました。
このまま最後までお付き合い頂けるとうれしいです♪♪
では本当にありがとうございました〜♪♪




